前回は、会社を辞めたいと言えない人は退職代行を使えばいいと思う理由を書きました。
ざっくりまとめると次のようになります。
- 退職代行とは?
自分の代わりに退職手続きをしてくれるサービス。 - 退職代行のメリット
自分で言う必要がない:数多くの退職代行会社があるということは、自分で言えない人が多いということ。
退職代行を使えば会社への連絡は退職代行がしてくれます。
すぐに辞められる:自分で退職の意思を伝えると、ほとんどの場合1~2ヶ月は先延ばしにされます。
しかし、多くの退職代行では「即日退職も可能」となっています。 - 退職代行会社
退職代行会社10社の料金。退職代行 正社員・契約社員 アルバイト・パート アクロサポート 2万2000円 2万2000円 わたしNEXT 2万9800円 1万9800円 退職110番 4万3800円 4万3800円 退職代行 即ヤメ 2万8000円 2万8000円 退職代行オイトマ 2万4000円 2万4000円 退職代行オールサポート 2万9800円 2万9800円 退職代行ガーディアン 2万9800円 2万9800円 退職代行ネルサポ 2万2000円 2万2000円 退職代行モームリ 2万2000円 1万2000円 男の退職代行 2万6800円 1万9800円 ※2023年2月時点
相場はだいたい2~3万円。
そのくらいの料金で退職の連絡から手続きまでしてくれるなら使う価値は十分アリ。
ということで、今回は会社を辞めてからやった手続き①(健康保険・国民年金保険)を書いていきます。
健康保険
会社に勤めている時は、その会社の健康保険に加入しています。
会社の健康保険と言っても1種類ではなく、3種類あります。
- 組合健保
大企業など。 - 協会けんぽ
中小企業など。 - 各種共済組合
国家公務員や地方公務員など。
自分の会社は中小企業だったので協会けんぽでした。
それはどうでもいいのですが、健康保険の保険料の納付は会社でやってくれています。
給料から天引きされ、さらに保険料の半分は会社が負担してくれています。
ここだけはありがたいですね。
ですが会社を辞めると保険料は全額自分の負担になり、手続きも自分でしなければいけません。
まずやらなければいけないことは、どの健康保険にするか選ぶことです。
3種類から選ぶ
会社を辞めたあとの健康保険については3つの選択肢があります。
- 任意継続健康保険
会社で加入していた保険を最大2年まで継続。
扶養家族の概念がある。
保険料は原則2年変わらない。 - 国民健康保険
働いていない人や自営業の人が加入する保険。
扶養家族の概念はない。
保険料は前年の所得で決まる。 - 家族の健康保険(被扶養者)
誰かの扶養家族になる方法。
保険料の負担は無し。
それぞれ特徴があるので、自分にもっとも適した保険を選ばなければいけません。
任意継続健康保険
任意継続健康保険では、会社にいた時と同じ健康保険に引き続き加入します。
ただし、期限は最大2年間となっています。
保険料は会社にいた時と同じですが、当然会社は半分負担してくれません。
なので、単純に言えば会社で天引きされていた金額の2倍を納付することになります。
ちなみに今どのくらい払っているかは、給料明細を見れば分かります。
会社が半分負担していてもなかなかの金額だと思いますが、その2倍なのでかなりの金額になります。
国民健康保険
国民健康保険は、自営業や働いていない人が加入する健康保険です。
保険料はほとんど前年の所得で決まります。
会社を辞めた年は辞める前年の所得で計算されるので、かなりの金額になると思います。
任意継続健康保険とどちらが安くなるのかについては、役所の担当部署で確認した方が確実です。
自分で正確に計算するのはほぼ不可能、と言っても良いでしょう。
ただ、国民健康保険には扶養の概念がないので扶養家族がいる場合は要注意です。
任意継続健康保険は不要の概念があるので、慎重に選ぶ必要があります。
家族の健康保険(被扶養者)
誰かの扶養家族になれるなら、それが1番安上りです。
扶養してくれる人がいればいいんですけどね。
任意継続健康保険を選びましたが…
自分がどれを選んだかというと、任意継続健康保険を選びました。
選んだ理由は会社の総務に「こちらの方が安くなりそうだ」と言われたからです。
しかし、最初に納付書を見た時はビックリしましたね。
自分の場合、毎月の納付金額は3万5400円となっていました。
「無職になったばかりなのに毎月そんなに納付しなくちゃいけないの?」という感じです。
国民健康保険を選んでも同じくらいだったと思いますが、やはり決める前に確認すべきでした。
それが反省点です。
ちなみに加入手続きは簡単です。
「健康保険任意継続被保険者資格所得届」を全国健康保険協会の支部へ郵送するだけでOKです。
これは退職する時に会社からもらえます。
2年目は考える余地あり
任意継続健康保険は、原則2年間保険料が変わりません。
なので、退職2年目も同じ保険料を納付しなければいけません。
