スーパーファミコン時代の名作シミュレーション『エアーマネジメントII 航空王をめざせ』。
本記事では、東京に本社を構え、新世代ネットワークシナリオ(2000〜2020年)をプロレベルでプレイした戦略を詳しく解説します。
ライバル企業を圧倒するための航空機選び、支社都市の最適化、限られたスロットと資金を活かす路線構築の考え方など、勝利に直結するノウハウを詰め込んでいます。
スーファミで本格的な経営ゲームを遊びたい方は必見です。
新世代ネットでCOMと競う
シナリオは4つありますが、今回は新世代のネットワーク(2000~2020年)にします。
レベルはプロです。
ライバル会社はニューヨーク、モスクワ、メキシコシティが本社です。
ただ、ライバル会社の本社がどこでもこちらがやることは同じです。
COMはレベルが上がるほど大都市を本社に選ぶ傾向があります。
- 新世代ネットワーク(2000~2020年)を選択
- ライバルの本社都市はプレイ内容に影響しない
- COMは難易度が上がると大都市を選ぶ傾向がある
航空機の選び方と使い方
航空機メーカーは全部で5社ほどあります。
航空機を選ぶポイントは価格の安さ、座席数、航続距離、燃費のバランスです。
ただし、メーカーによっては本社都市との友好度が高ければ割引価格で売ってくれることもあります。
日本と友好度が高いのはダグラス社で、全ての航空機が2割引きで買えます。
なので、当面はダグラス社の航空機を使うことにします。
ゲーム開始直後のダグラスの航空機は、下記の3機種です。
表1:ダグラス社の航空機スペック一覧
機種 | 価格 | 座席数 | 航続距離 | 燃費 |
MD100 | 3600万ドル | 200席 | 7500km | 86 |
MD11 | 1億200万ドル | 360席 | 1万2400km | 60 |
MD12 | 1億2000万ドル | 400席 | 1万2800km | 62 |
(出典:ゲーム内データ)
MD11とMD12の性能は似ていますが、MD12のほうが後発機なのでそちらを使うことにします。
そのため、ゲーム開始時に持っているMD11はすべて売却します。
ということで、下記の方針で航空機を使います。
- 都市間の距離が7500km以下→MD100
- 都市間の距離が7600~1万2800km→MD12
MD12でも届かない都市には、路線構築しません。
今後もっとよい機種が出てきたら、そちらに切り替えていきます。
ちなみに、同じ航空機は99機までしか買えません。
- 日本と友好関係のあるダグラス社の機体を優先使用
- 都市間距離に応じてMD100とMD12を使い分け
- MD12でも届かない都市には路線構築しない
支社の決め方と配置の考え方
次に、支社にする都市を決めます。
支社にする都市を選ぶ優先順位は以下のとおりです。
- 東京から路線構築できること
- 友好度が高いこと
- 人口が多く、商業レベル・観光レベルが高いこと
まず、東京からMD12で届く距離であることが大前提となります。
次に優先するのは、友好度の高さです。
支社はスロットが大量に必要なので、スロット交渉にかかる時間は短ければ短いほどよいです。
次に、人口が多く商業レベルと観光レベルの高い都市を選びます。
「支社⇔エリア内」の旅客数は、両方の都市のパラメータで決まります。
支社のパラメータはエリア内の旅客数に大きく影響するため、これも重要です。
それらを考慮した結果、支社にする都市は下記になります。
- 北アメリカ:ニューヨーク
- ヨーロッパ:ロンドン
- オセアニア:シドニー
- 南アメリカ:メキシコシティ
- 中東:ニューデリー
- アフリカ:カイロ
南アメリカはサンパウロにしたかったのですが、MD12でも届かないためあきらめました。
その他は、妥当なところでしょう。
- 支社都市は東京からMD12で到達可能な範囲に限定
- 友好度が高く、スロット交渉の負担が少ない都市を優先
- 商業・観光レベルと人口も選定の重要な要素
路線は40本までの戦い方
このゲームでは、全部で40路線までしか路線構築できません。
