将来の年金額が気になるなら、ねんきんネットで早めに確認しよう

「ねんきんネット」で将来の年金額を確認する男性のイラスト。パソコン画面に「ねんきんネット」、吹き出しに「年金」と表示されている。 年金・保険

老後にどのくらいの年金がもらえるかは、非常に気になりますよね。

しかし、実際に自分の年金額を把握できている人は、あまり多くないのではないでしょうか?

この記事では、自分の年金情報をねんきんネットで調べる方法について書いていきます。

自分の年金記録や将来の年金額を知りたい人の参考になるかもしれません。

ねんきんネットとは?

パソコンで「ねんきんネット」を操作する男性のイラスト。吹き出しに「年金」と書かれており、年金記録や試算に関心を持つ様子が描かれている。

ねんきんネットは、年金記録の確認、年金見込額の試算、通知書の閲覧など、年金情報の確認や年金に関する各種手続きが行えるサービスです。

一度登録すれば、スマホやPCから、24時間いつでも確認できます。

非常に便利なので、将来年金をもらうのであれば、登録必須のサービスだと言っても良いでしょう。

自分がどのくらいの年金をもらえるかも知らずに、保険料を納付するのはバカみたいですからね。

ねんきんネットに登録して、いくらもらえるかをきっちり把握しておきましょう。

ねんきんネットとは?

 

ねんきんネットの登録方法

「ねんきんネット」にマイナンバーカードやユーザーIDでログインしようとしている男性のイラスト。パソコンとカードを手にした操作シーン。

ねんきんネットの登録は、当然ながら無料でできます。

マイナンバーカードを持っていれば、マイナポータル経由で簡単に登録できます。

マイナンバーカードがない場合でも、ユーザーIDを郵送で入手すれば問題なく登録できます。

ねんきんネットの詳しい登録方法については、下記で確認してください。

ねんきんネットの登録方法

 

年金記録を確認する

20歳から25歳までの国民年金加入期間を示した早見表。20歳の誕生月から国民年金(国年)の納付義務が始まることを示している。4月~8月までは該当なし、9月以降に「国年」の表示が始まり、以降すべての月が国民年金対象期間になっている。

(引用:ねんきんネット

ねんきんネットでは、20歳以降に納付した年金の記録を月単位で確認できます。

上の表のように、国年(国民年金)、厚年(厚生年金)という略称で、何歳の何月にどの制度に加入していたかが一目でわかります。

普段は全く気にしていないと思いますが、一度はチェックしておく方が良いでしょう。

もし不明な点や間違いがあった場合は、すぐに最寄りの年金事務所に確認しましょう。

年金は、基本的に10年以上納付していないともらえませんからね。

老齢基礎年金の受給要件

万が一記録漏れがあった場合は、大変なことになります。

まあ、ほとんどの人はきっちり納付していると思うので問題ないと思いますが…。

 

未納の月もチェックできる

ねんきんネットでは、保険料を納付していない月も一目で分かります。

また、未納であってもまだ納付可能な月も調べられます。

そういう月が見つかった場合は、速やかに納付する方が良いでしょう。

各月の国民年金保険料は、翌月末日(翌月末日が土曜、日曜、祝祭日である場合は翌営業日)が納付期限ですが、納付期限から2年以内であれば納付することができます。

保険料の免除等の承認を受けている期間の国民年金保険料については、10年前まで遡って追納することができます。

私はいずれも該当していないため、その辺のことは詳しくないので、詳しく知りたい人は下記を参照してください。

納め忘れがあったので納めたい

 

国民年金の詳細な記録が分かる

ねんきんネットでは、国民年金保険料納付の詳しい記録が分かります。

たとえば、どの月に付加年金の保険料を納付していたかも調べられます。

付加年金は月額400円で、原則2年で元が取れる超お得な年金制度です。

簡単に言えば、1年間保険料を4,800円納付すれば、死ぬまで毎年2,400円年金額が増えるイメージです。

国民年金に加入している人は、絶対に付加年金も納付すべきだと思います。

付加年金の保険料を納付するとiDeCoの拠出限度額が毎月1,000円減ってしまいますが、それでも納付すべきでしょう。

なお、付加年金の保険料についても、納付期限から2年以内であれば納付することができます。

付加保険料の納付

 

厚生年金の詳細な記録が分かる

ねんきんネットでは、厚生年金保険料納付の詳しい記録も分かります。

たとえば、何年の何月までこの会社の厚生年金に加入していた、などが調べられます。

自分がいつ転職したかなど、あまり詳しく覚えていないことが多いですからね。

履歴書を正確に書く時などに、けっこう役立つのではないでしょうか?

私は履歴書を書く機会がないため、その辺のことはよく分かりませんが…。

 

将来の年金額を試算する

年金の受給開始年齢(60歳・65歳・70歳・75歳)による累計受給額の比較グラフ。開始年齢が遅いほど月額は増えるが、累計額で逆転する年齢が存在することを示している。

(引用:ねんきんネット

ねんきんネットでは、将来の自分の年金額の試算ができます。

「かんたん試算」では、今の状態で60歳まで保険料を納付し続けたときの年金額が試算できます。

「詳細な条件で試算」では、今後の加入条件を変更して試算できます。

将来どのくらい年金がもらえるかが分からなくては、老後の生活設計もままなりませんからね。

年金額は毎年見直されるため、1年に1回は必ず試算しておく方が良いでしょう。

 

試算結果は5つまで保存できる

将来の年金額の試算結果は5つまで保存可能です。

加入条件を変更した結果を保存することも可能ですし、加入条件はそのままで受給開始年齢を変更した結果を保存することも可能です。

年金の受給開始年齢をいつにするかは、老後の生活設計をするうえで非常に重要ですからね。

しっかりシミュレーションしておく方が良いでしょう。

ちなみに65歳を基準として、繰上げ受給はひと月当たりの減額率が0.4% 、繰下げ受給はひと月当たりの増額率が0.7%になります。(例外あり)

詳しく知りたい人は、下記で確認してください。

年金の繰上げ受給

年金の繰下げ受給

注意点:試算条件および試算結果は、試算条件を保存した日(試算した日)から90日間が保存され、90日を経過すると削除されます。

 

試算結果をグラフで比較する

保存した試算結果は、グラフで比較できます。(上に貼ったグラフ参照)

グラフは縦軸が累計受給額、横軸が年齢になっており、何歳時点でどの試算結果の受給額が多いかが一目瞭然で分かります。

さらに、グラフの下には表も作られ、試算結果ごとの累計受給額が1円単位で記載され、詳細に比較できるようになっています。

この機能は非常に便利なので、大いに活用して年金受給年齢を決めるときの参考にしたいですね。

 

まとめ:ねんきんネットは大いに活用すべき

ねんきんネットを使って年金額を確認する中高年夫婦のイラスト

この記事では、ねんきんネットの活用方法について書きました。

最低限やっておきたいのは、年金記録の確認と将来の年金額の試算です。

特に将来の年金額の試算は、老後の生活設計を考えるためにも絶対にやっておく方が良いでしょう。

ねんきんネットにまだ登録していない人は、すぐにでも登録して、試算してみることをおすすめします。

ねんきんネット