失業保険をもらうには、原則として4週間に2回以上の求職活動実績が必要になる。
実績作りの手段はいろいろあるけれど、俺にとって一番手軽だったのがハローワークの窓口で行う職業相談だった。
当時はすでにFIREしていたから必死に仕事を探す気はなかったし、とりあえず実績だけ作れればいいやという気持ちで足を運んでいた。
実際に窓口へ行ってどんなやり取りをしてハンコをもらっていたのか、当時の記憶を振り返ってみる。
手探りの初回

初回は、職業相談の空気感を学んだ回だった。
窓口で「本当に仕事を探す気があるのか」と思われたら嫌だなと、最初は結構緊張していたのを覚えている。
俺はすでにFIREしていたため、何が何でも職を探そうという気はなかった。
とはいえ、求職活動実績を作らなければ失業保険がもらえないため、渋々行ってみたという感じだ。
担当者は優しそうなおじいさんだった。
何を聞けばいいのか全くわからないが、とりあえず適当に質問してみる。
よろしくお願いします。
前と同じ職種で何かいい求人ありませんか?
ではちょっとリストを印刷してみます。
(印刷が終わるのをボーっと待つ)
○○で絞った一覧のリストです。
(50社くらい載っているリストを渡される)
こんなに多いとどれにしようか迷いますね……。
(適当にピックアップする)
……これとこれの詳細情報を印刷してください。
わかりました、少々お待ちください。
(印刷が終わるのをボーっと待つ)
あ!
どうしました?
今選ばれた求人は年齢オーバーでした。
そうですか、じゃあ他のを探してみます。
(だんだん疲れてくる)
……ゆっくり考えたいので持ち帰って検討していいですか?
わかりました、お疲れさまでした。
最後に求職活動実績の証明となるハンコを押してくれて、職業相談は終わった。
職業相談をしてみた感想は「思っていたよりもずっと簡単」だった。
「ホントに仕事探す気あるのか?」などと勘ぐられるようなこともない。
これなら大丈夫そうだと感じた。
所要時間は5~10分といったところだ。
名乗り忘れ

2回目は、若い担当者に「最初に名乗る」ことを教えられた回だった。
前回の窓口は年配の方だったが、2回目は若いお姉さんが対応してくれた。
ちょっと事務的で冷たい感じだったね。
相談の内容は、ざっくり書くとこんな感じだった。
よろしくお願いします。
それで今日の相談ですが……。
まずお名前をお願いします。
……○○と言います。
新しい求人で良さそうなやつはありませんか?
……何か希望の職種はありますか?
今求人が多いのはどういう職種ですか?
そうですね、今は警備関係の仕事が割と多いですね。
そうですか。
じゃあ警備の仕事で最近出た求人をピックアップしてもらえますか?
……わかりました。しばらくお待ちください。
(さすがに印刷するのが早い)
お待たせしました、ご確認ください。
(真剣に見る振りをして)持ち帰って検討してみます。
今日はありがとうございました。
(ハンコを押してくれて)お疲れさまでした。
とまあ、こんな感じだった。
なるほど、座ったら最初にきちんと名乗ることが重要なんだなと勉強になった。
終始冷たい感じの対応だったが、ハンコは押してくれたので良しとしよう。
前日の駆け込み

3回目は、実績が1回足りない状態で認定日前日に駆け込んだ回だった。
実績作りのために、わざわざハローワークへ行くのが面倒くさかったんだよね。
とはいえ3回目ともなると要領もわかってきていたので、かなり余裕綽々だった。
窓口に行くと、今度は1回目とは別の優しそうなおじいさんが対応してくれた。
○○と申します。(前回注意されたのでまず名乗る)
今日はよろしくお願いします。
本日はよろしくお願いします。
それで今日の相談なんですが……。(準備していた相談を切り出そうとする)
ハンコ押しておけばいいですか?
はい?
それで今回の相談なんですけど……。
(ハンコをポンと押しながら)何かありますか?
親の介護で週3日しか働けないのですが……。
そういう求人をピックアップしてもらえますか?
ああ、そういうことですか。
じゃあ調べてみますので少し待ってくださいね。
(とりあえず間を持たせる)
……最近の求人数はどうですか?
前よりは少なくなってきてますね。
いつになったらまた求人増えますかね?
やはりここは観光地ですからね。
観光客が戻ってきたらまた増えると思いますよ。
そうですか、少し先になりそうですね。
(A4数枚の一覧を渡してくれて)ではじっくり検討してください。
はい、今日はありがとうございました。
とまあ、こんな感じの緩い時間だった。
まさか相談も聞かずにハンコを押してくれるとは思わなかった。
どうも求職活動実績目当てだということが、最初からバレバレだったようだ。
おそらく認定日前日は求職活動実績目当ての人が多いんだろうね。
その手の対応は慣れたものという感じだった。
職業相談のコツ

俺自身が3回職業相談をしてみてわかったけれど、手っ取り早く終わらせるなら以下の手順が一番楽だと思う。
- 何か条件を言って、求人リストを出してもらう
- 「家でじっくり検討します」と言う
この2ステップで、俺の場合は問題なくハンコをもらえた。
要するに、「リストを出してもらって持ち帰る」ことこそが一番のポイントなんだよね。
俺が他に候補として考えていたのは、次のようなことだ。
- ○○の職種で探したいのですが……
- 家庭の事情で残業ができないのですが……
- マイカー通勤したいのですが……
- ○○駅付近が良いのですが……
何か条件を伝えて「求人情報の一覧がほしい」と言えば、担当者はその条件に合った求人を検索して一覧を印刷してくれる。
一覧を受け取ったら、「家でじっくり検討します」と伝えてそのまま持ち帰ればそれで終わりだ。
担当者から「今すぐ応募先を決めろ」と迫られることは、ほぼない。
これが職業相談を3回やった俺なりの、ハンコをもらうコツだ。
まとめ:気負わず持ち帰るだけでいい

実際に窓口へ行く前は少し緊張していたけれど、やってみればハローワークの職業相談は拍子抜けするほど簡単だった。
その場で必死に仕事を探す必要はなくて、適当に条件を伝えて求人リストを出してもらい、俺の場合は「家でじっくり検討します」と言って持ち帰るだけで十分だった。
受付の混み具合にもよるけれど、早ければ10分ほどで終わるしね。
しかし俺みたいなのばかり相手にしていると、担当者も大変だろうな……。
※ 本記事は2020年12月時点の体験談です。現在の求職活動実績の扱いとは異なる可能性があるため、最新の制度はハローワーク公式サイトをご確認ください。