そのため、どこに何路線構築するか決めておきます。
まず、エリア間の路線が何路線必要になるかを確認します。
MD12で届く範囲の「本社⇔支社」「支社⇔支社」の距離を調べます。
表2:拠点都市間の距離一覧(単位:km)
ニューヨーク | ロンドン | シドニー | メキシコシティ | ニューデリー | カイロ | |
東京 | 1万800km | 9600km | 7700km | 1万1300km | 5900km | 9600km |
ニューヨーク | – | 5600km | 1万6000km | 3400km | 1万1700km | 9000km |
ロンドン | – | – | 1万6900km | 8900km | 6700km | 3500km |
シドニー | – | – | – | 1万3000km | 1万400km | 1万4400km |
メキシコシティ | – | – | – | – | 1万4700km | 1万2400km |
ニューデリー | – | – | – | – | – | 4400km |
(出典:ゲーム内データ)
調査の結果、エリア間の路線は16路線が必要になります。
なので、残りの24路線を各エリアに振り分けます。
残りの24路線を7エリアで割ると、4路線のエリアが3つ、3路線のエリアが4つになります。
大都市の多さで考えると、東南アジア、北アメリカ、ヨーロッパが7都市、オセアニア、南アメリカ、中東が3都市、アフリカが2都市となります。
そのため、東南アジア、北アメリカ、ヨーロッパを4路線、オセアニア、南アメリカ、中東、アフリカを3路線にします。
- 全体で40路線のうち、16路線をエリア間接続に使用
- 残り24路線はエリアごとに人口と都市数を考慮して配分
- 各エリアの都市数に応じて3〜4路線を設定
都市選定と航空機数の目安
各エリアの路線数が決まったところで、本社・支社と接続するエリア内の都市を選定していきます。
エリア内の都市を選ぶ優先順位は以下のとおりです。
- 大都市(本社・支社が作れる都市)であること
- 必要な航空機の数が少ないこと
- 友好度が高いこと
- 人口が多く、商業レベル・観光レベルが高いこと
まずは、大都市であることが最優先です。
エリア間の旅客数が1位であれば、最初から14スロットの交渉ができるので効率良く路線構築ができます。
次に考えるのは、週14便飛ばした時に必要になる航空機の少なさです。
航空機は高いので、なるべく買いたくありません。
航空機の必要数は都市間の距離によって決まります。
表3:都市間距離と必要な航空機数の対応表
航空機の数 | 1機 | 2機 | 3機 | 4機 | 5機 | 6機 | 7機 | 8機 |
800Km以下 | 10便 | 14便 | ||||||
1600km以下 | 7便 | 14便 | ||||||
3200km以下 | 5便 | 10便 | 14便 | |||||
6400km以下 | 2便 | 5便 | 7便 | 10便 | 12便 | 14便 | ||
6500km以上 | 1便 | 3便 | 5便 | 7便 | 8便 | 10便 | 12便 | 14便 |
(出典:ゲーム内データ)
できるだけ、1路線あたり3機以内に抑えたいところです。
次に考えるのは、都市との友好度です。
友好度が高いほどスロット交渉の時間が短くなるので、効率良く路線構築ができます。
最後に考慮するのが、人口の多さと商業レベル・観光レベルの高さです。
当然ながら、低いよりは高いほうがよいです。
それらを考慮した結果、エリア内の都市は下記になります。
- 東南アジア
ゲーム開始時にスロットを割り振られている都市 - 北アメリカ
シカゴ、アトランタ、ワシントン、ダラス - ヨーロッパ
ベルリン、パリ、ローマ、フランクフルト - オセアニア
オークランド、パース、メルボルン - 南アメリカ
ハバナ、サンパウロ、キングストン - 中東
テヘラン、バグダッド、ボンベイ - アフリカ
チュニス、アルジェ、アジスアベバ
例外として、東南アジアはゲーム開始時にスロットを割り振られている都市をそのまま使います。
