iDeCoを始める時は、最初の金融機関選びが非常に重要です。
iDeCoの始め方
前回の記事でiDeCoは「始めた方がいい」という結論に達しましたが、実際に始めるにはどうすれば良いのでしょうか?
これについても、iDeCoの公式サイトを参考にします。
- まずは「5秒」でわかるカンタン加入診断
- 掛金を決める
- 資産運用の基礎を知る
- 運用商品を選ぶ
- 金融機関を選ぶ
上記のような流れなのだそうですが、順番に見ていきます。
まずは「5秒」でわかるカンタン加入診断
最初は1の「5秒でわかるカンタン加入診断」です。
これはいくつかの質問に答えていくと、「自分に加入資格があるのかないのか」「掛金の上限はいくらなのか」が分かるというものです。
良い機会なので、掛金の上限はしっかりメモっておきましょう。
ここで加入資格がないと診断された方は、残念ながらiDeCoはできません。
掛金を決める
次は2の「掛金を決める」です。
1の加入診断で掛金の上限は分かったと思いますが、ここで「毎月の掛金をいくらにするか」決めます。
掛金は上限の範囲内で自由に変更できるものだと思っていましたが、どうも違うようですね。
掛金は毎月定額になるようです。
引き落とし日(毎月26日)に口座の残高が不足している場合は、その月の掛金は拠出されずお休みになります。
あとで2ヶ月分まとめて払うことはできないようです。
なので、掛金は毎月確実に拠出できる金額に設定した方が良いですね。
ちなみに掛金額の変更は1年に1回しかできませんので、よく考えて決めた方が良さそうです。
資産運用の基礎を知る
掛金を決めたら、次は3の「資産運用の基礎を知る」です。
個人的にはもっと前に知っておいた方がいいと思いますが、iDeCoの公式サイトではこの順番になっています。
具体的に知っておくべきこととして、次のようなことが書かれています。
- 資産運用にあたっての留意点
- リスクの種類と内容
- リスクとリターンの関係
- 長期運用の考え方とその効果
- 分散投資の考え方とその効果
どれも基本的なことですので、始める前に知っておいた方がいいでしょうね。
資産運用の基礎という点では、個人的には「インデックス投資」を勉強しておいた方がいいと思います。
実際にするかしないかは個人の自由ですが、知っておいて損はないでしょう。
運用商品を選ぶ
次に4の「運用商品を選ぶ」です。
具体的には、次のようなことを考慮して選ぶように書かれています。
- 運用商品の性格又は特徴
- 運用商品の種類
- 期待できるリターン
- 考えられるリスク
- 運用商品の価格に影響を与える要因等
公式サイトには「分からないときはiDeCoを取り扱っている金融機関に相談してください」などと書かれていますが、それはおススメしません。
適当な金融機関に相談すると、その金融機関が儲かるような運用商品をおススメされるかもしれませんからね。
自分で選ぶのが1番です。
個人的に運用商品を選ぶなら「インデックスファンド」の1択ですね。
他の商品は必要ありません。
インデックスファンドのことを知りたければ、下記のサイトも参考になります。
金融機関を選ぶ
最後に5の「金融機関を選ぶ」です。
これについては「どこを選んでも同じだろう」と安易に考えていましたが、どうもそうではないようです。
その理由は次のようになります。
- 同時に選べる金融機関は1つだけ
- 1つの金融機関が取り扱える運用商品は35まで
適当に金融機関を選んでしまうと、あとで欲しい商品がラインナップにないということになりかねません。
なので、思ったより金融機関選びが重要になるのではないかと思っています。
ちなみに、現在iDeCoを取り扱っている金融機関は約160もあるそうです。
その中から自分に合った金融機関を探すのはなかなか大変です。
ということで、次項では金融機関選びのポイントについて調べていきます。
口座管理手数料の安い金融機関を選ぶ
iDeCoの金融機関選びで最初に見なければいけないところは、毎月の口座管理手数料です。
商品とは関係ありませんが、まずここを押さえておかなければいけません。
金融機関によって口座管理手数料は違う
iDeCoでは、金融機関によって口座管理手数料は違います。
0円のところもあれば、お金を取っているところもあります。
手数料が0円でないところでは、iDeCoの口座を保有している限り毎月ずっと取られてしまいます。
そんなのはバカらしいと思いませんか?
それに手数料で儲けようとしている金融機関にまともな運用商品が置いてあるとも思えません。
ということで、口座管理手数料が1番安い(0円の)金融機関を探していきます。
下記のサイトがある程度参考になります。
見るところは、「運用期間中かかる費用(毎月)」の「積立を行う場合」と「積立を行わない場合」の列です。
「積立を行う場合」が171円、「積立を行わない場合」が66円の金融機関は口座管理手数料が0円です。(171円と66円は必ずかかるので仕方ない)
記事を書いている段階では15の金融機関が該当しましたが、資産の縛り(○万円以上)があるものは却下しましょう。
資産の縛りがあると、その金額に達するまでは手数料が取られてしまいますからね。
候補は11の金融機関
それらを考慮すると、11の金融機関が候補として残りました。
- イオン銀行
- 大和証券
- 野村證券
- 松井証券
- マネックス証券
- 三井住友銀行(みらいプロジェクト)
- 楽天証券
- auアセットマネジメント
- auカブコム証券
- SMBC日興証券
- SBI証券(セレクトプラン)
口座管理手数料0円と資産の縛りで絞っただけで、あっという間に約160が11まで減ってしまいました。
なんだか悲しいですね…。
しかしここまで絞れば、あとは1つ1つ運用商品をチェックして金融機関を選ぶだけです。
ということで、今回は終わりにします。