セガサターンのゲームが起動しない時に自分で修理する方法

セガサターン本体とコントローラーが並んでいる様子(木目調の机上) ゲーム

セガサターンは、バーチャファイターやパンツァードラグーンなど、名作がそろった貴重なゲームハードです。

ただ、年月が経つとゲームが起動しなくなるトラブルもあります。

とはいえ、こうした症状は意外と簡単に直せることもあります。

今回は、私が実際に行って改善した修理手順を詳しくご紹介します。

セガサターン本体はメーカー修理できない

セガサターン本体のセガ公式修理サポートの終了を象徴するイメージ

セガサターンは1994年にセガから発売された家庭用ゲーム機で、すでに30年近くが経過しています。

そのため、メーカーによる修理サポートはすでに終了しています。

公式には2007年9月で修理受付が完全に終了しました。

※Dreamcast、セガサターンなどの弊社製ゲーム機の修理サービスは、2007年9月をもって終了しております。(出典:セガ公式サイト)

今となっては正規ルートでの修理は不可能で、修理したい場合は以下の2択です。

  • 業者に依頼して有償で直してもらう
  • 自分で修理する

ただ、業者に頼むと送料や作業料でコストがかさみます。

費用をかけずに済ませたいなら、まずは自力での修理を検討してみるのが現実的です。

 

セガサターンが起動しない時の代表的な症状

セガサターンで音楽のプレイリストが表示された様子

私の手元にある複数のセガサターンで、起動しなくなった時に見られた症状は以下の通りです。

  • ゲームCDを入れても「カラカラ」と空回りする音がする
  • 音楽再生画面に切り替わってしまい、ゲームが始まらない
  • たまに起動することもあるが、安定しない

この画面が表示されている場合は、CD自体は回っているものの、データの読み込みに失敗している状態です。

このようなケースでは、ピックアップレンズの高さが微妙にズレていることが多く、内部の調整ネジで改善できる可能性があります。

 

セガサターン修理に必要な工具はドライバー1本だけ

セガサターン本体の修理に使用したプラスドライバー(スケールとの比較で長さ表示)

修理にあたって準備する道具は、たった1本のプラスドライバーです。

上の写真のように、長さが10cm以上あり、先端が細めのドライバーが望ましいです。

具体的には以下の条件を満たすものがベストです。

  • 軸が細くて長いタイプ(本体裏のネジ穴が深いため)
  • 先端サイズが#0または#1(黄色いネジが小さいため)

100均の工具では届かないこともあるので、家にあるものが短い場合は買い直しを検討してもよいでしょう。

豆知識:セガサターンの本体裏には5本のネジがありますが、モデルによってはネジの位置が微妙に異なる場合があります。早期型と後期型で基板構成が異なるため、分解の際はネジ位置を確認してから作業すると安全です。

 

セガサターンの読み込み不良を直す方法

セガサターン本体内部の黄色いネジの拡大写真

ここからは、私が実際に行って改善した修理手順をご紹介します。

やることはシンプルで、「内部の黄色いネジをほんの少しだけ回す」だけです。

この写真のように、CDドライブの奥にある黄色いネジが、レンズの高さを微調整するためのパーツです。

修理手順は以下の通りです。

  1. 本体を裏返して、底面にある5本のネジを外す
  2. 上部カバーを外すと、CDドライブ下に黄色いネジが見える
  3. 小さめのドライバーで、黄色いネジを「ほんの少し(1〜2mm)」右に回す

ネジはとても繊細です。

回しすぎると逆効果になるので、少しずつ調整することが大切です。

注意点:セガサターンはサポート終了済みのため、分解や調整はすべて自己責任となります。内部パーツは経年劣化していることも多く、無理な力をかけると破損するリスクもあるため、慎重に作業してください。

 

セガサターンが正常に起動するか確認する

やきゅつく(セガサターン)のタイトル画面

調整が終わったら、カバーを仮にかぶせて動作確認を行います。(この時点ではネジ止めせず、仮組みの状態でOKです)

ゲームCDを入れて電源を入れ、読み込み音が「ギュッ、ギュッ」と聞こえれば大丈夫です。

このように、ゲームのタイトル画面が表示されれば修理は成功です。

CDが回るだけで何も起きない場合は、次のセクションで再調整を試みます。

 

セガサターンが直らない時の調整方法と限界

セガサターン本体内部の黄色いネジにプラスドライバーを差し込んだ様子

調整後もゲームが起動しない場合は、以下のような追加対応が必要です。

この画像のように、もう一度カバーを外して、黄色いネジを少しだけ再調整します。

  • 少しずつ、1〜2mmずつ「右方向」に回して試す
  • 回しすぎると逆に読み込み精度が悪くなることがある
  • 起動しないまま何度やっても変化がない場合は、これ以上の調整は難しい

この方法で直らない場合は、レンズ自体の故障やモーター不良など、より深刻な原因が考えられます。

その場合は、次の手段として「本体の買い直し」も検討せざるを得ません。

 

まとめ:セガサターンの読み込み不良は自力で直せることもある

セガサターンが起動しない原因は、レンズ位置のズレによるものが多いです。

本体を開けて黄色いネジを調整するだけで改善するケースもあります。

ドライバー1本でできる手軽な修理なので、まずは自力で試してみる価値があります。

どうしても直らない場合は、ネットで状態の良い中古本体を探すのが現実的です。

セガサターン本体をネットで探すなら

セガサターン本体と付属品が並べられた商品画像

修理が難しい場合は、本体を買い替えるのが確実です。

ネットなら状態や価格を比較しながら選べるので便利です。

下記リンクから、セガサターン本体をチェックしてみてください。

※ 本記事の内容はすべて自己責任のもとで実施をお願いします。