特定口座の投信は新NISAへ移すべきか|手取りと簿価で検証する

自然光が差し込むリビングの木製テーブルで、ノートとペンを広げて資産計画を見つめる日本人男性の手元 インデックス投資

特定口座で持っている投資信託を新NISAに移すかどうかは悩むところだよね。

特に特定口座で含み益が出ている場合は、売ったら税金取られるしね。

かといって、新NISAの枠を空けたままにしておくのももったいない。

この記事では、特定口座の投資信託は新NISAに移したほうがいいのかについて考えてみる。

特定口座は利益に税金がかかる

穏やかな光が差し込む書斎のデスクの上に置かれた、透明なガラス瓶と綺麗に積み重ねられた硬貨

特定口座の何が一番問題かっていうと、やっぱり利益に対して税金がかかるってこと。

今の税制だと利益に対して20.315%の税金がかかるから、せっかく運用で増やしても結構な金額を持っていかれてしまう。

たとえば、100万円投資して200万円に増えたとする。

そうなると増えた分の利益は100万円になる。

だからその利益100万円に対して20.315%の税金がかかって、20万3150円が税金として取られてしまう。

だから実質179万6850円しか手元に残らない。

要するに、特定口座で持っている限り、売ったときに利益が出れば手元に残る金が減ってしまうことになる。

 

NISA口座なら税金は一切かからない

日当たりの良い窓辺のテーブルに置かれた、すくすくと育つ青々とした観葉植物の小鉢と光を透かすガラスのトレイ

その点、NISA口座ならどれだけ含み益が増えても、どれだけ儲かっても税金は一切かからない。

だから先ほどの特定口座の例と同じように、100万円投資して200万円に増えたとしても税金はゼロになる。

だから全額取り崩したときに、増えた分の利益も含めて200万円がまるまる手元に残る。

これが300万円や400万円に増えたとしても同じで、税金は1円も取られない。

特定口座と違って、増えた分をそのまま全部受け取れるのがNISA口座のメリットだ。

 

早く移すほど手取りが増える

明るいカフェの窓際席で、ノートPCの画面を見つめながら落ち着いた表情でコーヒーカップを持つ日本人男性

口座ごとの違いはわかったとして、じゃあ特定口座にあるやつは今すぐ新NISAへ移すべきなのかを考えてみる。

それには、実際に計算してみるのが一番わかりやすい。

特定口座で買った100万円の投資信託が今200万円に増えているとして、年利6%で10年間運用した場合の手取りを計算して比較してみた。

パターンは、今すぐ新NISAへ移行、5年後に新NISAへ移行、特定口座で10年間放置の3種類。

ちなみに5年後に移すケースは、5年運用した時点でいったん売却して税金を払い、残りを新NISAでさらに5年運用した設定にしている。

表1:運用シナリオ別の手取り額比較

シナリオ 10年後の資産総額 売却時の税金 最終手取り額
① 今すぐ新NISAへ移行 321.8万円 20.3万円 約321.8万円
② 5年後に新NISAへ移行 312.6万円 34.1万円 約312.6万円
③ 特定口座で10年間放置 358.2万円 52.4万円 約305.7万円

(筆者作成)

表を見れば一目瞭然だけど、10年後の手取り額は今すぐ新NISAへ移した場合が一番多くなる。

逆に特定口座のまま10年間放置すると、最終的に約52.4万円も税金を取られて手取りが一番少なくなってしまう。

それなら早く移したほうがいいと思うんだよね。

 

新NISAの簿価を節約できる

暖かみのある木製キャビネットの上に、余白を残して整然と並べられたシンプルな収納ボックスや本

特定口座の投資信託を早く新NISAに移したほうがいいと思う理由はもう1つある。

それは新NISAの簿価を節約できるからだ。

先ほどの例で言うと、今すぐ移せば、新NISAで使う枠は約179.7万円だけで済む。

でも特定口座のまま持っていて5年後に移すと約233.6万円、もし10年後に移したとすると約305.7万円も枠を食ってしまうことになるんだよね。

ここで忘れてはいけないのは、元々の元本は100万円で同じということだね。

それでも移すタイミングによって、こんなに消費する簿価が変わってしまう。

それなら早く移したほうがいいと、俺は思う。

豆知識:新NISAの生涯投資枠は、買付金額(簿価)ベースで1800万円です。

 

まとめ:新NISAへ早く移したほうがいい

朝の光が差し込む開放的なベランダで、澄んだ青空を見上げる日本人男性の横顔

この記事では、特定口座の投資信託は新NISAに移したほうがいいのかについて考えてみた。

俺は、枠が空いているなら早く移したほうがいいと思う。

そのほうが最終的な手取りも多くなり、枠の消費も抑えられる。

ただ、それは値上がりする商品を買っていることが前提だけどね。

まあ、値下がりし続けると思っている商品を買うやつなんていないと思うけど。