俺は48歳のときに、資産4200万円でFIRE生活に突入した。
4200万円あれば月に12万円くらい使っても大丈夫だと思っていた。
生活費は1日3000円も使わない自信があったし、それなら月8万円ほどで収まる計算だ。
でも現実はそんなに甘くなくて、1年目は想定していた支出じゃ全然収まらなかった。
無職になった途端に容赦なく税金や保険料の請求が来て、想像以上の出費に苦しめられることになった。
月3万5400円の健康保険

実際の生活費自体は、皮算用どおり月8万円ぐらいでちゃんと収まっていた。
でも、問題はそれ以外にかかるお金だった。
会社員時代は税金も保険料も毎月勝手に給料から天引きされていたから、自分が一体いくら払っているかなんて真面目に気にしたこともなかった。
その中の1つ、健康保険については、退職するときに総務の人から勧められるがまま、とりあえず任意継続にした。
それで後日、自宅に納付書が届いたんだけど、中身を見て本当にビビった。
そこに書かれていた金額は月3万5400円だ。
いやいや、無職からそんなに取るんじゃねえよと絶望したね。
だって、月8万円で生活できると思っていたのが、いきなり3万5000円以上がプラスされるわけだから。
住民税30万円超とふるさと納税

7月頃になると、さらに追い打ちをかけるように住民税の納付書が届いた。
その額なんと30万円オーバーだ。
住民税は前年の高い給料をベースに計算されるから、無職になったからといって容赦してくれるわけじゃない。
実際に請求が来ると破壊力がすごい。
ただ、前年に8万円分ふるさと納税をしていたおかげで、自己負担の2000円を除いてしっかり控除されていたのが確認できた。
それがわかったおかげで、ふるさと納税のお得さを実感できた。
たった2000円で、あんなにおいしいうなぎと黒毛和牛といくらとうにがもらえていたんだね。
当時の楽天ふるさと納税では、寄付でもポイントがもらえたから、2度おいしいって感じだ。
今はふるさと納税のポイント還元が廃止されたみたいだけど、それでも十分お得だろう。
年金40万円の一括払い

会社を辞めたら、健康保険や住民税だけじゃなく、国民年金も自分で払わなくてはいけない。
手続きのために年金事務所に行ったら、2年分をまとめて払う(2年前納)と割引が効くと言われ、さらに月額400円の付加年金も勧められた。
まるで保険の勧誘のようだったよ。
結局、お得だと納得して2年前納の手続きを進めたものの、請求された金額は40万円弱だ。
無職の身でいきなり40万円弱を一括で支払う羽目になったのは本当に痛すぎたね。
2年分をまとめて払うことで1万5000円ほど割引になるとはいえ、月額にならすと約1万6000円の負担だ。
まあこれで2年間年金を払わなくていいと思うと、少しは気が楽になったけど。
唯一の命綱だった失業保険

そんなふうに絶望的な出費が続く中で、唯一のキャッシュフローの救いだったのが失業保険だ。
俺は申請したらすぐにもらえると思っていたが、現実は甘くなかった。
当時は自己都合で辞めると、受給まで3か月待たされた。
なので、受給が始まったのは8月頃だった。
正確にどのくらいもらったのかは忘れたけど、15万か16万くらいを4、5回もらったような気がする。
ただ、再就職する気はゼロだから、とにかくもらうのが大変だったんだよね。
月に1回の認定日までに求職活動実績を何回か作らなきゃいけない。
仕方ないからハローワークに行って職業相談したり、セミナーを受けたりして実績を作っていたんだけど、これが面倒くさくてね。
働く気なんてないのに、実績のためだけに神妙な顔をして相談するっていうのは、けっこう緊張したよ。
最後にやってきた確定申告

そして翌年の2月には、1年目の最後を締めくくる確定申告がやってきた。
5月まで会社に行っていた分の給与が200万円ほどあったけど、当然会社は年末調整してくれないからね。
大した金額じゃなかったけど、きっちり所得税を払わせていただきました。
最後の最後まで、容赦なく税金を取られる仕組みになっている。
さすが税務署だと感心したね。
含み益200万円超へのV字回復

手元の現金は税金や保険料の支払いでどんどん削られていったが、入ってきた失業保険のおかげでその赤字をある程度穴埋めすることができた。
思ったより支出が多くて現金は飛んでいったけれど、その裏で投資のほうは全く違う動きをしていたんだよね。
春先のコロナショックで、保有資産は一時、含み損が200万円までガッツリ膨らんだ。
でもそこからV字回復したおかげで、年末にはもうマイナスを完全に脱出したどころか、含み益は200万円をオーバーしていた。
現金は予想外の支出で容赦なく削られていたが、投資資産のほうは大きく増えていた。
この投資の爆発的な戻りがあったおかげで、資産総額は減るどころか増えていたんだよね。
暴落時も淡々と月30万円を投資に振替していたのが実を結んだのかな。
まとめ:資産が増えていたFIRE1年目

無職になってからの税金や社会保険料の破壊力には本当に参ったし、失業保険で多少穴埋めしたとはいえ、手元の現金は容赦なく飛んでいった。
でも、自分が何か特別なことをしたわけじゃなく、ただ相場にしがみついていただけなのに、結果的には投資の含み益がそれを上回って、資産総額はしっかり増えていた。
これは本当に運が良かったとしか思えない。
キャッシュが削られる恐怖を味わいながらも、投資の威力に救われたというのが、俺のリアルなFIRE1年目だったというわけだ。