前回記事で、20年で5000万円を作るには毎月12万円の積立投資が必要という結論が出ました。
ここからは、さらにその先のことについて考えてみようと思います。
すぐにFIREするのか、セミリタイアするのか、働き続けるのか…などですね。
金融資産が5000万円あると、思っていた以上に選択肢が広がります。
個人的には「そのまま寝かせたいかな?」とは思いましたが。
ということで、今回は「5000万円貯まったら次は1億円に増やすという選択肢もある」を書いていきます。
完全にリタイアする
まず1つ目の考え方として、完全にリタイアする方法がありますね。
5000万円の資産があれば、毎月15万円の不労所得が入ってきます。
独身で実家に住んでいる人なら、FIREは可能だと思います。
胃が痛くなるほど嫌いだった会社を辞めて、FIRE生活に突入です。
ただ、それほど贅沢はできませんけどね。
イレギュラーな出費があった時などは、生活を切り詰めなければいけないでしょう。
これはこれで1つの生き方です。
セミリタイアする
1つの方法として、セミリタイアするのもアリです。
完全にFIREはしませんが、仕事の量を調節していくという方法です。
毎月15万円の不労所得があるので、のんびり自分のペースで仕事できます。
ただ、そういう仕事が簡単に見つかるかどうかは微妙ですけどね。
仕事が見つからないなら、自分で稼ぐという方法もあります。
セドリやブログ、YouTuberなどでしょうか。
言うほど簡単には稼げませんけどね。
収入が毎月15万円あるので、稼げなくても最低限の生活はできますが…。
働きながら投資を続ける
「金融資産5000万円では、まだまだ物足りない」
そう思う強者は、投資を続けて金融資産1億円を目指すという方法もあります。
生活は変えずに、毎月12万円を積立投資しながら会社で働きます。
資産が1億円になる年数一覧
ということで、資産5000万円の時に作った表を1億円で作ってみました。
前回同様、楽天の「積立かんたんシミュレーション」を使って計算しています。
積立金額 | リターン3% | リターン4% | リターン5% | リターン6% | リターン7% |
1万円 | 108年9ヶ月 | 88年7ヶ月 | 75年3ヶ月 | 65年8ヶ月 | 58年6ヶ月 |
2万円 | 86年10ヶ月 | 71年11ヶ月 | 61年10ヶ月 | 54年5ヶ月 | 48年10ヶ月 |
3万円 | 74年7ヶ月 | 62年5ヶ月 | 54年1ヶ月 | 48年0ヶ月 | 43年3ヶ月 |
4万円 | 66年1ヶ月 | 55年11ヶ月 | 48年10ヶ月 | 43年6ヶ月 | 39年4ヶ月 |
5万円 | 59年10ヶ月 | 51年0ヶ月 | 44年9ヶ月 | 40年1ヶ月 | 36年5ヶ月 |
6万円 | 54年10ヶ月 | 47年1ヶ月 | 41年6ヶ月 | 37年4ヶ月 | 34年0ヶ月 |
7万円 | 50年9ヶ月 | 43年10ヶ月 | 38年10ヶ月 | 35年0ヶ月 | 32年0ヶ月 |
8万円 | 47年4ヶ月 | 41年1ヶ月 | 36年7ヶ月 | 33年1ヶ月 | 30年4ヶ月 |
9万円 | 44年4ヶ月 | 38年9ヶ月 | 34年8ヶ月 | 31年5ヶ月 | 28年10ヶ月 |
10万円 | 41年10ヶ月 | 36年9ヶ月 | 32年11ヶ月 | 29年11ヶ月 | 27年6ヶ月 |
11万円 | 39年7ヶ月 | 34年11ヶ月 | 31年5ヶ月 | 28年7ヶ月 | 26年5ヶ月 |
12万円 | 37年7ヶ月 | 33年3ヶ月 | 30年0ヶ月 | 27年5ヶ月 | 25年4ヶ月 |
13万円 | 35年10ヶ月 | 31年10ヶ月 | 28年9ヶ月 | 26年4ヶ月 | 24年5ヶ月 |
14万円 | 34年2ヶ月 | 30年6ヶ月 | 27年8ヶ月 | 25年5ヶ月 | 23年6ヶ月 |
15万円 | 32年9ヶ月 | 29年4ヶ月 | 26年8ヶ月 | 24年6ヶ月 | 22年9ヶ月 |
16万円 | 31年5ヶ月 | 28年2ヶ月 | 25年8ヶ月 | 23年8ヶ月 | 22年0ヶ月 |
17万円 | 30年2ヶ月 | 27年2ヶ月 | 24年10ヶ月 | 22年11ヶ月 | 21年4ヶ月 |
18万円 | 29年1ヶ月 | 26年3ヶ月 | 24年0ヶ月 | 22年2ヶ月 | 20年8ヶ月 |
19万円 | 28年0ヶ月 | 25年4ヶ月 | 23年3ヶ月 | 21年7ヶ月 | 20年1ヶ月 |
20万円 | 27年1ヶ月 | 24年7ヶ月 | 22年7ヶ月 | 20年11ヶ月 | 19年7ヶ月 |
10年頑張れば1億円になる
上記の表で目に付くのは、毎月12万円積立投資した時の年数です。
リターン5%では、金融資産1億円に到達する期間が30年ちょうどとなっています。
0円→5000万円では、20年2ヶ月かかりました。
しかし、5000万円→1億円では10年しかかかりません。
これが複利効果というやつでしょうか。
これだったら、投資を続けるかけっこう迷いますね。
20年で5000万円を取るか、30年で1億円を取るか…。
どっちがいいんでしょう?
