【インデックス投資のコツ】アセットアロケーションの決め方と参考事例

アセットアロケーションを表す円グラフと棒グラフのイラスト(インデックス投資の概念図) お金・投資

インデックス投資を続けていると、「アセットアロケーションって結局どう決めればいいんだろう?」と考えることがよくあります。

調べれば調べるほど、正解が見つからないことに気づかされます。

とはいえ、何も決めずに始めるのは不安だったので、私なりに考えてきました。

今回は、そんな私のアセットアロケーションの考え方をまとめてみました。

アセットアロケーションに正解はあるのか?

アセットアロケーションの配分に悩む様子を表すイラスト。棒グラフと円グラフ、疑問符、資料が並び、資産配分の正解が分からないイメージを表現している。

インデックス投資で1番重要と言っても過言でないのは、アセットアロケーションです。

アセットアロケーションをどう決めるかで、将来のリターンが変わってきますからね。

しかし、将来的にどの資産が増えてどの資産が減るかなど誰にも分かりません。

なので、ハッキリ言ってアセットアロケーションの最適解は分かりませんね。

結局のところ、何を信じてアセットアロケーションを決めるかだけだと思います。

それは自分で見つけるしかありませんね。

 

豆知識:アセットアロケーションは、投資の方向性を決める土台のようなものです。リスクを避けるというより、自分の方針を形にする作業とも言えるかもしれません。
注意点:数年の運用結果だけで判断すると、時期によって大きくブレることがあります。できるだけ長い目で見ていくことが大切だと思います。
  • 最適な配分は事前には分からない
  • 配分は投資スタイルの表れとも言える
  • 長期的な視点で捉えることが大事

実例で見る資産配分の参考例(GPIF・楽ラップ)

GPIFと楽ラップの資料を前に、資産配分に悩む男性のイラスト。円グラフや棒グラフ、円マークが描かれ、資産運用の比較を考えている様子を表現している。

最適なアセットアロケーションは分かりませんが、参考になるアセットアロケーションはあります。

個人的に参考になると思うのは、下記の2つです。

  • GPIF
  • 楽ラップ

他にもたくさんあるのでしょうが、個人的にはこの2つしかよく知らないので。

GPIFの資産配分を参考にする

GPIFとは、年金積立金管理運用独立行政法人のことです。

長ったらしい名前なので覚える必要はありませんが、要は日本の公的年金の運用をしているところです。

👉 基本ポートフォリオの考え方|年金積立金管理運用独立行政法人

上記によると、2020~2024年度のアセットアロケーションは下記になります。

表1:GPIFの資産配分

国内債券 外国債券 国内株式 外国株式
資産構成割合 25% 25% 25% 25%
乖離許容幅 各資産 ±7% ±6% ±8% ±7%
債券・株式 ±11% ±11%

(出典:GPIF

非常にシンプルですが、リバランスする乖離許容幅が明確に決まっていて「なるほど」という感じです。

2024年度の運用状況を見ると、2001~2024年度第3四半期の収益率は+4.40%(年率)です。

まあまあ手堅いですね。

アセットアロケーションは5年ごとに見直されるので、2025年度は変更されるかもしれません。

昔はこれくらいしか参考になるアセットアロケーションがありませんでしたからね。

とりあえず載せました。

楽ラップの5つの運用モデルを比較する

楽ラップは、楽天証券のロボアドです。

👉 楽ラップ

最初に16個の質問に答えるだけで、ロボアドが運用コースを提案してくれます。

ロボアドが提案する運用コースは、大きく分けて下記の5つです。

  • 保守型
  • やや保守型
  • やや積極型
  • 積極型
  • かなり積極型

保守型以外はDRC機能(下落ショック軽減機能)の有無が選べますが、アセットアロケーション自体は同じなので気にしなくても良いでしょう。

5つの運用コースについてはアセットアロケーションが公開されているので、参考にできます。

アセットアロケーションは、マンスリーレポートの「アセットクラス・銘柄の基本構成比」に書いてあります。

保守型

保守型は、楽ラップの説明によると「とにかく「慎重派」だという方のための運用コース」となっています。

運用開始(2016年7月)から2024年12月末までの利回りは、自分の計算では年率2.9~3.0%ほどです。

※信託報酬控除後、楽ラップの手数料控除前

👉 マンスリーレポート(保守型)

やや保守型

やや保守型は、楽ラップの説明によると「基本は慎重だけど、攻めの姿勢も忘れない方のための運用コース」となっています。

運用開始(2016年7月)から2024年12月末までの利回りは、自分の計算では年率4.9~5.0%ほどです。

※信託報酬控除後、楽ラップの手数料控除前

👉 マンスリーレポート(やや保守型)

