【セガサターン修理】ゲームが起動しない時の簡単な直し方

セガサターン

懐かしのセガサターン。

若い頃に夢中になった名作ゲームを、久しぶりにもう一度プレイしたくなることってありますよね。

私もある日、押し入れの奥から当時の本体を取り出して電源を入れてみたんですが……全くゲームが起動しない。

CDは回っているのに、画面は音楽再生モードのまま。何度やっても同じ結果です。

「もう寿命かな」と思いながらも、ダメ元で調べてみると、実はとても簡単な修理方法があることがわかりました。

工具はドライバー1本、作業はほんの数分。

しかも、自分で直せる可能性が十分にあるんです。

この記事では、私が実際に試してうまくいった「セガサターンの起動不良を自分で直す方法」を、初心者の方にも分かりやすく丁寧に紹介していきます。

古いゲーム機でも、ちょっとの手間で再び命を吹き込めるかもしれません。

セガサターンが起動しない原因とは?

セガサターンの起動不良は、長年の使用や保管状態によって内部パーツのズレや劣化が起きていることが主な原因です。

特に多いのは、CDを読み取るためのレンズやモーター部の微妙なズレです。

こうしたズレは、見た目にはわからなくても、CDを正確に読み込む妨げになります。

その結果、以下のような状態になることがあります。

  • 電源は入るのにゲームが始まらない
  • CDが空回りし続ける
  • 音楽プレイヤー画面に移行してしまう

つまり、セガサターンの本体そのものが完全に壊れているわけではなく、「読み取り位置のズレ」によるトラブルが非常に多いということです。

豆知識:セガサターンの内部構造はシンプルながら繊細で、特に読み取りユニットはごく小さなズレでも影響が出やすい設計になっています。
注意点:静電気によるダメージを防ぐため、修理前に金属部分に触れて放電したり、静電気防止手袋を使ったりするのが安全です。
  • 起動しないのはレンズのズレが主な原因
  • 電源が入るなら修理可能なケースが多い
  • モーターや配線の劣化もまれに影響する

セガ公式の修理サポートは終了済み

セガは2007年9月にセガサターンの公式修理サービスを終了しました。

Dreamcast、セガサターンなどの弊社製ゲーム機の修理サービスは、2007年9月をもって終了しております。(出典:セガ公式サイト

現在は以下の2つの方法しかありません。

  1. 修理業者に頼む
  2. 自分で修理する

とはいえ、業者に頼むと数千円〜数万円の費用がかかる場合もあります。

少しでも節約したいなら、自分で修理に挑戦してみる価値はあります。

豆知識:セガサターンの中古修理業者の中には、内部コンデンサの交換やレンズ調整を含む本格修理を行ってくれるところもあります。
注意点:分解歴があると、業者での対応を断られることもあるため、自己修理を選ぶ際はリスクも理解しておく必要があります。
  • 公式サポートはすでに終了
  • 修理業者は費用がかかる
  • 自分で直せる可能性も十分あり

自分で直せるセガサターンの症状

では、どういった症状であれば「自分で直す」ことができるのでしょうか?

以下のようなケースは、簡単な調整で改善する可能性があります。

  • CDが回るものの、ゲームが始まらない
  • 起動時にカラカラと軽い異音がする
  • ゲームの代わりに音楽プレイヤー画面が表示される

これらの症状は、「黄色いネジ」による読み取り角度や高さの微調整で復活することがよくあります。

修理に出す前に、まずは試してみる価値があります。

豆知識:セガサターンの「黄色いネジ」はピックアップレンズの高さ調整に関わっており、これを1〜2mm調整するだけで読み取り精度が大きく変わることがあります。
注意点:ネジを一度に大きく回すと、逆に症状が悪化する恐れがあります。必ず少しずつ回して確認しましょう。
  • ゲームが読み込まないのは調整で直る可能性大
  • 全く反応しない場合は別の故障の可能性あり
  • 調整は必ずミリ単位で行うこと

準備する道具と修理の流れ

修理に必要な道具は細くて長いプラスドライバーだけです。

修理の手順は以下の通りです。

  1. 本体を裏返して5つのネジを外す
  2. カバーを開けてCDドライブ下の黄色いネジを探す
  3. 黄色いネジを1〜2mmだけ右に回す
  4. CDを入れて起動確認する
  5. 問題なければカバーを戻してネジを締める
豆知識:黄色いネジのわずかな調整で、読み取りが一気に改善されることがあり、1mm未満の差が大きな違いを生むこともあります。
注意点:ドライバーの滑りやすさ、ネジ穴の深さなどにも注意。無理な力を加えるとネジ山が潰れることがあります。
  • 長めのドライバーが便利
  • 黄色いネジはほんの少しだけ回す
  • カバーは最後にしっかり閉める

修理後の確認方法と失敗時の対処

調整が終わったら、CDを入れてゲームが起動するか確認します。

起動音が「ギュッ、ギュッ」とスムーズなら、読み取りに成功しています。

逆に、「カラカラ」と空回りするような音がしたら、再度黄色いネジを微調整します。

それでも直らない場合は、別の原因(レンズの寿命や基板の故障など)が考えられます。

豆知識:CDの裏面に指紋や埃があるだけでも読み込みに失敗することがあります。乾いた柔らかい布で円を描くように軽く拭くのがポイントです。
注意点:調整を繰り返す中で、カバーの取り外し・取り付けを何度も行うことになります。ネジの管理や工具の扱いには注意しましょう。
  • 「ギュッ」という音が成功の目安
  • 「カラカラ」は読み取り失敗のサイン
  • CD自体の状態も確認する

直らなければ本体の買い替えも検討

どうしても直らない場合は、他の修理方法を探すか、本体を買い替えるしかありません。

新品はすでに市場に出回っていないため、中古品を探すことになります。

フリマアプリやネットオークションなどで、「動作品」と明記されたものを探しましょう。

実際に探す際は、以下のようなワードで検索すると見つけやすいです。

  • セガサターン 動作品
  • セガサターン 修理済み
  • セガサターン 本体 中古
豆知識:ジャンク品として売られている本体でも、今回紹介したような軽微な不調である可能性もあり、安価で手に入ることがあります。
注意点:価格だけで決めず、出品者の評価や返品保証の有無も必ずチェックしてください。
  • 中古本体はネットで入手可能
  • 動作品・修理済みを選ぶ
  • 信頼できる出品者から購入する

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まとめ:セガサターンが起動しない時の対処法

セガサターンがゲームを読み込まない場合、CDの読み取り部分のわずかなズレが原因であることが少なくありません。

今回紹介した「黄色いネジの微調整」は、誰にでもできるシンプルな修理方法です。

ドライバー1本で試せるため、費用もかからずリスクも最小限。

まずはこの方法からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

うまくいけば、思い出のゲームがもう一度動き出すかもしれませんよ。

セガサターンを再び楽しむために今できること

セガサターンは今なお根強い人気を誇る名作ゲーム機です。

今回ご紹介した方法でうまく修理できれば、当時の感動がまたよみがえります。

もし自力で直せなかった場合も、中古本体や修理済み品をうまく活用することで、再びゲームを楽しむことが可能です。

ネットでは、動作確認済みのセガサターン本体や周辺機器も手軽に探せます。

ゲームショップを何軒も回る必要はありません。

今こそ、あの頃のゲーム体験をもう一度始めるチャンスです。

※ 中古品の購入は返品・保証条件をよく確認してから行ってください。