前回の記事で、FIREするための最低ラインは資産5000万円と書きました。
最低で5000万円なので、大変ですよね。
しかし、ただ大変だと思っていても仕方ありません。
FIREしたいのであれば、しっかり計画を立てることが重要です。
そして、計画を実行することが大切です。
そのためには、毎月の積立金額をきっちり決めなければいけません。
ということで、今回は「20年で5000万円貯めるなら毎月12万円は積立投資したい」を書いていきます。
準備期間は20年が妥当
毎月15万円の不労所得を得るには、5000万円の資産が必要です。
ただ、そこで問題となるのは何年で5000万円を作ればいいのかということです。
老後になってしまっては意味がありません。
FIREは「早期リタイア」ですからね。
早ければ40歳、遅くとも50歳までには5000万円を作りたいものです。
40歳までに5000万円作るとなると、20歳から始めても20年しかありません。
となると、資産を5000万円にするのに費やせる期間は20年が妥当なところでしょうか。
どんなに遅くとも、30歳までには準備を始めたいですね。
過去20年の投資リターンは年率約5%
20年で5000万円を効率良く作るためには、やはり投資をしなければいけません。
そこで問題となるのは、実際の投資リターンがどのくらいなのかです。
リターンとは、投資で出る利益のことです。
通常は%で表します。
投資にはいろいろありますが、王道のインデックス投資で計算してみます。
「myINDEX 資産配分ツール」を使って調べます。
資産配分は、日本の年金積立金と同じ割合にします。
- 日本株:25%
- 先進国株:25%
- 日本債券:25%
- 先進国債券:25%
すると、過去20年の平均リターンは5.9%という結果が出ました。
※ 2003年8月末-2023年8月末、円ベース
ただ、投資信託はそこから運用管理費用0.3%ほどが引かれます。
なので、安全を見てリターンは5%が妥当なところでしょうか。
毎月12万円の積立投資が必要
FIREするための積立期間は20年、年率リターンは5%が妥当という結果が出ました。
それが分かれば、あとは5000万円を作るのに必要な積立金額を調べるだけです。
楽天の「積立かんたんシミュレーション」を使って計算します。
計算した結果、毎月12万円の積立投資が必要という結果が出ました。
普通のサラリーマンにはなかなか厳しいですね。
ボーナスで補填してもOK
理想は、毎月きっちり12万円積立投資することです。
ただ、毎月12万円が苦しければ多少は帳尻合わせしてもかまいません。
普通の会社なら、年2回のボーナスがありますからね。
足りていない分は、そこから補填してもOKです。
5000万円に届くのが多少遅れるかもしれませんが、何年も遅れることはないと思います。
少しくらいの遅れなら許容範囲内でしょう。
資産が5000万円になる年数一覧
ついでなので、資産が5000万円になる年数一覧表を作ってみました。
積立金額は1~20万円、年率リターンは3~7%で調べています。
積立金額 | リターン3% | リターン4% | リターン5% | リターン6% | リターン7% |
1万円 | 86年10ヶ月 | 71年11ヶ月 | 61年10ヶ月 | 54年5ヶ月 | 48年10ヶ月 |
2万円 | 66年1ヶ月 | 55年11ヶ月 | 48年10ヶ月 | 43年6ヶ月 | 39年4ヶ月 |
3万円 | 54年10ヶ月 | 47年1ヶ月 | 41年6ヶ月 | 37年4ヶ月 | 34年0ヶ月 |
4万円 | 47年4ヶ月 | 41年1ヶ月 | 36年7ヶ月 | 33年1ヶ月 | 30年4ヶ月 |
5万円 | 41年10ヶ月 | 36年9ヶ月 | 32年11ヶ月 | 29年11ヶ月 | 27年6ヶ月 |
6万円 | 37年7ヶ月 | 33年3ヶ月 | 30年0ヶ月 | 27年5ヶ月 | 25年4ヶ月 |
7万円 | 34年2ヶ月 | 30年6ヶ月 | 27年8ヶ月 | 25年5ヶ月 | 23年6ヶ月 |
