CocoonでPCとスマホの広告を出し分ける方法|記事中バナーをCSSだけで切り替え

自宅のデスクでノートPCとスマホの画面を見比べながら広告バナーを確認しているブロガーが、ノートやペン、マグカップの置かれた作業机に座り、画面の光と室内の照明に照らされている様子。 ブログ

PCとスマホで表示させる広告を変えたいと思うことはありませんか。

たとえば、バナーのサイズによっては、PCでは見栄えがよくてもスマホではイマイチなときもあります。

この記事では、PCとスマホで異なるバナーや文章を表示させる方法について書いていきます。

PCとスマホで広告を使い分けたい人の参考になるかもしれません。

この記事でできること

自宅のデスクでPCモニターに並ぶカラフルなバナーとスマホ画面を見比べながら広告の出し分けを考えているブロガーが、ノートやキーボード、観葉植物に囲まれた温かい室内で作業している様子。

この記事のCSSとHTMLを使うことで、PCとスマホで異なるバナーや文章を表示させられます。

例えば、PCにはPCゲームのバナーを貼り、スマホでは別のバナーを表示させたいときなどに便利です。

Cocoonでは、この方法を使わなくても、PCとスマホで異なるバナーを表示させることができます。

PC用とスマホ用のウィジェットがありますからね。

一方で、ウィジェットは設置できる場所に制限があるため、やや不便です。

この方法を使うことで、自分の好きな位置(記事中など)で、バナーの使い分けが可能になります。

この記事では、そのためのCSSとHTMLのひな型を紹介していきます。

 

CSSを追加する

ノートPCでCSSコードを入力しながら片手でスマホ画面も確認しているブロガーが、ノートやペン、観葉植物、本棚のある自宅の作業部屋でデスクに向かっている様子。

ここから実際に、PCとスマホでバナーを切り替えるためのCSSを追加していきます。

今回は次の2つのクラスを使います。

  • .pr-pc-only
  • .pr-sp-only

画面幅が広いときは.pr-pc-onlyだけを表示し、画面幅が狭いときは.pr-sp-onlyだけを表示する、というシンプルな仕組みです。

 

カスタマイズ前の注意点

これから紹介するCSSとHTMLを追加すると、同じ場所に書いたバナーの表示内容が「PC用」と「スマホ用」で切り替わるようになります。

表示がおかしくなった場合は、今回追加したCSS部分を削除すれば元の状態に戻せます。

この記事では、クラス名として.pr-pc-only.pr-sp-onlyを使います。

同じクラス名がすでにテーマやプラグインで使われていないか、style.cssなどで検索して確認してください。

重なっていそうな場合は、.pr-pc-only-2のように他と被らないクラス名に変更してから使ってください。

 

CSSを書く場所

Cocoon子テーマの場合、CSSを書く場所は次のどちらかです。

  • 「外観」→「テーマファイルエディター」→右上でCocoon Childを選択→style.cssの一番下
  • 「外観」→「カスタマイズ」→「追加CSS」

本番でずっと使う前提ならstyle.cssに書いておく方が分かりやすいと思います。

まずは動きを試してみたいだけであれば、「追加CSS」に貼り付けても構いません。

 

コピペ用CSS

準備ができたら、次のCSSをそのまま貼り付けて保存してください。

.pr-pc-only{
    display:block;
}
.pr-sp-only{
    display:none;
}

@media(max-width:768px){
    .pr-pc-only{
        display:none;
    }
    .pr-sp-only{
        display:block;
    }
}

このCSSでやっていることは次の2つだけです。

  • .pr-pc-onlyを「PC用」の枠、.pr-sp-onlyを「スマホ用」の枠として用意する
  • 画面幅768px以下になったときだけ、PC用を非表示にしてスマホ用だけを表示する

PCで見たときは.pr-pc-onlyの中身だけが表示され、スマホで見たときは.pr-sp-onlyの中身だけが表示されます。

CSS側の作業はここまでです。

 

記事内のHTMLを書く

自宅のデスクでノートPCにタグ付きのHTMLコードを書き込みながら、片手でカラフルなバナーが表示されたスマホ画面を確認している若いブロガーが、本棚や観葉植物のある明るい作業部屋で作業している様子。

