国民年金保険料を少しでもお得に納付する方法を調査してみた

国民年金保険料を2年前納し、口座振替やクレジットカードのポイントで節約するイメージ(カレンダーと貯金箱) 年金・保険

2025年度(令和7年度)の国民年金保険料の金額は、1ヶ月あたり1万7,510円です。

普通に1年納付すると21万120円になり、けっこうな金額になってしまいます。

この記事では、国民年金保険料を少しでもお得に納付する方法について調べてみます。

国民年金保険料を少しでもお得に納付したい人の参考になるかもしれません。

2年前納するのがおすすめ

国民年金保険料を2年前納して割引を受けるイメージ(2025→2026のカレンダー、貯金箱、%バッジ、通帳とクレジットカード)

国民年金保険料は、前納することで多少割引されます。

国民年金保険料の前納

前納とは、つまり先払いすることですね。

前納には6ヶ月、1年、2年の3種類がありますが、その中でも1番割引額が大きくなるのは2年前納です。

さらに、2年前納でも支払い方法によって多少割引額が違います。

少しややこしいので、付加保険料を含めた割引額を表で整理します。

表1:2年前納(令和7年度)

支払方法 国民年金保険料 付加保険料 合計 割引額
納付書/クレジットカード 409,490円 9,250円 418,740円 16,020円
口座振替 408,150円 9,220円 417,370円 17,390円

(出典:日本年金機構

表を見ると、国民年金保険料の約1ヶ月分が割引されています。

これはけっこう大きい割引額ですよね。

支払い方法は口座振替がややお得ですが、口座振替ではポイントはもらえません。

なので、もう少し深堀りして考えるなら、クレジットカードの支払いでもらえるポイントも調べる必要があります。

40万円も一括で払うとなると、それなりにポイントももらえそうですからね。

 

クレジットカードのポイント還元率

国民年金保険料の支払いでクレジットカードのポイント還元率を比較するイメージ(カード、%マーク、ポイントコイン、スマホ)

クレジットカードでの支払いで貯まるポイントには、当然ながら差があります。

そのため、クレジットカードごとの調査が必要です。

今回は、私が持っている以下のクレジットカードで調べてみることにしました。

  • 楽天カード
  • 三井住友カード(NL)
  • dカード
  • PayPayカード
  • イオンカード(WAON一体型)

当然ながらこれらよりお得なカードもあるでしょうが、国民年金保険料納付のためにわざわざ新しいカードを作る気はありませんからね。

今回は、上記のカード以外は調べません。

 

楽天カード

楽天カードは、普段の買い物などでは1.0%の楽天ポイント還元があります。

国民年金保険料の場合はどうかと言うと、ポイント還元率は0.2%になるようです。

公共料金等の楽天カード利用獲得ポイントに関するご案内

この程度のポイント還元では、口座振替の方がお得です。

結論として、楽天カードは国民年金保険料の支払いには向いていませんね。

 

三井住友カード(NL)

三井住友カード(NL)は、普段の買い物などでは0.5%のVポイント還元があります。

国民年金保険料の場合はどうかと言うと、ポイント還元の対象外になるようです。

Vポイント付与の対象外となる利用はありますか?

これは論外ですね。

結論として、三井住友カード(NL)は国民年金保険料の支払いには使わない方が良さそうです。

 

dカード

dカードは、普段の買い物などでは1.0%のdポイント還元があります。

国民年金保険料の場合はどうかと言うと、ポイント還元の対象外になるようです。

ポイント進呈対象一覧

これも論外ですね。

結論として、dカードは国民年金保険料の支払いには使わない方が良さそうです。

 

PayPayカード

PayPayカードは、普段の買い物などでは1.0%のPayPayポイント還元があります。

国民年金保険料の場合はどうかと言うと、ポイント還元率は1.0%のままのようです。

特典付与対象外の取引

これくらいポイント還元があると、口座振替よりお得になります。

結論として、PayPayカードは国民年金保険料の支払いには十分使えそうですね。

 

イオンカード(WAON一体型)

イオンカード(WAON一体型)は、普段の買い物などでは0.5%のWAONポイント還元があります。(イオングループ対象店舗以外)

国民年金保険料の場合はどうかと言うと、ポイント還元率は0.5%のままのようです。

公共料金・税金のお支払い

PayPayカードよりポイント還元率は低いですが、こちらも口座振替よりお得になります。

結論として、イオンカード(WAON一体型)は国民年金保険料の支払いには使っても良さそうですね。

 

ポイント還元を加味した比較

国民年金保険料の支払い方法をポイント還元込みで比較したランキングのイメージ(クレジットカード、割引%、レシート、トロフィー)

せっかく苦労して調べたので、クレジットカードのポイントも考慮した実質負担額を表にまとめてみます。

表2:実質負担額の比較(割引+ポイント含む)

支払方法・カード名 合計納付額 還元率 還元額 実質負担額
楽天カード 418,740円 0.20% 838円 417,902円
三井住友カード(NL) 418,740円 0.00% 0円 418,740円
dカード 418,740円 0.00% 0円 418,740円
PayPayカード 418,740円 1.00% 4,187円 414,553円
イオンカード(WAON一体型) 418,740円 0.50% 2,094円 416,646円
口座振替 417,370円 417,370円
現金(納付書払い) 418,740円 418,740円

(出典:筆者調べ)

これを見ると、PayPayカードで納付するのが1番お得という結果が出ました。

次点で、イオンカード(WAON一体型)ですね。

それ以外のクレジットカードでは、口座振替の方がお得という結果になりました。

 

まとめ:PayPayカードが1番お得

国民年金保険料の支払いでPayPayカードが最もお得という結論を表すイメージ(トロフィー・緑のカード・ポイント表示のスマホ・貯金箱)

この記事では、国民年金保険料を少しでもお得に納付する方法について調べてみました。

クレジットカードのポイントも考慮すると、PayPayカードが1番お得という結果が出ました。

私は実際に2024年に2年前納しましたが、きっちり4,000ポイントほどゲットできました。

国民年金保険料をお得に納付したい人は、納付前にクレジットカードのポイント還元率を調べてみる価値はありそうですね。

※ 本記事は2025年10月時点の情報です。最新情報は各公式サイトをご確認ください。