惑星育成の楽しさを最大限に味わえるシミュレーションゲーム『シムアース』。
中でも「ランダムプラネット」モードは、自由な発想で惑星を設計し、文明を進化させるという奥深いゲーム体験ができます。
この記事では、各パネルの基本的な使い方から、理想的な惑星づくりに役立つ設定例までを丁寧に解説します。
はじめての方にも、再挑戦するベテランプレイヤーにも役立つ内容です。
自由に惑星を作るランダムモード
ランダムプラネットは、自由に惑星を作るモードです。
なので、攻略方法などはありません。
レベルは、下記の4つから選べます。
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むせいげん
Ωは無制限。コントロールパネルの設定はすべて真ん中。 -
やさしい
ゲーム開始時は5000Ω。コントロールパネルの設定はすべて真ん中。 -
ふつう
ゲーム開始時は2000Ω。コントロールパネルの設定はすべて真ん中。 -
むずかしい
ゲーム開始時は2000Ω。コントロールパネルの設定はランダム。
Ωは植物や生物、文明の設置や工場の設置に使います。
減ったΩは、時間の経過とともに徐々に回復します。
次に、ゲームを始めるタイミングは下記の4つから選べます。
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地質タイムスケール
惑星誕生からバクテリア誕生まで。時間の進み方は750万年ごと。 -
進化タイムスケール
バクテリア誕生から石器文明誕生まで。時間の進み方は25万年ごと。 -
文明タイムスケール
石器文明誕生から工業文明誕生まで。時間の進み方は10年ごと。 -
技術タイムスケール
工業文明誕生からエクソダス(惑星脱出)まで。時間の進み方は1年ごと。
自分だけの惑星を作りたいなら、地質タイムスケールから始めるのがおすすめです。
惑星の寿命は100億年で、それまではゲームオーバーになりません。
- 攻略要素はなく、創造を楽しむモード
- 難易度によってΩの初期値と設定が異なる
- タイムスケール選択で進行速度が大きく変化
地殻設定で惑星の基盤を調整
地殻パネルでは、惑星の地殻に関係するパラメータについて設定できます。
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火山活動
火山活動の活発さ。火山の噴火の頻度に影響。 -
浸食
浸食のスピード。平地や浅瀬のできやすさに影響。 -
大陸移動
大陸移動の頻度。 -
核熱
核熱の温度。1回の噴火の規模に影響。 -
核形成
惑星の核の大きさ。 -
隕石
隕石が衝突する頻度。 -
地軸
地軸の傾き。気候変動の大きさに影響。
火山活動と浸食については、なぜか小さくするほど多くなります。
なので、逆読みした方が良いでしょう。
- 火山活動と浸食は数値が小さいほど活発になる
- 各設定が地形や気候変動に直結する
- 感覚的な逆設定が必要な項目がある
大気環境を左右する気候パラメータ
大気パネルでは、惑星の大気に関係するパラメータについて設定できます。
- 太陽光線
太陽光線の強さ。惑星の気温に影響。 - 反射
雲がどれだけ太陽光線を反射するか。 - 温室効果
大気中のCO₂が気温にどれだけ影響するか。
- 雲形成
雲がどれだけ多くできるか。 - 雨
惑星全体の雨量。 - 地表反射
太陽光線がどれくらい地表で反射するか。 - 熱移動
大陸・海洋間でどれくらい熱移動するか。
- 各要素が惑星の気温と気候に密接に関係
- 太陽光線と反射率のバランスが温度調整に重要
- 雲と雨は水循環や植生にも影響
生命進化と環境適応の設定
生命パネルでは、惑星の生命に関係するパラメータについて設定できます。
- 適応力
生物が環境にどのくらい適応できるか。生物の生息範囲に影響。 - CO₂吸収
植物がCO₂をどのくらい吸収するか。CO₂濃度に影響。 - 繁殖
生物の繁殖能力。惑星全体の生命数に影響。 - 進化
生物が進化するスピード。 - 突然変異
生物が突然変異する確率。
- CO₂吸収量は大気と生命のバランスに影響
- 適応力が高いと極端な環境でも生存可能
- 突然変異と進化速度の組み合わせで多様性が変化
文明の発展とエネルギー戦略設定
文明パネルでは、惑星の文明に関係するパラメータについて設定できます。
エネルギー生産とエネルギー配分に分かれています。
エネルギー生産
エネルギー生産では、文明が利用するエネルギーについて設定できます。
- 生物活動
生物活動が生み出すエネルギーの量。多少のCO₂が発生。 - 風力・太陽
風力発電や太陽光発電の量。クリーンエネルギー。 - 水力・地熱
