旧NISA口座の非課税保有期間が終わるときにやるべきこと

旧NISAの非課税期間が終わり、新NISAに投資するか特定口座で運用するか悩む若い女性のイラスト NISA

旧NISAの非課税期間が順次満了を迎えていて、対応を考える必要が出てきています。

「売却はいつ?」「新NISAにどうつなげる?」「放置でもいいのか?」と悩む方も多いでしょう。

この記事では、旧NISA終了後の流れと選択肢(特定口座移管・新NISA投資・放置など)について整理して解説します。

旧NISA(主に一般NISA)で投資していた人におすすめの内容です。

年度ごとの商品はホームページで分かる

若い男性がPCで旧NISAの購入年度を確認している様子

旧NISAで買った商品の詳しい情報は、証券会社のホームページで確認できます。

分かるのは、銘柄、購入した年度、口数、評価額です。

旧NISAは購入した年度で非課税期間が決まるので、売却する時には確認必須です。

楽天証券では確認できるので、おそらくどの証券会社のホームページでも確認できるはずです。

どうしても分からない場合は、証券会社に問い合わせるしかないですね。

 

非課税期間が終わったらどうなる?

中年男性が非課税期間の終了後にどうなるかを考えている様子

ロールオーバーはできない

ロールオーバーとは、その年に非課税期間が終わる商品を5年間繰り越すことです。

それにより、一般NISAでは、さらに5年間非課税期間を延ばすことができました。

ロールオーバーができるのであれば、何も考えずにロールオーバーしていればよかったんですけどね。

ただ、2024年からの新NISA開始に伴い、一般NISAのロールオーバーはできなくなりました。

つみたてNISAで投資していた人は元々ロールオーバーはできないため、関係ありませんが。

 

期限が来たら自動で特定口座へ

一般NISAで投資していた人は、ロールオーバーができなくなったため、非課税保有期間が終わった商品は、同じ証券会社の特定口座に移管されます。

移管する時は、買った値段がリセットされ、今の値段が新しい基準になります。

なので、100万円で買った商品が200万円に増えていた場合、見かけ上の評価損益は+100万円→0円になりますが、別に損をしているわけではありません。

投資元本が100万円→200万円になるだけです。

それが悪いことかと言うと、必ずしもそうではありません。

評価損益がマイナスになっていた場合はともかく、プラスになっていた場合はその方が有利です。

特定口座の評価損益など、少なければ少ないほど税金が安くなりますからね。

 

翌年までに新NISAで投資する場合は売却する

中年女性が自分の部屋で旧NISAを売却している様子

その年の新NISAで投資する場合

その年の新NISAで投資する場合は、とっとと売却して買い直した方が良いですね。

非課税期間が終わったら特定口座に移管されるだけなので、旧NISAで残すメリットは全くありません。

非課税期間ギリギリまで売却を待つ必要も特にありません。

同じ商品を買い直すのであれば、旧NISAで持っていようが新NISAで持っていようが、増え方も減り方もまったく同じですからね。

むしろ、右肩上がりを想定するなら、早く買い直した方が年間投資枠の消費を抑えられます。

その年の新NISAの年間投資枠を使うには、年内に受渡しまで終わらせる必要があります。

年内に約定していたとしても、受渡しが翌年になった場合、翌年の枠を使うことになるので注意が必要です。

とはいえ、翌年の枠を使ったからと言って全体の枠が減るわけではないので大した問題ではありませんが。

 

翌年に新NISAで投資する場合

その年の新NISAの投資枠がすでに埋まっている場合は、翌年の新NISAの投資資金にするのがベストです。

その場合は、できるだけ非課税保有期間が終わるギリギリのタイミングで取り崩します。

とはいえ、旧NISAの売却も年内に受渡しまで終わらせておく必要があります。

翌年に受渡しになった場合、非課税期間が終わる商品は売却されず、翌年が期限の商品が優先で売られるようです。

非課税期間満了時の取扱い|マネックス証券

それはちょっと悔しいので、確実に年内に受渡しまで終わらせておきたいですね。

無事年内に受渡しまで終わったら、受け取ったお金を翌年の投資に回します。

いつでも自由に投資できる成長投資枠で、年初に一括で投資するのがおすすめです。

 

翌年までに新NISAで投資しない場合は放置

中年男性が旧NISAを放置して車で出かけている様子

翌年までの新NISAの投資資金が十分にある場合は、何もせずに放置で良いでしょう。

放置していると特定口座に移管されますが、そのまま特定口座で運用されるだけなので特に問題はありません。

再来年以降の新NISAの投資資金にする予定でも、1年間現金や預金で寝かせておくのはもったいないですね。

それなら特定口座に置いておいた方が、多少なりとも増える可能性があります。

再来年以降の予定が決まっていない人も、とりあえず放置で良いでしょう。

絶対に減らしたくないという人は、売却して預金しておいても良いですが。

 

分配金が出ていた場合

毎月分配型など、分配金が出ていた商品については、特定口座では分配金に20.315%の税金がかかります。

税金は、特定口座(源泉徴収あり)では、源泉徴収されます。

旧NISAの時は非課税だったため、源泉徴収される分だけ分配金が減るので注意が必要です。

ただ、分配金が出る商品で良い商品などありましたかね?

少なくとも、私はそういう商品を1つも知りませんね。

どうしても毎月お金が欲しいなら、必要なだけ取り崩せばいいので、他の優良なインデックスファンドに買い直せば良いと思いますが。

 

まとめ:非課税期間が終わるときの対応

この記事では、旧NISAの非課税期間終了後の対応について解説しました。

原則として旧NISAは自動的に特定口座へ移管されますが、新NISAで投資する場合は「売却から受渡し、新NISAでの買付までを年内完了」がおすすめです。

翌年の投資に回す場合は、受渡しを12月中旬に済ませて翌年初日に成長投資枠で投資するのが理想です。

まずは証券会社のサイトで自分の旧NISA商品を確認し、非課税期間をしっかり把握しましょう。

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