8万円 | 31年5ヶ月 | 28年2ヶ月 | 25年8ヶ月 | 23年8ヶ月 | 22年0ヶ月 |
9万円 | 29年1ヶ月 | 26年3ヶ月 | 24年0ヶ月 | 22年2ヶ月 | 20年8ヶ月 |
10万円 | 27年1ヶ月 | 24年7ヶ月 | 22年7ヶ月 | 20年11ヶ月 | 19年7ヶ月 |
11万円 | 25年4ヶ月 | 23年1ヶ月 | 21年4ヶ月 | 19年10ヶ月 | 18年7ヶ月 |
12万円 | 23年10ヶ月 | 21年10ヶ月 | 20年2ヶ月 | 18年10ヶ月 | 17年8ヶ月 |
13万円 | 22年6ヶ月 | 20年8ヶ月 | 19年2ヶ月 | 17年11ヶ月 | 16年10ヶ月 |
14万円 | 21年4ヶ月 | 19年8ヶ月 | 18年3ヶ月 | 17年1ヶ月 | 16年2ヶ月 |
15万円 | 20年3ヶ月 | 18年9ヶ月 | 17年5ヶ月 | 16年5ヶ月 | 15年6ヶ月 |
16万円 | 19年3ヶ月 | 17年10ヶ月 | 16年9ヶ月 | 15年9ヶ月 | 14年10ヶ月 |
17万円 | 18年5ヶ月 | 17年1ヶ月 | 16年0ヶ月 | 15年1ヶ月 | 14年4ヶ月 |
18万円 | 17年7ヶ月 | 16年5ヶ月 | 15年5ヶ月 | 14年7ヶ月 | 13年10ヶ月 |
19万円 | 16年10ヶ月 | 15年9ヶ月 | 14年10ヶ月 | 14年0ヶ月 | 13年4ヶ月 |
20万円 | 16年2ヶ月 | 15年2ヶ月 | 14年4ヶ月 | 13年7ヶ月 | 12年11ヶ月 |
リターンが減ってもそれほど影響はない
表を見ると、年率リターンはそれほど年数に影響を与えていませんね。
積立金額 | リターン3% | リターン4% | リターン5% | リターン6% | リターン7% |
12万円 | 23年10ヶ月 | 21年10ヶ月 | 20年2ヶ月 | 18年10ヶ月 | 17年8ヶ月 |
リターンが4%でも21年10ヶ月、3%でも23年10ヶ月で到達できます。
もっと遅くなると思っていましたが、意外とそうでもありません。
なので、投資を始めたらリターンはそれほど気にしなくても良さそうです。
と言っても、めちゃくちゃ気になりますけどね(笑)
積立金額を増やしてもあまり縮まらない
もう1つ、積立金額を増やしてもそれほど年数は減らせませんね。
積立金額 | リターン5% |
10万円 | 22年7ヶ月 |
11万円 | 21年4ヶ月 |
12万円 | 20年2ヶ月 |
13万円 | 19年2ヶ月 |
14万円 | 18年3ヶ月 |
積立金額を13万円に増やしても19年2ヶ月、14万円でも18年3ヶ月かかります。
もっと短縮できるだろうと思っていましたが、そうでもありません。
なので、生活費を削ってまで積立金額を増やす必要はなさそうですね。
と言っても、無理に減らす必要もありませんが(笑)
まとめ
今回は「20年で5000万円貯めるなら毎月12万円は積立投資したい」を書きました。
ざっくりまとめると次のようになります。
- 準備期間は20年が妥当
老後になってしまっては意味がありません。
早ければ40歳、遅くとも50歳までには5000万円を作りたい。 - 過去20年の投資リターンは年率約5%
王道のインデックス投資で計算。
資産配分は、日本の年金積立金と同じ割合。
過去20年の平均リターンは5.9%。 - 毎月12万円の積立投資が必要
普通のサラリーマンにはなかなか厳しい。
ボーナスで補填してもOK:毎月12万円が苦しければ多少は帳尻合わせしてもかまいません。 - 資産が5000万円になる年数一覧
表参照。
リターンが減ってもそれほど影響はない:リターンが4%でも21年10ヶ月、3%でも23年10ヶ月で到達。
積立金額を増やしてもあまり縮まらない:積立金額を13万円に増やしても19年2ヶ月、14万円でも18年3ヶ月かかります。
ということで、今回は終わりにします。