【実例比較】GPIFの資産配分を徹底解説!

インデックス投資_積み上げられたコインとグラフ インデックス投資

「インデックス投資を始めたいけど、資産配分ってどう決めればいいの?」

そんな疑問を持ったことはありませんか?

私も投資を始めたばかりの頃、どんな割合で投資するのが正解なのかまったく分かりませんでした。

そんなときに参考にしたのが、日本の公的年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の資産配分です。

個人とは規模も目的も違いますが、安定した長期運用を行っているGPIFのアセットアロケーションは、投資初心者にとってとても良いヒントになります。

今回は、GPIFの実例をもとに、資産配分の考え方をやさしく解説していきます!

GPIFの資産配分はなぜ参考になる?

インデックス投資_歩いている人物と長い一本道

GPIFとは、日本の公的年金の積立金を運用している国の機関です。

その運用資産は2024年末時点で約225兆円にのぼり、世界最大級の機関投資家とされています。

GPIFは、年金財政の安定化を目的に、長期・安定的な収益を追求しており、その運用方針はパッシブ運用(インデックス運用)中心です。

リスクを取りすぎず、しかしインフレにも負けないよう、バランスよく資産を配分する考え方は、私たち個人投資家にも非常に参考になります。

豆知識:GPIFは日本株・外国株だけでなく、外国債券にも25%投資しており、世界分散投資を徹底しています。株式市場の下落時でも債券がクッションの役割を果たすよう設計されています。
注意点:GPIFの目標は「最大リターン」ではなく「年金給付を安定させること」です。個人が資産最大化を目指す場合は、もう少し積極的な配分が必要になることもあります。
  • GPIFは世界最大級の長期運用機関
  • パッシブ運用を中心にした分散投資を実践
  • 個人投資家も考え方を応用できる

GPIFの最新アセットアロケーション(2025~2029年度)

インデックス投資_カレンダーと「積立」マーク

GPIFの資産配分は、5年ごとの中期計画に基づき見直されています。

2025~2029年度の最新ポートフォリオは以下の通りです。

表1:GPIFの資産構成割合(2025~2029年度)

資産クラス 資産構成割合 乖離許容幅(±)
国内債券 25% 6%
外国債券 25% 5%
国内株式 25% 6%
外国株式 25% 6%
債券合計 50% 9%
株式合計 50% 9%

(出典:年金積立金管理運用独立行政法人

この配分は、各資産25%ずつの均等型となっており、株式50%・債券50%というバランス型ポートフォリオです。

また、各資産ごとに「乖離許容幅(バンド)」が設定されていて、市場変動で配分比率がずれた場合は一定範囲でリバランスされます。

👉 株式50%・債券50%のポートフォリオを簡単にシミュレーションできる無料ツール(myINDEX)

豆知識:GPIFの収益率(2001年〜2024年度第3四半期)は年率+4.40%。長期で安定した成果を出しており、個人でも十分参考にできます。
注意点:GPIFの運用方針は「分散重視・守り重視」で設計されています。個人が積極的に増やしたい場合は、株式比率を増やすなどの調整が必要になるケースもあります。
  • 各資産25%のシンプルな均等型配分
  • 株式・債券を50%ずつのバランスで保有
  • 許容幅内で自動的にリバランスされる設計

まとめ:GPIFの運用は個人にも活かせる

インデックス投資_積み上げられたコインとグラフ

GPIFのアセットアロケーションは、派手さはないですが「安定」「分散」「長期」の3要素を高い水準で実践しているポートフォリオです。

私自身も、投資を始めたばかりの頃は、GPIFと同じように4資産を均等に配分したポートフォリオでスタートしました。

そのおかげで相場に一喜一憂せず、無理なく継続できたことを今でも良かったと思っています。

投資初心者の方も、まずはこのGPIFスタイルを“お手本”にして、そこから自分に合った配分へ調整していくのがオススメです。

GPIF型のバランス投資を今すぐ試してみよう!

資産配分に迷っているなら、GPIFのポートフォリオをそのまま参考にして始めてみるのもアリです。

最近では、ロボアドバイザーやバランス型ファンドでもGPIF型の運用に近いものが用意されています。

手軽に始めて、少しずつ自分に合った投資スタイルを見つけていきましょう!

※ 投資は元本保証がなく、リスクを伴います。ご自身のリスク許容度と目的に応じて、慎重に判断してください。