やや積極型

やや積極型は、楽ラップの説明によると「資産の保全を図りつつ、攻めたい方のための運用コース」となっています。

運用開始(2016年7月)から2024年12月末までの利回りは、自分の計算では年率7.0~7.1%ほどです。

※信託報酬控除後、楽ラップの手数料控除前

👉 マンスリーレポート(やや積極型)

積極型

積極型は、楽ラップの説明によると「リスクをある程度見込んで収益性を追求したい方のための運用コース」となっています。

運用開始(2016年7月)から2024年12月末までの利回りは、自分の計算では年率8.8~8.9%ほどです。

※信託報酬控除後、楽ラップの手数料控除前

👉 マンスリーレポート(積極型)

かなり積極型

かなり積極型は、楽ラップの説明によると「とことん収益性を追求していきたい方のための運用コース」となっています。

運用開始(2016年7月)から2024年12月末までの利回りは、自分の計算では年率10.4~10.5%ほどです。

※信託報酬控除後、楽ラップの手数料控除前

👉 マンスリーレポート(かなり積極型)

 

豆知識:GPIFのような公的機関の配分は、安定性を重視して丁寧に設計されています。初心者が考える際の出発点としても適していると思います。
注意点:楽ラップのような提案型の配分は便利ですが、自分の投資目的と合っているかを一度確認してから使うのがよさそうです。
  • 公的機関の配分は安心感がある
  • ロボアドは複数パターンが見られるのが便利
  • 参考にしながら、自分の判断も大切にする

私が選んだアセットアロケーションとその理由

資産配分について考える男性のイラスト。円グラフやドルマーク、債券を示すラベルが登場し、自分に合ったアセットアロケーションを思案している様子を表現している。

個人的には、今のところ楽ラップの「かなり積極型」のアセットアロケーションを参考にしています。

その理由は、ハッキリ言って勘ですね。

将来的に1番資産が増えそうだからというのがその理由です。

「かなり積極型」と言っても全て株式ではなく、少量は債券やリートも入っているのが良いですね。

ここ最近はS&P500のみの方がリターンは良いでしょうが、全く気にしていません。

「よくそこまでリスク取れるなー」と思うくらいです。

投資経験があるなら良いですが、投資初心者がいきなりS&P500に全投資するのは危険だと思います。

あくまで個人的な意見ですけどね。

 

注意点:表示されているリターンは、手数料控除前であることが多いです。実際に受け取れる金額とは少し違う点に注意が必要です。
  • 株式が中心だが分散もされている
  • 積極的な姿勢が合う人には参考になる
  • 自分に合っていると感じたものを採用している

配分をシミュレーションできる無料ツール

モニターに表示された折れ線グラフ、円グラフ、棒グラフと、シャープレシオや電卓のアイコンが並ぶイラスト。資産配分のシミュレーションツールを視覚的に表現している。

アセットアロケーションを作る時に便利なのが「myINDEX 資産配分ツール」です。

「myINDEX 資産配分ツール」ではアセットアロケーションを入力することで、そのアセットアロケーションのリスク、リターン、シャープレシオを確認できます。

アセットアロケーションのリターンを自分で計算するのは面倒くさいので、これは非常に便利です。

データは毎月更新されていますが、たまに確認するくらいで良いと思います。

会員登録しなくても使えますが、会員登録するとアセットアロケーションが5つまで保存できるので便利です。(会員登録は無料)

👉 myINDEX 資産配分ツール

 

豆知識:シャープレシオは、リスクに対するリターンの効率を見る指標です。数字で比較できるのは便利ですが、参考程度に使うのがちょうどいいかもしれません。
注意点:過去のデータに基づく計算なので、将来の結果を保証するものではありません。あくまで目安として使っています。
  • 数値で配分の傾向を確認できる
  • 比較用に複数保存できて便利
  • 登録なしでも使えるのがありがたい

まとめ:自分なりに納得できる配分を持つ

資産配分の見直しや決定をイメージしたイラスト。チェックリストのあるクリップボードを中心に、円グラフ、棒グラフ、電卓、ドル袋、頭部シルエットが並び、自分なりに納得できる投資配分の整理を表現している。

アセットアロケーションに絶対の正解はないと感じています。

そのかわりに、「これなら続けられそう」と思える配分を決めておくことが大切なのかもしれません。

私自身はGPIFや楽ラップの配分を参考に、自分に合いそうな形を探してきました。

この記事が、何かのヒントになればうれしいです。

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