20代後半、27や28くらいから46くらいまでの約20年で4000万円が貯まった。
貯めたというより、結果的に貯まっていたというほうが正しい。
この記事は誰かの参考になるような再現性のあるノウハウではなく、俺がどうやって資産を築いたのか、その事実と自己分析をただまとめただけのものだ。
通帳のブラックボックス化

実家に住んでいたころ、月に3万円ほどの生活費を入れていた。
会社員になるといちいち銀行へ行く時間もなく面倒になり、給与が振り込まれる銀行の預金通帳を母親に預け、勝手に下ろしてもらうことにした。
自分はキャッシュカードさえあれば不自由しないので、そのまま通帳の存在すら忘れていった。
節約意識なんて全くなく、お金が足りなくなるたびにキャッシュカードで下ろして、月に10万円近くは自由に使っていた。
予想の倍だった3000万円の衝撃

転勤で実家を離れてからも、通帳は母親に預けたままだった。
口座に200万円や300万円が貯まるたび、母親が定期預金への切り替えをしてくれていた。
最初は確認があったが、俺が面倒くさそうにしているうちに向こうも聞かなくなり、勝手に定期預金へ移されるようになった。
ATMで引き出すとき、普通預金の残高は出るが定期預金の残高は出ない。
それを10年以上繰り返すうちに、いくら貯まっているのか完全にわからなくなっていた。
45歳で投資を始め、その1年後くらいに自分の定期預金がどれくらいあるか気になって通帳を見せてもらった。
1500万円くらいかと思っていたら、倍の3000万円もあって本当に驚いた。
母親がきっちりしていて、変な宗教や壺でお金をなくさなかったことには心底感謝している。
もし親父に預けていたら、競馬やパチンコですべてすっからかんになっていただろう。
投資マイナスでも合計4000万円

42歳か43歳のときに、ポイント欲しさというくだらない理由で給料の振込先を楽天銀行に変えていた。
それ以降は元の口座に給料が入らなくなり、母親の定期預金化もストップした。
そのとき、元の口座の普通預金に残っていた200万円ほども楽天銀行へ移しておいた。
通帳を見せてもらった46歳の時点で、俺は楽天銀行と楽天証券の口座を合わせて1000万円ほど持っていた。
45歳から投資を始めていたが、その時点での投資成績はむしろマイナスだった。
つまり、投資で増えたわけではなく、移した200万円とその後の給料やボーナスから貯まったお金だけで1000万円あったことになる。
元の定期預金3000万円と合わせて、この時点で合計4000万円に到達していたというわけだ。
なぜ年間200万円も貯まったのか

年齢が上がるにつれて年収も上がっていったから、後半になるほど貯まるペースが早くなったのは当然だと思う。
通帳を見せてもらったころには、年収600万円から650万円くらいあった。
とはいえ、なぜここまで貯まったのか自己分析してみると、家賃を1回も払っていないことが大きい。
転勤していた10年ほどの間、会社の家賃補助が8万円まで出ており、その枠内で家賃と光熱費、通信費まですべて収まっていた。
当時の手取りは30万円弱あって、月に10万円くらいしか使っていなかったから、毎月20万円弱は余る。
それに加えて年2回50万円のボーナスも出ていた。
そう考えると、20年で均して年間200万円というペースでも少ないくらいだ。
結婚しておらず子どももいないため、生活費が上がることもなかった。
平日は朝から晩まで会社にいて、土日は疲れて部屋でのんびりしているだけだった。
お金を使う機会がなく、給料もボーナスも手つかずで残る環境が整っていた。
ただ、節約している意識は全くなく、タバコも1日1箱吸っていたし、週に2回は会社の同僚と飲みに行っていた。
都会は飲み代が安いから、1回2000円から3000円で収まっていたけどね。
まとめ:偶然と環境が生んだ4000万円

自分から積極的に節約や資産運用をしたわけではなく、気づけばお金が貯まるシステムができあがっていた。
通帳を見ないことで資産がブラックボックス化し、自分の場合は、それがかえって無駄遣いを防ぐストッパーになっていた。
実質的な自己負担がほぼゼロだった家賃などの固定費と独身という身軽さが、毎月のお金を着実に積み上げる土台になった。
努力や我慢のたまものなんかではなく、単に信頼できる家族と恵まれた環境があり、それが偶然うまく噛み合ったからこそできあがった資産というわけだ。