そのほうが路線構築を早く進められます。
要は、できるだけ少ない航空機で早く路線構築できればそれでよいのです。
- 都市選定は大都市、航空機数、友好度、人口と都市パラメータの順で判断
- 1路線3機以内を目安にコスト効率を重視
- 東南アジアは初期スロット都市をそのまま利用して早期構築を図る
スロット数を計算して確保
次に、都市ごとに必要なスロット数を計算しておきます。
必要なスロット数は単純に路線数×14です。
エリア間の路線とエリア内の路線の合計に14を掛けて計算します。
- 東京:140スロット
- ニューヨーク、ロンドン:126スロット
- ニューデリー、カイロ:112スロット
- メキシコシティ:98スロット
- シドニー:70スロット
- エリア内の都市:14スロット
都市のスロット数には限りがあるため、ここまでは確保できないと思われます。
ただ、常に限界までは取得しておくようにします。
都市によっては空きスロットが少なくなると、拡張工事を行ってくれることがあります。
それに期待しましょう。
- 必要スロット数はすべての路線数×14で計算
- 各都市で限界までスロットを確保する方針
- 空き不足時は都市の拡張工事に期待
無駄な投資を避ける方法
最初に取り組むのは経費の削減です。
整備、広告・宣伝、サービスへの投資を最大投資から通常投資に切り替えます。
これにより、ある程度の経費削減が可能です。
最大投資にしていても墜落する時は墜落するため、あまり意味がありません。
AVG(平均値)を上回っていれば、それで問題ありません。
- 整備・広告・サービスを通常投資に切り替えてコストを削減
- 最大投資でも事故は防げないため、効率重視で運用
- 平均値を上回る水準の維持を目標とする
収益を意識した構築手順
路線構築は、1つのエリアが終わったら次のエリアへ進むという形で、1つずつエリアを完成させていきます。
エリアを完成させる順番は、単純に収益性の高い順です。
利益を出しながら路線構築を進めなければ、資金ショートしてしまいます。
そのため、東南アジア→北アメリカ→ヨーロッパ→オセアニア→南アメリカ→中東→アフリカの順がよいと思われます。
各エリアの路線構築は、必ずエリア内→エリア間の順で行います。
その理由は、両方のエリアに路線がまったくない状態でエリア間の路線を構築しても、乗客がほとんど利用しないからです。
例えば、東南アジアと北アメリカに路線がない状態で「東京⇔ニューヨーク」の路線を構築してもほとんど客は乗りません。
それもそのはずで、その状態では客は「東京⇔ニューヨーク」にしか行けません。
しかし「東京⇔大阪、札幌、福岡、グアム」に路線を構築しておけば、乗客は東京を経由して大阪、札幌、福岡、グアムからニューヨークへ行くことができます。
その結果、「東京⇔ニューヨーク」の乗客が増加します。
- 高収益エリアから順に路線構築を進める
- 各エリア内を先に整備し、その後にエリア間路線を展開
- 乗客数最大化のために接続性を優先する構成とする
最初の東南アジア構築戦略
ここからは計画どおりに路線構築を進めていきます。
まず、東南アジアの路線を構築します。
ゲーム開始時に、東京といくつかの都市にスロットが割り振られています。
今回は大阪に11、札幌に12、福岡に9、グアムに4スロットがあるため、「東京⇔大阪、札幌、福岡、グアム」で路線構築します。
持っているスロットを全部使います。
エリア内の路線は4つしか構築しないため、5つ以上の都市にスロットが割り振られている場合は、使わない都市のスロットを返却しておきます。
スロットは保有しているだけで経費がかかるため、わずかではありますが経費削減につながります。
- 東京から大阪、札幌、福岡、グアムに初期路線を構築
- 不要なスロットは返却してコストを削減
- スロットは保有だけでも経費がかかるため効率運用が重要
東京からのエリア間接続
次に、東京⇔エリア間を路線構築します。
まずはニューヨーク、ロンドン、シドニーでスロット交渉を行います。
