iDeCoを始めるならどこがいい?おすすめの金融機関と選び方

iDeCoの金融機関選びに悩む人のイラスト。銀行とネット証券の建物が描かれている。 年金・保険

iDeCoの金融機関って、あまり気にせずに選んでしまう人が多い気がします。

でも、選ぶ金融機関によっては地味にずっと損をすることになるんですよね。

この記事では、iDeCoの金融機関を選ぶ時のポイントとおすすめの金融機関について書いていきます。

これからiDeCoを始めようと思っている方や、金融機関選びで迷っている方におすすめです。

iDeCoの金融機関を適当に選ぶとヤバい

iDeCoの金融機関選びに悩み、不安そうな表情を浮かべる男性のイラスト。銀行とネット証券の建物が背景に描かれている。

iDeCoの金融機関を適当に選ぶのはやめておいた方が良いですね。

理由はパッと思い付くだけで3つあります。

  • 運営管理手数料に差がある
  • 商品ラインナップに差がある
  • 変更するのが面倒すぎる

 

運営管理手数料に差がある

iDeCoは特定口座や新NISA口座とは違い、口座を持っているだけで毎月手数料がかかります。

絶対取られる手数料としては、年金機構に105円(積立時)、信託銀行に66円(毎月)。

そして、口座を作った金融機関で取られる運営管理手数料があります。

ただし、運営管理手数料は、有料のところもあれば無料のところもあります。

有料だからと言って、やっていることは無料の金融機関と全く同じ。

しかも、有料の金融機関では、口座がなくなるまで(最低でも60歳まで)毎月ずっと取られ続けます。

これほどバカらしいことはないので、運営管理手数料が無料の金融機関を選ぶのが最低条件だと私は思います。

 

商品ラインナップに差がある

iDeCoでは1つの金融機関が取り扱える商品が最大35までと決まっています。

これは特定口座や新NISA口座と比べて、圧倒的に少ない数です。

しかも、商品は金融機関によってかなりバラつきがあります。

当然ながら、商品は口座を作った金融機関のものしか買えません。

そのため、変な商品しかない金融機関を選んでしまうと、正直詰みます。

なので、金融機関を決める前にしっかり商品ラインナップを確認しておくことが超重要です。

 

変更するのが面倒すぎる

iDeCoは、同時に1つの口座しか持てません。

そのため、金融機関の変更には、所定の手続きが必要になります。

その手続きが完了するまでに、早くて1~2か月、普通は2~3か月、さらには手数料がかかります。

しかも、商品はそのまま次の金融機関へ移管できません。

いったん現金化してから買い直す必要があります。

こういう作業は面倒くさいので、できればやりたくないですよね。

なので、あとから変更しなくて済むように、最初に慎重に選ぶのが非常に重要です。

 

候補となる金融機関は18社だけ

金融機関の選定チェックリストを見ながら悩んでいる女性のイラスト。パソコンと書類がデスクに置かれている。

まず、運営管理料が無料の金融機関がいくつあるか調べてみます。

これを調べるにはiDeCoナビというサイトが便利です。

iDeCoナビ

このサイトによると、運営管理手数料が無料(積立時171円以下、未積立時66円以下)の金融機関は20社しかありません。

ただ、PayPay証券が漏れているようなので、実際は21社でしょうか?

この中から、資産〇万円以上という条件付きの金融機関は面倒くさいので除外します。

すると、候補となる金融機関は18社に絞られます。

上記以外の金融機関でiDeCo口座を作る意味はありますかね?

少なくとも、私にはないような気がしますが…。

あるとすれば、昔からの付き合いとか、そういうしがらみがある場合でしょうか。

まあ、通常は上記以外の金融機関を選ぶ理由はないと言っても良いでしょう。

 

各社のeMAXIS Slimの本数

18社の商品ラインナップについては、上記のリンクで確認できます。

この中で、自分が買いたい商品が揃っている金融機関を選べばOKです。

どの金融機関が良いとは一概に言えませんが、1つの目安として、コスト最安クラスのeMAXIS Slimシリーズが何本あるかはある程度の参考になるでしょう。

ということで、以下がeMAXIS Slimの本数です。

  • 松井証券:14
  • SBI証券(セレクトプラン):8
  • auアセットマネジメント:7
  • マネックス証券:6
  • SMBC日興証券:1

まあ、決してeMAXIS Slimが多ければいいというわけではありませんけどね。

 

個人的には松井証券を推したい

松井証券を推している男性のイラスト。背景にはeMAXIS Slimの棒グラフが描かれている。

eMAXIS Slimが多いからというわけではありませんが、個人的には松井証券を推したいですね。

まあ、私がiDeCo口座を作っているからというのも1つの理由ですが…。

松井証券の商品ラインナップは非常に充実しています。

主要な8資産に限ると、以下の商品が揃っています。

表:松井証券 iDeCo — 主要8資産クラスの対応商品

資産クラス 商品名
国内株式 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
先進国株式 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
新興国株式 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
国内債券 eMAXIS Slim 国内債券インデックス
先進国債券 eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
新興国債券 iFree 新興国債券インデックス
国内リート eMAXIS Slim 国内リートインデックス
先進国リート eMAXIS Slim 先進国リートインデックス

(出典:松井証券

これだけ揃っていれば、何の不満もありません。

というよりも、アセットアロケーション投資をするなら、これ以上のラインナップはないような気がしますね。

ついでに言っておくと、eMAXIS SlimのオルカンやS&P500もラインナップに入っています。

なので、それ1本で投資したい人にも対応しています。

 

iDeCoの保有でポイントが貯まる

松井証券では、iDeCoの商品を保有しているだけで、毎月dポイントが貯まります。

iDeCoは原則として60歳まで受け取りができませんからね。

それまでずっともらえるのは、地味にお得です。

まあ、ポイントサービスは変更される可能性もあるので、あくまでオマケですが。

それよりも、商品ラインナップの方がずっと大事であるのは言うまでもありません。

ちなみに、iDeCo口座を開設するなら、公式サイトよりモッピーからの方が断然お得。

松井証券 iDeCo|モッピー

 

まとめ:iDeCoの金融機関の選び方

この記事では、iDeCoの金融機関の選び方のコツと私が使っている金融機関を紹介しました。

大切なのは、まず運用管理手数料が無料であること、次に商品ラインナップが充実していることです。

それらを考慮して、私は松井証券を使っています。

これからiDeCoを始める人は、金融機関を慎重に選びましょう。

※ 本記事は2025年9月時点の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。