何かいい方法がないかと探していたところ、いいことを思いつきました。
それは、2年目の4月に国民健康保険に切り替えるという方法です。
国民健康保険の保険料は前年の所得で保険料が決まりますからね。
退職1年目の所得が大幅に減る場合は国民健康保険の方が安くなります。
2年目に国民健康保険に切り替えた結果は下記の記事で詳しく書きました。
自分の場合は予想通り国民健康保険の方が圧倒的に安くなりましたね。
国民年金保険
年金については、会社にいる時は厚生年金保険に加入しているはずです。
納付は会社がやってくれており、健康保険と同じく保険料の半分は会社が負担してくれています。
しかし会社を辞めると厚生年金保険の加入資格を失うので、国民年金に加入することになります。
国民年金の保険料は月額1万6000円ほどです。
手続きは最寄りの年金事務所で行います。
持っていくものは次の3つになります。
- 健康保険・厚生年金保険資格喪失等確認請求書
- 印鑑
- 雇用保険被保険者離職票
印鑑以外は退職する時に会社からもらえます。
2年前納が超お得
年金事務所に行く時は、納付方法をどうするか決めておきましょう。
期間や納付方法はいろいろ選べます。
- 期間
毎月納付、6ヶ月前納、1年前納、2年前納 - 納付方法
口座振替、納付書、クレジットカード
この中で、少し蓄えに余裕があるなら2年前納のクレジットカード決済がおススメです。
まとめて納付する分少しオマケしてくれており、最大で1ヶ月分ほど安くなります。
自分の調査では、PayPayカード決済が1番お得という結果が出ました。
その代わり、2年後の3月分までをまとめて納付しなければいけません。
最大40万円ほどをその月中に納付しなければいけないので、なかなか大変です。
しかしいつかは納付するお金なので、思い切って納付しておきましょう。
ちなみにPayPayカードを作るなら、ポイントサイト経由の方がお得です。
個人的なおススメは次の3つです。
付加年金は絶対納付する
もう1つ重要なのは、付加年金に加入することです。
付加年金は年金受給から2年で元が取れ、そのあとは長生きするほどお得になります。
月額たったの400円なので、そこはケチらずに納付しておきましょう。
1年納付すると4800円ですが、付加年金は年金受給してから死ぬまで毎年2400円もらえます。
こんなにおいしい保険は他にありません。
職員に付加保険料を納付するかどうか聞かれたら、絶対に納付すると答えましょう。
ねんきんネットを活用する
これは会社を辞めた人だけではありませんが、自分の年金記録は自分で管理しましょう。
年金手帳は会社に預けているかもしれませんが、別に年金手帳など必要ありません。
ねんきんネットに登録すれば、誰でも自分の年金記録を確認できます。
自分の年金に関するいろいろな情報が載っていますので、登録していない人は登録しましょう。
基礎年金番号が分かれば登録できます。
ねんきんネットについては下記の記事で書いています。
自分の年金を把握するのにねんきんネットが超便利だと思うところ
まとめ
今回は、会社を辞めてからやった手続き①(健康保険・国民年金保険)を書きました。
ざっくりまとめると次のようになります。
- 健康保険
会社を辞めると保険料は全額自分の負担になり、手続きも自分でしなければいけません。
3種類から選ぶ:それぞれ特徴がある。
任意継続健康保険→会社にいた時と同じ健康保険に引き続き加入。
期限は最大2年間。
会社で天引きされていた金額の2倍を納付。
国民健康保険→自営業や働いていない人が加入する健康保険。
会社を辞めた年は辞める前年の所得で計算されるので、かなりの金額になる。
扶養の概念がないので扶養家族がいる場合は要注意。
家族の健康保険(被扶養者)→誰かの扶養家族になれるなら、それが1番安上り。
任意継続健康保険を選びましたが…:選んだ理由は会社の総務に「こちらの方が安くなりそうだ」と言われたから。
自分の場合、毎月の納付金額は3万5400円。
「健康保険任意継続被保険者資格所得届」を全国健康保険協会の支部へ郵送するだけでOK。
2年目は考える余地あり:退職1年目の所得が大幅に減る場合は国民健康保険の方が安くなります。
【任意継続健康保険】退職2年目は国保の保険料の方が安かった - 国民年金保険
会社を辞めると厚生年金保険の加入資格を失うので、国民年金に加入することになります。
国民年金の保険料は月額1万6000円ほど。
手続きは最寄りの年金事務所で行います。
2年前納が超お得:最大で1ヶ月分ほど安くなります。
PayPayカード決済が1番お得。
【国民年金】2年前納の支払い方法はPayPayカードがお得
ただし、最大40万円ほどをその月中に納付しなければいけない。
付加年金は絶対納付する:2年で元が取れ、そのあとは長生きするほどお得。
月額たったの400円。
ねんきんネットを活用する:自分の年金に関するいろいろな情報が載っています。
自分の年金を把握するのにねんきんネットが超便利だと思うところ
ということで、今回は終わりにします。