リターンの影響は大きくなる
ただ、資産5000万円の時に比べてリターンの影響は大きくなっていますね。
毎月の積立金額12万円の時は、下記のようになります。
積立金額 | リターン3% | リターン4% | リターン5% | リターン6% | リターン7% |
12万円 | 37年7ヶ月 | 33年3ヶ月 | 30年0ヶ月 | 27年5ヶ月 | 25年4ヶ月 |
7%では25年で到達できますが、3%では37年もかかってしまいます。
12年の差というのは、やはり大きいですよね。
ちなみに、5000万円の時は下記でした。
積立金額 | リターン3% | リターン4% | リターン5% | リターン6% | リターン7% |
12万円 | 23年10ヶ月 | 21年10ヶ月 | 20年2ヶ月 | 18年10ヶ月 | 17年8ヶ月 |
7%では17年、3%では23年なので、6年しか差はありません。
これくらいなら我慢できますけどね。
12年も違うと、人生設計にも影響してきそうです。
資産を寝かせる
もう1つの方法は、5000万円が1億円になるまで待つという方法です。
5000万円には一切手を付けずに、1億円になるまでひたすら待ち続けます。
100%複利効果に期待ですね。
当然ながら、待っている間の生活費は自分で稼ぐ必要があります。(積立投資は不要)
72の法則を使って計算
ただ、問題はどのくらい待てばいいのかです。
100年かかるなら、待つ意味はありません。
ここで役に立つのは「72の法則」です。
金利を入力するだけで、資産が2倍になる年数を計算できます。(ざっくりですが)
前回の記事で、投資の年率平均リターンは約5%が妥当という結果が出ました。
なので、金利のところに5%を入れて計算します。
すると、14.4年(約15年)という結果が出ました。
つまり、リターンが5%なら5000万円は約15年で1億円になるということです。
金持ちほど楽して儲かる
ここで注目したいのは、約15年という年数ですね。
0円→5000万円では、毎月12万円の投資を20年間続けなければいけません。
しかし、5000万円→1億円では15年間放置しておくだけで良いのです。
リターンは同じ年率5%なのに、不思議ですよね…。
これを見ると、世の中は金持ちほど楽して儲かるのが分かりますね。
なんだかバカらしくなりますが、これが現実です。
しかし、拗ねていても仕方ありません。
金融資産を5000万円まで増やしてしまえば、そちら側の人間になれます。
それまでは頑張るしかないですね。
まとめ
今回は「5000万円貯まったら次は1億円に増やすという選択肢もある」を書きました。
ざっくりまとめると次のようになります。
- 完全にリタイアする
毎月15万円の不労所得が入ってきます。
胃が痛くなるほど嫌いだった会社を辞めて、FIRE生活に突入。 - セミリタイアする
毎月15万円の不労所得があるので、のんびり自分のペースで仕事できます。 - 働きながら投資を続ける
投資を続けて金融資産1億円を目指すという方法。
毎月12万円を積立投資しながら会社で働きます。
資産が1億円になる年数一覧:表参照
10年頑張れば1億円になる:リターン5%では、金融資産1億円に到達する期間が30年ちょうど。
リターンの影響は大きくなる:7%では25年で到達できますが、3%では37年もかかってしまいます。 - 資産を寝かせる
5000万円が1億円になるまで待つという方法。
待っている間の生活費は自分で稼ぐ必要があります。(積立投資は不要)
72の法則を使って計算:72 ÷ 金利 ≒ 資産が2倍になる年数
リターンが5%なら5000万円は約15年で1億円になる。
金持ちほど楽して儲かる:金融資産を5000万円まで増やしてしまえば、そちら側の人間になれます。
ということで、今回は終わりにします。