水力発電や地熱発電の量。クリーンエネルギー。 - 石油
火力発電の量。利用すると石油の埋蔵量が減っていきます。CO₂と公害が発生。 - 原子力
原子力発電の量。利用すると核の埋蔵量が減っていきます。公害が発生。
減った石油と核の埋蔵量は、長い時間をかけて徐々に回復します。
エネルギー配分
エネルギー配分では、5つの技術へのエネルギー配分について設定できます。
- 哲学
戦争の起こりやすさに影響。 - 科学
文明が発展するスピードに影響。
農業
人口の増加に影響。 - 医学
疫病の起こりやすさに影響。 - 芸術
文明の生活レベルに影響。
- 石油・原子力の使用は資源枯渇や公害リスクを伴う
- エネルギー配分によって文明の成長方向が大きく変化
- クリーンエネルギーはCO₂を排出せず環境に優しい
陸地を増やすための惑星設計法
陸地の多い惑星を作るには、火山が大噴火する頻度を上げます。
そのためには、地殻パネルの「火山活動」を最小にして「核熱」を最大にします。
火山活動にはかなりの時間が必要なので、地質タイムスケールでの設定が効果的です。
- 火山活動は数値が小さいほど頻度が高くなる
- 核熱を高めると噴火の規模が大きくなる
- 地質タイムスケールで進行させると効果が出やすい
安定した気候を保つための設定
気候を安定させるには、惑星に対して太陽光線が当たる角度を一定に保ちます。
そのためには、地殻パネルの「地軸」の傾きをなくします。
- 地軸の傾きが大きいと季節変動が激しくなる
- 地軸をゼロにすると年間を通して気温が安定
- 太陽光線の強さと合わせて調整するとより効果的
温暖化を防ぐための大気と生命調整
惑星の温暖化を防ぐには、温室効果をなくします。
そのためには、大気パネルの「温室効果」を最小にして、生物パネルの「CO₂吸収」を最大にします。
文明ができるとCO₂の排気量が格段に増えるので、文明タイムスケールでの設定が効果的です。
- 温室効果を最小にするとCO₂による気温上昇を抑えられる
- CO₂吸収を最大にすると大気中のCO₂が効率よく減少
- 文明発展に伴う排出対策は早めに行うと効果的
生物進化を加速させる設定方法
生物の進化を早めるには、突然変異をなくして進化を促します。
そのためには、生物パネルの「進化」を最大にして、「突然変異」を最小にします。
文明を早く作りたい時に役立つので、進化タイムスケールでの設定が効果的です。
ただし、地質タイムスケールでこの設定にするとアメーバからヒトデに突然変異しません。
なので、地質タイムスケールではこの設定にしないようにします。
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進化を最大、突然変異を最小にすることで進化が直線的になる
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地質タイムスケールでは特定の進化イベントが起きなくなる
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文明発展を急ぐなら進化タイムスケールとの組み合わせが有効
文明発展を加速させる設定方法
文明を早く進歩させるには、戦争と公害、疫病をなくしてエネルギー量、人口を増やし、科学を発展させる必要があります。
そのためには、文明パネルの「石油」「原子力」「芸術」を最小にして、「生物活動」「風力・太陽」「水力・地熱」「哲学」「科学」「農業」「医学」を最大にします。
- 戦争・公害・疫病を抑えることで文明発展の妨げを回避
- クリーンエネルギーと人口増加が科学成長を支える
- エネルギー配分で「科学」を最大にすると発展速度が上がる
まとめ:惑星と文明の理想バランスを探る
『シムアース』は単なる育成ゲームではなく、惑星規模の試行錯誤と発見が詰まった作品です。
パネルごとの特徴を理解し、目的に応じた設定を行えば、自分だけの「理想の星」を作ることができます。
自然と文明のバランスに悩みながら育てるその過程こそが、このゲーム最大の魅力です。
シムアースで自分だけの惑星を育てよう
『シムアース』は、地球を超える未来の星を自ら創造できる稀有な作品です。
学びながら楽しめるこのゲームは、大人から子どもまで幅広くおすすめできます。
まだプレイしたことがない方は、ぜひ一度体験してみてください。
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※ 掲載画像は私のプレイ画面を撮影したものであり、著作権はMaxis Software Inc.および株式会社イマジニアに帰属します。