次に、記事本文の中でバナーを表示するためのHTMLを書いていきます。

先ほど用意した.pr-pc-only.pr-sp-onlyをここで使います。

同じ場所に「PC用の内容」と「スマホ用の内容」を2つ並べて書いておくと、画面幅に応じてどちらか一方だけが表示されるようになります。

 

バナーを設置する場所

バナーを切り替えたい場所に、次のようにHTMLを挿入します。

  • ブロックエディターの場合:
    「カスタムHTML」ブロックを追加して、そこに貼り付け
  • クラシックエディターの場合:
    テキストモードに切り替えて、貼り付け

記事本文の中なら、関連記事のすぐ下や見出し前後など、好きな位置に置いて構いません。

 

コピペ用ひな型と差し替え手順

まずは、PC用・スマホ用の中身をまだ入れていない「ひな型」です。

<div class="pr-pc-only">
    ここにPC用のバナーや内容を挿入
</div>
<div class="pr-sp-only">
    ここにスマホ用のバナーや内容を挿入
</div>

やることは1つだけです。

それぞれの<div class="pr-pc-only"></div><div class="pr-sp-only"></div>のあいだに、表示したい内容を書きます。

差し替えの手順は次の通りです。

  1. ひな型のテキストを削除する
    「ここにPC用のバナーや内容を挿入」や「ここにスマホ用のバナーや内容を挿入」といった説明文を、まるごと削除します。
  2. PC用の内容を差し込む
    削除した位置に、A8やafbなどのバナーコード、テキストリンク、ボタンなどPCで表示したい内容をそのままコピペします。<div class="pr-pc-only"></div>は消さずに残してください。
  3. スマホ用の内容を差し込む
    同じように、<div class="pr-sp-only">の中にスマホで表示したい内容を入れます。こちらも<div></div>は残したままにします。

スマホ側で特に別の内容を出したくない場合は、.pr-sp-only自体を書かず、.pr-pc-onlyだけで使っても構いません。

HTML側の作業はここまでです。

 

表示を確認する

ノートPCの画面に表示された2つのカラフルなバナーと、手に持ったスマホ画面のバナーを見比べながら、観葉植物や本棚のある明るい自宅の作業部屋で表示チェックをしている男性がデスクに向かっている様子。

CSSとHTMLを書き終えたら、必ずPCとスマホの両方で表示を確認します。

 

PC表示の確認

まず、記事を一度「下書き保存」または「更新」して、プレビューを開きます。

PC表示では、次の点だけ確認すれば大丈夫です。

  • PCで見たときに、.pr-pc-onlyの中身だけが表示されているか
  • .pr-sp-onlyの中身がPCでは表示されていないか
  • まわりのコンテンツと比べて、極端に大きすぎたり小さすぎたりしないか

もしPCで両方表示されてしまう場合は、クラス名のタイポや</div>の閉じ忘れがないかを確認してください。

 

スマホ表示の確認

スマホで直接確認しても良いですし、PCから確認しても構いません。

Google Chromeなら、プレビュー画面で右クリックして「検証」を開き、画面上部のスマホ・タブレットのアイコンをクリックすると、モバイル表示に切り替えられます。

画面幅を狭くした状態で、次の点を確認します。

  • スマホで見たときに、.pr-sp-onlyの中身だけが表示されているか
  • PC用の内容がスマホでは表示されていないか
  • バナーやボタン同士の間隔が詰まりすぎていないか、逆にスカスカになっていないか

ここまで問題なければ、PCとスマホでバナーを切り替えるレイアウトとしてはひとまず完成です。

 

まとめ:稼げるかどうかは別の話

ノートPCの画面にコインのイラスト付きの収益画面が表示される一方で、手に持ったスマホのカラフルなバナーを見つめながら、ノートとペンの置かれた自宅のデスクで収益が思ったほど増えず少し困った表情をしている男性の様子。

この記事では、PCとスマホで異なるバナーや文章を表示させる方法について書きました。

CocoonのPC用とスマホ用のウィジェットを使わなくても、この方法なら同じ場所でPCとスマホの表示を簡単に切り替えられます。

ウィジェットと違って、記事中にも自由に貼れるので、レイアウトの自由度がかなり高くなります。

とはいえ、自分の思い通りに広告を貼ったからといって、それだけで収益がアップするとは限りませんが(笑)