ポートフォリオはeMAXIS Slimシリーズを中心に組むのがおすすめ

インデックス投資のポートフォリオをイメージしたイラスト(eMAXIS Slimを中心に構成) インデックス投資

インデックスファンドを選ぶ基準が分からず、迷う人は少なくありません。

「eMAXIS Slim」という人気シリーズもありますが、理由まで把握している人は多くないでしょう。

この記事では、ファンドの選び方とSlimを使ったポートフォリオ例を紹介します。

迷っている方の判断材料として役立つ内容です。

インデックスファンドを選ぶときに重視すべきこと

「インデックスファンドを選ぶ際に注目すべき3つの要素(信託報酬、純資産総額、成長性)を表すイラスト

インデックスファンドを比較する際は、いくつかの基本的な指標があります。

特に重要なのが「信託報酬」と「純資産総額」です。

この2点は、ファンドの長期的な運用成果や安定性に直結します。

ここでは、それぞれの理由を簡単に説明します。

 

信託報酬が安いファンドを選ぶ

信託報酬は、ファンドの運用コストです。

長期投資では、わずかな違いが資産の成長に大きく影響します。

年0.1%の差でも、10年・20年と続けば無視できません。

そのため、できるだけ低コストのファンドを選ぶのが基本です。

 

純資産総額が大きいファンドを選ぶ

純資産総額は、ファンドに集まっている資金の規模を示します。

規模が大きいほど、繰上償還のリスクは低くなります。

また、安定した資金流入があるファンドは運用も安定しやすいです。

長く保有する前提なら、純資産が多いファンドが望ましいです。

 

eMAXIS Slimは有力な選択肢

eMAXIS Slimシリーズが信託報酬、安定性、資産カバー率に優れる様子をイメージ化したイラスト

ここからは、具体的なファンド名について言及します。

インデックスファンドを選ぶうえで、eMAXIS Slimシリーズは代表的な選択肢のひとつです。

低コストと高い純資産を両立しており、ラインナップも充実しています。

以下に、特に注目すべき特徴を挙げます。

👉 eMAXIS Slimシリーズ

 

信託報酬が最安水準

eMAXIS Slimは「業界最低水準の運用コストをめざす」と明言しています。

実際、多くの資産クラスで他社と比べても信託報酬が最安水準です。

他社がコストを下げた場合も、追随して下げる仕組みがあります。

この姿勢が、長期投資家から高く評価されています。

 

純資産も大きくて安定している

各資産クラスで、純資産は数百億〜数千億円規模に成長しています。

特に先進国株式や米国株式は、業界でもトップクラスの規模です。

資金流入も安定しており、運用上の不安はほとんどありません。

これもSlimが選ばれる理由のひとつです。

豆知識:一部のファンドでは、純資産総額が一定規模を超えると信託報酬が引き下げられる仕組みがあります。これは「受益者還元型」と呼ばれ、eMAXIS Slimなどに採用されています。

 

主要な資産をほぼカバーしている

国内外の株式・債券、REITまで、16種類のラインナップがそろっています。

これだけで基本的なポートフォリオを構成することが可能です。

ただし、新興国債券については取り扱いがありません。

その場合は、iFreeシリーズなどで補う形になります。

 

Slimを使ったポートフォリオの具体例

eMAXIS Slimを使った4種類の資産配分例をイメージした図(棒グラフ、ターゲット、地球、ネットワーク)

eMAXIS Slimシリーズを活用すれば、ファンド選びがシンプルになります。

資産クラスごとに低コストで選択肢がそろっており、構成も分かりやすいです。

ここでは、Slimを中心に使った具体的なポートフォリオ例を3つ紹介します。

どれも「何を買うか」が明確なので、実践の参考にしやすい内容です。

 

基本4本型(Slimシリーズのみ)

  • eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
  • eMAXIS Slim 国内債券インデックス
  • eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

Slimシリーズの中でも、代表的な4資産を均等に組み合わせた形です。

どのファンドも純資産が大きく、安定性があります。

 

米国株を別で持ちたい場合

  • eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(米国除く用途も可)
  • eMAXIS Slim 国内債券インデックス
  • eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

米国株と先進国株を別ファンドで管理することで、調整がしやすくなります。

米国株式(S&P500)を厚めにする人にも向いています。

 

8資産分散型(iFreeを併用)

  • eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
  • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
  • eMAXIS Slim 国内債券インデックス
  • eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
  • iFree 新興国債券インデックス
  • eMAXIS Slim 国内リートインデックス
  • eMAXIS Slim 先進国リートインデックス

eMAXIS Slimシリーズにはない新興国債券のみiFreeで補い、それ以外はSlimで統一した構成です。

多資産に分散したい人にとって、実用的な組み方のひとつです。

 

ファンドは定期的に見直そう

グラフや円チャートを確認しながら、見直しをポジティブに捉える男性のイラスト

どのインデックスファンドも、常に最良とは限りません。

投資環境や競合ファンドの動向によって、状況は変わります。

年に1回でもよいので、見直す習慣を持つと安心です。

比較には、ザイ・オンラインの一覧表が参考になります。

信託報酬や純資産を資産ごとに比較でき、情報も定期更新されています。

👉 インデックスファンドのコスト|ザイ・オンライン

 

まとめ:Slimは最有力だが比較も忘れずに

インデックスファンドを選ぶ際は、信託報酬と純資産の2点が特に重要です。

eMAXIS Slimシリーズは、この2点を高水準で満たす有力な選択肢です。

ラインナップも豊富で、ポートフォリオを組みやすい点も魅力です。

ただし、より良い選択肢が出ていないか、定期的に確認する習慣を持ちましょう。

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※ 本記事は2025年7月時点の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。