【ポール・マッカートニー】ビートルズ後期の曲を独断と偏見でレビュー

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前回からの続きです。

The Beatles

「The Beatles」は1968年11月に発売されました。

ビートルズ9作目のアルバムです。

このアルバムはジャケットが真っ白なので、俗にホワイトアルバムと言われていますね。

このアルバムで完全にポールの作と思われる曲は11曲ありますが、曲の質が高いかと問われると「うーん」と言う感じです。

まずアルバムのオープニングを飾る「Back In The U.S.S.R.」ですが、この曲はポールにしてはロックしている感じでなかなかいい曲です。

ポールのリードギターがカッコいいですが、形だけならけっこう簡単にカバーはできます。

「Ob-La-Di, Ob-La-Da」はポールが大好きそうな(ジョンが大嫌いそうな)軽いノリのレゲエっぽい曲です。

最初は好きでしたがもう飽きました。

「Wild Honey Pie」「Martha My Dear」「Honey Pie」辺りはすっ飛ばしてもいいでしょう。

ただ「Rocky Raccoon」はそこそこ好きです。

曲自体はどうと言うことはありませんが、ポール得意の物語風の歌詞というやつです。

「Why Don’t We Do It In The Road?」は無視するとして、次の「I Will」を無視するわけにはいきません。

この曲は短いですが甘過ぎず辛過ぎず良い曲なので、ぜひ聴いてほしいと思う曲のひとつです。

「Blackbird」「Mother Nature’s Son」は曲自体もまあまあですが、それよりも昔ギターを練習したことをよく覚えていますね。

けっこう難しかった記憶がありますが、頑張れば弾き語りもできるようになります。

「Helter Skelter」は好きな人も多いようですが、個人的にはただやかましいだけなので全く惹かれません。

Yellow Submarine

「Yellow Submarine」は1969年1月に発売されました。

ビートルズ10作目のアルバムです。

このアルバムはアニメのサウンドトラックですね。

ここでポールは「All Together Now」という曲を発表しています。

いかにもキッズ向けの音楽と言う感じで、もしかすると「ひらけ!ポンキッキ」で流れていたかもしれませんね。(詳細は不明)

このアルバムではそんなところです。

Abbey Road

「Abbey Road」は1969年9月に発売されました。

ビートルズ11作目のアルバムです。

実質的にビートルズ4人が集まって作った最後のアルバムですね。

このアルバムは前半が普通の曲、後半は短い曲のメドレーになっています。

ポールは前半2曲、後半はたくさんの曲を披露しており、それなりの存在感は示しています。

まず「Maxwell’s Silver Hammer」はジョンに言わせると「おばあちゃんソング」と言うことになるのでしょうが、個人的には普通にいい曲だと思いますけどね。

シンセサイザーが入っているからか、全体的に音がそれほど軽くなっていないからかもしれませんが。

次の「Oh! Darling」は、客観的に聴くと間違いなくいい曲でしょう。

ただ個人的にポールのシャウトは好みではありませんので、じっくり聴いたことはありませんけど。

ここはジョンが後年のインタビューで語っていた通り、ジョンに歌って欲しかったですね。

あとはメドレーですけど、未完成の曲を寄せ集めたという感じで特筆するようなことは特にありませんね。

どれも良いと言えば良いのですが、そこそこと言えばそこそこと言った感じです。

それにしてもポールはこういう短い曲のメドレーがけっこう好きですよね。

ソロ作品ですが「Band on the Run」という曲もメドレー構成になっていますからね。

Let It Be

「Let It Be」は1970年5月に発売されました。

ビートルズ12作目のアルバムです。

このアルバムの録音自体は「Abbey Road」の前のようですが、事実上最後に発売されたラストアルバムです。

このアルバムでのポールは、さすがという感じです。

まずオープニングを飾る「Two Of Us」は、個人的にはかなり好きな部類に入る曲です。

アコースティックギターを前面に出したサウンドもいいですし、エレキギターをベース代わりに弾いているところも渋いですよね。

「Let It Be」はシングルとのバージョン違いが収録されていますが、シングルよりリードギターが少し激しくなっていますね。

こちらの方がいいという意見もよく見かけますが、自分はシングルバージョンの方が好きです。

「I’ve Got A Feeling」は後半ジョンの曲と重ねてますが、ハッキリ言って余計なことをしてくれたなと言う感じですね。

ポールの部分だけで十分いい感じだったので、最後までポール単独で行って欲しかったですね。

「The Long And Winding Road」も好き嫌いは別として、素晴らしい曲と認めざるを得ないでしょう。

「Let It Be」の代わりにシングルカットしていても、同じくらいヒットしていたのではないかと思える作品です。

ポールはフィル・スペクターにオーケストラをオーバーダビングされて怒っていたようですが、個人的には曲によく合っていると思います。

Get Back」も曲の最初と最後にメンバーの会話が付け足されていますが、上手くアクセントとなっていてシングルより好きです。

Past Masters

「Past Masters」はアルバムに収録されていないシングル曲などを寄せ集めたものです。

曲数が多いので、Vol.1とVol.2に分けられています。

Vol.1の方は初期の作品が多いので、共作とは言ってもどうしてもジョン主導で書かれたものが多くなってしまいますね。

その中で、ポールの曲を探すとなると「She’s A Woman」ですね。

これはなかなかカッコいい曲で、「I Feel Fine」にシングルA面は譲りましたけど両A面でも良かったくらいの曲ですね。

Vol.2になると逆にポールばかりで、ジョンはあまり目立ちません。

「We Can Work It Out」はジョンの「Day Tripper」と両A面シングルになった曲ですね。

アルバム「Rubber Soul」とほとんど同時期に発売されていますが、アルバムでのポールのショボさとは比較にならないくらい良い出来です。

サビまでのポール特有の流れるようなメロディが心地よいですね。

「Paperback Writer」も上記の曲と似たような感じですが、こちらの方がもっとよどみなくてもっと好きかも。

「Lady Madonna」は別に嫌いではありませんが、ビートルズのシングルA面になるほどの曲かと問われると?

淡々としたメロディなのでいつも聴き流してしまいますね。

「Hey Jude」はビートルズの曲の中でもめちゃくちゃ有名な曲ですよね。

個人的には甘ったるすぎてあまり好みではありませんが。

あと「Get Back」「Let It Be」のシングルバージョンも入っています。

「Let It Be」はポールの有名な曲の中では珍しく好きな曲なので、今でもたまに聴いていますね。

アルバムバージョンより控えめでよく曲に合っているリードギターも良い感じです。

ということで、今回は終わりにします。