最初は5スロットの交渉しかできませんが、仕方ありません。
スロットが取得できたら、「東京⇔ニューヨーク、ロンドン、シドニー」を週5便で路線構築します。
路線構築したら、すぐに支社を作ります。
支社を設立すると、支社でのスロット交渉期間が短縮されます。
支社の設立には3ヶ月かかりますが、その間にエリア間の旅客数が1位になるはずです。
次に、メキシコシティ、ニューデリー、カイロでスロット交渉を行います。
エリア間の旅客数が1位なので、14スロットの交渉ができるはずです。
スロットが取得できたら「東京⇔メキシコシティ、ニューデリー、カイロ」を週5便で路線構築します。
路線構築後は、すぐに支社を設立しておきます。
エリア間の路線はとりあえず週5便に設定し、スロットに余裕ができたら便数を増やしていきます。
これで当面はエリア間の旅客数1位を維持できますが、そのままゲーム終了まで1位の座を明け渡さないようにします。
本社および支社のスロットは、目標数に達するまで継続して取得し続けます。
- 最初にスロット交渉し、東京発の主要3都市(NY、ロンドン、シドニー)と週5便で接続
- 路線開設と同時に支社を設立して交渉効率を向上
- 旅客数1位を維持しながらスロット数を目標まで確保し続ける
東南アジアを仕上げる
次に東南アジアの路線構築を完了させます。
大阪、札幌、福岡、グアムを週14便にするために残りのスロットを取得します。
スロットが取得できたら、「東京⇔大阪、札幌、福岡、グアム」を週14便に変更します。
これで、東南アジアの路線構築は完了です。
次のエリアへ進出します。
- 東南アジア4都市の便数を週14便に拡張
- スロットを追加取得して最大便数へ変更
- エリア構築完了後、次の地域へ順次展開
北アメリカの構築と完了
次は北アメリカの路線構築を進めていきます。
まず、シカゴ、アトランタ、ワシントン、ダラスの順でスロットの交渉をします。
すべて大都市のため、14スロットで交渉できるはずです。
スロットが取得できたら、「ニューヨーク⇔シカゴ、アトランタ、ワシントン、ダラス」を週14便で路線構築します。
これで、北アメリカの路線構築は完了です。
- シカゴ、アトランタ、ワシントン、ダラスを対象に交渉
- 各都市とニューヨーク間で週14便の路線を構築
- 北アメリカの路線構築が完了し、次のエリアへ移行準備
NY支社の路線を広げる
次にニューヨーク支社とエリア間の路線構築を行います。
「ニューヨーク⇔ロンドン、メキシコシティ、ニューデリー、カイロ」を週5便で路線構築します。
これにより、さらにエリア間の旅客数が増加します。
- ニューヨークから4都市へ週5便の路線を新規構築
- エリア間の接続強化により旅客数の増加を見込む
- 支社を活用し効率的な国際路線網を整備
残りエリアと勝利への道
北アメリカの路線構築が完了したら、ヨーロッパの路線構築に移ります。
進め方は北アメリカと同様に、エリア内→エリア間の順で路線構築を行います。
ヨーロッパが完了したら、オセアニア→南アメリカ→中東→アフリカの順で路線構築を進めていきます。
これで、ほとんどの場合はレベルプロでも圧勝できると思われます。
- エリア内→エリア間の順で全エリアの路線構築を継続
- 残りの展開順はヨーロッパ→オセアニア→南アメリカ→中東→アフリカ
- 計画通りに進めればレベルプロでも高確率で勝利可能
まとめ:東京本社の勝利戦略
東京本社を中心に航空ネットワークを構築していくうえで、機体の選び方や支社の配置、スロット配分、そして資金の最適化はすべてがつながっています。
路線構築の順番と投資配分を見誤らなければ、プロレベルの難易度でも十分に勝利は狙えます。
ルールを理解して戦略を練るほどに、ゲームの面白さは何倍にも広がっていきます。
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都市選び、航空機管理、スロット交渉など、細部まで作り込まれたシステムがやみつきになる一本です。
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