インデックス投資は、誰でも始めやすいのが魅力です。
ただし、どの口座で投資するかによって、将来の利益にかかる税金が大きく変わってきます。
同じファンドでも、口座の選び方ひとつで「受け取れる金額」が変わるというのは、意外と知られていません。
今回は、私が実際に使っている口座の優先順位について、その理由とともに紹介します。
インデックス投資の基本は税金対策
インデックス投資をする口座を選ぶ時に重要なのは、トータルで見て税金が安くなることです。
それは当然で、税金が安いほどこちらの取り分が大きいですからね。
同じインデックスファンドを買うと、どの口座で買っても増え方は同じです。(減る場合もありますが)
それならば、税金が安ければ安いほど良いに決まっています。
口座ごとの特徴を簡単にまとめると、下記になります。
- 新NISA口座
購入時:税制優遇なし
売却時:所得に対して非課税 - iDeCo口座
購入時:全額所得控除
売却時:一時金受け取りは退職所得控除の対象。年金受け取りは公的年金等控除の対象 - 特定口座
購入時:税制優遇なし
売却時:所得に対して金融所得課税(20.315%)がかかる
- 口座ごとに課税のルールが違う
- 同じ投資でも税金でリターンが変わる
- 税金が安い口座を優先するのが基本
第1優先はiDeCo(節税効果が最大)
インデックス投資をする時に最優先で使う口座は、iDeCo口座が良いと思います。
ただし、所得控除で節税できたお金を全額新NISA口座や特定口座で投資するのが条件です。
所得控除でどのくらい節税できているかが分からなければ、下記で調べましょう。
「投資した金額×(所得税の税率+10%)」で、だいたい計算できます。(10%は住民税)
仮に30%節税できるとすると、10万円の投資で3万円が節税できるので実質13万円の投資ができます。
個人的にはこれだけ入金力に差が付けば、新NISA口座よりお得だと思っています。
ただ、節税できないのであればメリットがないのでiDeCo口座を使う必要はありません。(特定口座の方がマシ)
ついでに書くと、節税できたお金を投資しないのであれば「新NISA口座>iDeCo口座>特定口座」かな?
- 所得控除で節税メリットが大きい
- 節税分を再投資すれば入金力が上がる
- 節税できない人には向いていない
第2優先は新NISA(非課税でシンプル)
新NISA口座では、投資する時に税制優遇はありません。
その代わりに、受け取り時は所得に対して非課税です。
なので、どれだけ増えようが取り崩した金額をそのまま受け取れます。
この誰にでも分かりやすくお得になるのが良いですね。
iDeCo口座を使う人はiDeCo口座の次に、iDeCo口座を使わない人は最優先で投資したいですね。
できるだけ早く1800万円の非課税保有限度額を埋めるのが理想です。(年間投資枠は360万円)
- 売却益が非課税で分かりやすくお得
- iDeCoが使えない人にとっては最優先
- 非課税枠は限度まで早めに使うのが理想
第3優先は特定口座(使い切った後の選択肢)
特定口座では、投資する時に税制優遇はありません。
さらに、所得に対して金融所得課税(20.315%)がかかります。
なので、投資の優先順位としては最下位ですね。(銀行預金よりは圧倒的に上ですが)
投資するとすれば、iDeCo口座と新NISA口座にマックス投資しても投資資金が余る場合くらいでしょうか。
ただ、そこまで投資資金に余裕のある人はなかなかいないと思いますが。
- 税制優遇が一切ないので最下位
- 他の口座を使い切ったあとに使う
- 銀行預金よりはリターンが期待できる
まとめ:インデックス投資は課税口座の使い分けが決め手
インデックス投資では、同じ商品でも購入する口座によって最終的な受け取り金額が変わります。
私は「節税効果があるかどうか」でiDeCo、新NISA、特定口座の順に優先順位を決めています。
特にiDeCo口座は、節税メリットを再投資に活かせるかどうかが分かれ目になります。
税制の仕組みを理解しておけば、限られた資金でも効率よく資産を増やすことができます。
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