【旧NISA】非課税保有期間が終わる時の対応方法

旧NISAは、まあまあお得な制度でした。

自分も2020年から2023年まで、一般NISAで投資していました。

旧NISAでは、非課税保有期間が有限になっています。

なので、非課税保有期間が終わる投資信託をどのように処理するかを考えておかなければいけません。

ということで、今回は旧NISAの非課税保有期間が終わる時の対応方法について書いていきます。

同年の新NISA口座の投資資金にする

その年の新NISA口座の年間投資枠が空いている場合は、新NISAの投資資金に当てれば良いと思います。

新NISA口座の年間投資枠を使い切らないのは、ちょっともったいないですからね。

新NISA口座の投資枠はできるだけ早く埋めるのが基本です。

この場合は、投資信託の売却を非課税保有期間ギリギリまで粘る必要はありません。

税金がかからないところから税金がかからないところへ移動させるだけなので、いつやってもOKです。

むしろ、忘れないように早くやっておく方が良いと思います。

年間投資枠が埋まらない場合

新NISA口座の年間投資枠が埋まらなければ、翌年以降に非課税保有期間が終わる投資信託を売るのも全然アリですね。

と言うか、むしろそうする方が良いですね。

旧NISA口座の非課税保有期間にこだわるより、新NISA口座の年間投資枠を埋める方が重要です。

その時は、非課税保有期間が早く終わる投資信託から順番に売っていきます。

翌年の新NISA口座の投資資金にする

同年の新NISA口座の年間投資枠が埋まっている場合は、翌年の新NISA口座の投資資金にします。

この場合は、投資信託の売却を非課税保有期間ギリギリまで粘る方が良いですね。

右肩上がりを想定するならば、1月に売るより12月に売る方が評価額が上がっている可能性が高いので。

ただ、その年中に受渡しまで終わらせておかないと税金が取られるので注意が必要です。

おそらく証券会社からアナウンスがあるので、それに従って売りましょう。

受け取った金額は、翌年の始めに新NISA口座の成長投資枠で投資します。

つみたて投資枠は積立設定が必要なので、まとめて投資できません。

その点、成長投資枠はまとめて投資できるので便利です。

一般NISAだけで成長投資枠が埋まるかも

旧NISA口座の一般NISAは、非課税保有期間が5年です。

なので、2019年から一般NISAで投資していた人は2023年末から5年連続で非課税保有期間が終わります。

毎年120万円を一般NISAで投資していた人は、非課税保有期間が終わる頃には200万円弱に増えているのではないでしょうか。

これを5年連続で新NISA口座の投資資金に回せば、成長投資枠はほぼ埋まりそうですね。

何とも羨ましい…。

特定口座に払い出しをする

新NISA口座の投資資金が足りている場合は、特定口座に払い出しをします。

この場合は、特に何もする必要がありません。

放っておけば、非課税保有期間が終わった投資信託が特定口座に払い出しされます。

払い出しの際はいったん投資信託を売却して同じ口数で買い直すので、評価損益はリセットされます。

なので、含み益が出ていた場合は損したように見えますが実際の損得はありません。

含み益分は、投資元本に含まれています。

特定口座の投資信託は、含み益が少ない方が税金が安くなりますからね。

払い出すことによって含み益がリセットされるのでラッキー、という感じでしょうか。

使う予定がある場合は使う

車を買うなど何か使う予定がある場合は、特定口座に払い出しをしない方が良いですね。

特定口座へ払い出すと、所得に対して金融所得課税(20.315%)がかかってしまいます。

この場合も翌年の新NISAの投資資金にする場合と同じように、投資信託の売却を非課税保有期間ギリギリまで粘る方が良いですね。

受け取った金額は証券会社から銀行へ移して、使う時まで預金しておけば良いでしょう。

個人的には、せっかく旧NISA口座で投資したなら投資を継続する方が良いとは思いますけどね。