Cloud Nine(ジョージ・ハリスン)の超個人的レビュー

音楽_タイトル

Cloud Nine」は、1987年11月2日に発売されました。

ビートルズ解散後9作目かつ存命中最後のジョージ・ハリスンのソロアルバムです。

このアルバムも数えきれないくらい聴いています。

ジョージのアルバムは、どれも全部聴いていますけどね。

というわけで、下記の3点についてまとめてみます。

  • アルバムについて軽く紹介
  • 良い曲
  • その他の曲

このアルバムは、ポップな曲が揃っているのでジョージにしては聴きやすいアルバムです。

ということで、今回はCloud Nine(ジョージ・ハリスン)の超個人的レビューを書いていきます。

アルバムについて軽く紹介

このアルバムの曲リストは、下記になります。

  1. Cloud Nine
  2. That’s What It Takes
  3. Fish On The Sand
  4. Just For Today
  5. This Is Love
  6. When We Was Fab
  7. Devil’s Radio
  8. Someplace Else
  9. Wreck Of The Hesperus
  10. Breath Away From Heaven
  11. Got My Mind Set On You

前作の「Gone Troppo」は、1982年10月27日に発売されました。

なので、約5年ぶりのアルバムです。

なぜこんなに間隔が空いたかというと、映画をやったりしていたからだそうです。

前作の売上が全然ダメだったのも尾を引いていたんでしょうか?

自分は当時学生でしたけど、ジョージはもう引退したと思っていましたからね。

それがいきなり新作を出すというのでビックリしました。

最初にアルバムを聴いた印象は「ホントにジョージのアルバムなのか?」というものでした。

曲がいつになくキャッチーかつポップで、いかにも1980年代の音楽という感じでしたからね。

その理由は、間違いなく共同プロデュースをしたジェフ・リンの影響でしょう。

ジェフ・リンは「ELO」というバンドをやっていた人です。

個人的には「Mr. Blue Sky」しか知りませんが。(昔イチローと蒼井優の一番搾りのCMで流れていた)

あの一番搾りは美味そうでしたね。

あと、このアルバムは久しぶりにジョージの歌が絶好調ですね。

ソロになってからの声はか細かったですが、今作ではなかなかいい声を出しています。

このアルバムの個人的な感想は、悪くはないけどジョージっぽくないという印象ですね。

曲がジェフ・リンの影響でポップになり過ぎています。

良い曲

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このアルバムで特に良いと思う曲は、次の3曲です。

  • Fish On The Sand
  • When We Was Fab
  • Wreck of the Hesperus

Fish On The Sand

音楽配信_H3見出し1

まずは「Fish On The Sand」ですね。

この曲はジェフ・リンの影響が出まくりのような気がしますが、全部良いですね。

イントロもAメロもBメロもサビも歌い方も全部良いです。

「Got My Mind Set On You」なんかより、遥かに良いと思うんですけどね。

シングルカットされなかったのが残念な曲です。(売れたかどうかは分かりませんが)

When We Was Fab

音楽配信_H3見出し2

「When We Was Fab」は、ビートルズ時代のことを歌っている曲です。

「FAB!」からの繰り返しがキャッチーな曲です。

やや間延びしている感もありますが。

この曲はシングルカットされ、全米で20位くらいまで上がりました。

ラストでシタールも使っており、一応ジョージっぽさも出しています。

曲もキャッチーでいいですが、それよりもミュージックビデオが面白いです。

George Harrison – When We Was Fab – YouTube

2分4秒過ぎに、元ビートルズが一瞬だけ全員揃うところがミソです。

ジョージがギター、リンゴがドラムを演奏しています。

そして、黒いセイウチの格好をした男が左利き用のベースを弾いています。

そこに、ジョンの「Imagine」のアルバムを抱えた男が横切っていきます。

黒いセイウチはポールではなかったようですが、こういうお遊びがあるのがいいですね。

Wreck of the Hesperus

「Wreck of the Hesperus」も、全てが完璧ですね。

この曲もジェフ・リンの影響が出まくりのような気がしますが、全部良いですね。

イントロもAメロもBメロもサビも歌い方も全部良いです。

ジョージはセルフプロデュースするよりも、誰かと組んだ方が売れ線のアルバムができますね。

どちらが好みかは分かれるでしょうが…。

その他の曲

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その他の曲と書きましたが、いつも以上に良い曲との差は僅かです。

