セガサターンのセーブデータが消えないようにする対処方法

セガサターン本体とコントローラーが並んでいる様子(木目調の机上) セガサターン

セガサターンのゲームには、今でも遊びたくなる名作がたくさんあります。

ただ、昔のゲーム機なので、セーブデータの管理には少し注意が必要です。

うっかりしていると、大切なデータがすべて消えてしまうこともあります。

今回は、セーブデータが消えないようにするための対処法を紹介します。

セガサターンのセーブは内蔵電池に頼っている

セガサターン本体背面の電池交換部分を開いた様子(CR2032が装着されている状態)

セガサターンの本体には、セーブデータを記録しておくためのバックアップメモリーが内蔵されています。

このバックアップには「CR2032」というボタン型のリチウム電池が使われています。

つまり、セーブデータの保持はこの電池に依存しているということです。

電池が切れてしまうと、記録されていたデータもすべて消えてしまいます。

リチウム電池は、本体背面に格納されています。

豆知識:セガサターンに使われている「CR2032」は、PCのCMOS電池や体温計などにも使われている一般的なボタン電池です。

 

電池交換するとセーブデータは必ず消える

セガサターン本体背面の電池ホルダー(CR2032を取り外した状態)

セーブデータを守るために、電池が切れる前に交換しておこうと考える方も多いと思います。

しかし、セガサターンでは「電池を一度でも外した時点」で、本体メモリーのデータは消えてしまいます。

これは取扱説明書にも明記されている、公式な仕様です。

そのため、電池交換の前にバックアップを取ることが絶対に必要です。

 

データを守るにはパワーメモリーに保存する

セガサターン本体の純正パワーメモリーの本体写真(INDEXラベル付き)

本体の電池が切れる前に、セーブデータを外部に移しておく必要があります。

そのための手段として、セガサターン専用の「パワーメモリー」があります。

これは拡張スロットに差し込むだけで使える、セーブ専用の記録媒体です。

一度使い始めれば、電池の心配をすることなく、安心してゲームを楽しめます。

 

パワーメモリーの基本情報と役割

パワーメモリーは、セガサターン本体に差し込んで使うセーブデータ保存用のカートリッジです。

ゲームの進行状況や設定などを、本体ではなくパワーメモリーに保存できるようになります。

本体内蔵の電池とは無関係に記録されるため、電池が切れてもデータが消えることはありません。

容量も大きく、複数のゲームタイトルに対応できる点も大きなメリットです。

 

拡張RAMとの違いに注意

パワーメモリーと間違えやすいのが、「拡張RAMカートリッジ」です。

こちらはセーブ用ではなく、主に格闘ゲームなどで使用される一時的な処理用メモリです。

拡張RAMにはセーブ機能は一切なく、誤って購入してしまうとセーブデータの保存には使えません。

製品名が似ているため、購入時には表記をよく確認してください。

表1:セガサターンの主なカートリッジの違い

カートリッジ名 役割 セーブ機能 型番
パワーメモリー データ保存 あり HSS-0111、HSS-0138、HSS-0153
拡張RAM 処理高速化 なし HSS-0150(1MB)、HSS-0167(4MB)

(出典:筆者調べ)

注意点:格闘ゲームの一部では、拡張RAMがないと正常に動作しない場合があります。ただし、セーブ機能は搭載されていないため注意が必要です。

 

普段からパワーメモリーに保存する習慣をつける

パワーメモリーは、電池交換の時だけに使うものではありません。

普段からパワーメモリーにセーブしておけば、突然の電池切れにも対応できます。

とくに長期間プレイするゲームや、やり込み系のタイトルでは安心感が違います。

ゲームをする時は、セーブ先を本体ではなくパワーメモリーにしておくのが安全です。

 

まとめ:セーブデータを守るにはパワーメモリーが必須

セガサターンの本体に保存されるセーブデータは、電池が切れると消えてしまいます。

しかも、電池交換をするだけでも初期化されてしまうという仕様があります。

それを防ぐためには、パワーメモリーに保存することがもっとも確実です。

普段からバックアップする習慣をつけて、大切なデータを守りましょう。

パワーメモリーをまだ持っていない方へ

セガサターン本体にパワーメモリーを装着した様子

セーブデータを安全に残すなら、パワーメモリーの使用は必須です。

差し込むだけで使えるので、初心者でも安心して導入できます。

在庫があるうちに、早めに1つ用意しておきましょう。