どれが良い曲に入ってもおかしくありません。

「Cloud 9」は、落ち着いたトーンの渋い曲です。

アルバムのタイトルになった曲ですが、すごく良いとまでは思いません。

ジョージの低音のヴォーカルがグッドです。

「That’s What It Takes」は、ややスローテンポのポップスです。

なかなかキャッチーですが、好きかどうかは微妙なところです。

ジョージのスライドギターはかなり良いと思いますが。

「Just for Today」は、スローで落ち着いたバラードです。

地味な曲なので、いつも聞き流してしまいます。

「This is Love」は、かなりキャッチーな曲です。

ほとんどジェフ・リンが作ったのではないかと思います。

良い曲だとは思いますが、個人的な好みから言えばやや軽すぎますね。

しかし、こういう曲でもジョージのスライドギターは光っていますね。

「Devil’s Radio」は、ジョージらしい歌詞の曲です。

直訳すると、悪魔のラジオですからね。

マスコミ嫌いのジョージが、いかにも書きそうな歌詞です。

メロディは割と淡々としていますが、歌の合間に流れるギターの合いの手がいい感じです。

「Someplace Else」は、かなり良い出来のラブソングです。

良い曲に入っていても全くおかしくない曲です。

ただ、ちょっと甘過ぎるのが好みではないので入れていません。

好きな人は、このアルバムで1番好きな曲かもしれませんね。

「Breath Away from Heaven」は、スローなバラードです。

このアルバムの中では「Just for Today」と並んでお休みタイムと言ったところですね。

「Got My Mind Set on You」は、ルディ・クラークと言う人が作った曲のカバーです。

シングルカットされ、かなり久しぶりの全米1位になりました。

しかし、個人的にはどこがそんなに良いのかよく分かりません。

途中でジョージがバク宙するミュージックビデオは、ほんの少しだけ面白いですが。

George Harrison – Got My Mind Set On You (Version II) – YouTube

まとめ

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今回は、Cloud Nine(ジョージ・ハリスン)の超個人的レビューを書きました。

ざっくりまとめると次のようになります。

  • アルバムについて軽く紹介
    曲がいつになくキャッチーかつポップで、いかにも1980年代の音楽という感じ。
    その理由は、間違いなく共同プロデュースをしたジェフ・リンの影響。
    あと、このアルバムは久しぶりにジョージの歌が絶好調。
    個人的な感想は、悪くはないけどジョージっぽくないという印象。
  • 良い曲
    Fish On The Sand:イントロもAメロもBメロもサビも歌い方も全部良い。
    シングルカットされなかったのが残念。
    When We Was Fab:ビートルズ時代のことを歌っている曲。
    曲もキャッチーでいいですが、それよりもミュージックビデオが面白い。
    元ビートルズが一瞬だけ全員揃うところがミソ。
    Wreck of the Hesperus:イントロもAメロもBメロもサビも歌い方も全部良い。
  • その他の曲
    「Cloud 9」は、落ち着いたトーンの渋い曲。
    「That’s What It Takes」は、ややスローテンポのポップス。
    「Just for Today」は、スローで落ち着いたバラード。
    「This is Love」は、かなりキャッチーな曲。
    「Devil’s Radio」は、ジョージらしい歌詞の曲。
    「Someplace Else」は、かなり良い出来のラブソング。
    「Breath Away from Heaven」は、スローなバラード。
    「Got My Mind Set on You」は、ルディ・クラークと言う人が作った曲のカバー。

ということで、今回は終わりにします。