【任意継続健康保険】退職2年目の国保の保険料を計算してみた

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自分は会社を辞めた時に、健康保険のことなど全く考えていませんでした。

なので、意味も分からず会社に勧められるまま任意継続健康保険に加入しました。

しかし、思っていた以上に保険料が高くてビックリ。

なんと毎月3万5400円も払わなければいけませんでしたからね。

収入もないのにこんなに納付していては、健康保険のはずが逆に不健康になってしまいます。

そろそろ退職2年目になるので、国民健康保険への切り替えも視野に入れて考えなければいけません。

ということで、今回は任意継続健康保険の退職2年目は国民健康保険とどちらが安くなるのか計算してみることにします。

退職2年目の任意継続健康保険料

まず、退職2年目の任意継続健康保険料を調べてみます。

下記のサイトを参考にします。

退職後の健康保険について|全国健康保険協会

このサイトには、次のように書かれています。

任意継続の保険料は、退職時の標準報酬月額に基づいて決定され、保険料は原則2年間変わりません。

退職2年目の任意継続健康保険料は基本的に退職1年目と同じです。

ということは、自分の場合は毎月3万5400円で年額に直すと42万4800円ですね。

ちなみに会社員の人は、任意継続健康保険料がいくらになるのか知りたければ給料明細を見てください。

そこに載っている健康保険料の2倍の金額が自分の任意継続健康保険料です。

半分は会社が負担してくれていますので。

会社を辞めてやろうと思っている人は、辞める前に1度チェックした方がいいですよ。

自分のように辞めてから知ると、あまりの高さにビックリしますから。

退職2年目の国民健康保険料

次に、退職2年目の国民健康保険料はどうなるのか計算してみます。

国民健康保険では、1月から12月までの所得で計算した保険料を次の年の4月から3月にかけて納付します。

なので、退職2年目の4月からの保険料は退職1年目の所得で計算されます。

国民健康保険料は、表の赤文字の金額を足した合計になります。(年額)

医療分支援分介護分
所得割加入者全員の旧ただし書き所得の〇〇%〇〇%〇〇%
平等割一世帯につき〇〇円〇〇円〇〇円
均等割加入者1人につき〇〇円〇〇円〇〇円

赤文字の率、金額は市町村によって異なります。

国民健康保険料は世帯ごとに計算されます。

しかし面倒なので、今回は1人世帯という想定で計算します。

所得割の計算

所得割は、旧ただし書き所得というものに医療分・支援分・介護分の%を掛けて計算します。

なので、まず旧ただし書き所得を計算しなければいけません。

旧ただし書き所得の計算方法は次のようになります。

旧ただし書き所得 = 総所得金額等 - 市民税の基礎控除額(43万円)

今度は総所得金額等というものを計算しなければいけません。

総所得金額等を国税庁のサイトで調べてみると、ややこしいことが書かれています。

総所得金額等|国税庁

それよりも、下記のサイトの方が分かりやすく書いてくれています。

総所得金額等とは?|そよーちょー通信

確定申告書のどの部分を見ればいいのか書いてあります。

退職1年目は確定申告しないと損するので、どのみち確定申告書を作ることになりますからね。

それを見ればOKです。

確定申告書を見ながら計算したところ、退職1年目の総所得金額等は111万円になりました。

総所得金額等111万円から市民税の基礎控除額43万円を引けば、旧ただし書き所得68万円が計算できます。

最後に、旧ただし書き所得68万円に医療分・支援分・介護分の%を掛けます。

自分の市町村では3つの合計が約13%なので、68万円の13%の金額が所得割です。

計算した結果、退職2年目の所得割は8万8400円になりました。

平等割の計算

次に平等割を計算します。

と言っても、医療分・支援分・介護分の金額を足すだけなので簡単です。

自分の市町村では3つ合わせて3万3000円でした。

平等割は世帯に対してかかります。

均等割の計算

最後に均等割を計算します。

と言っても、こちらの方も医療分・支援分・介護分の金額を足すだけなので簡単です。

自分の市町村では3つ合わせて4万6000円でした。

均等割は加入者に対してかかります。

所得割・平等割・均等割の合計

退職2年目の所得割・平等割・均等割の計算結果は次のようになりました。

  • 所得割:8万8400円
  • 平等割:3万3000円
  • 均等割:4万6000円

合計すると16万7400円になります。

退職2年目の保険料の比較

退職2年目の任意継続健康保険料と国民健康保険料の比較は下記になります。

  • 退職2年目の任意継続健康保険
    年額:42万4800円
    月額:3万5400円
  • 退職2年目の国民健康保険
    年額:16万7400円
    月額:1万3950円

国民健康保険の方が約60%安くなるという結果が出ました。

ただ、自分の場合は会社を4月で辞めて退職1年目の所得が大幅に減ったことが大きく影響しています。

誰でもそうなるわけではありませんので注意してください。

まとめ

今回は、任意継続健康保険の退職2年目は国民健康保険とどちらが安くなるのか計算してみました。

退職2年目の任意継続健康保険料は、基本的に退職1年目と同じです。

退職2年目の4月からの国民健康保険料は、退職1年目の所得で計算されます。

赤文字を足した合計が国民健康保険料になります。(年額)

医療分支援分介護分
所得割加入者全員の旧ただし書き所得の〇〇%〇〇%〇〇%
平等割一世帯につき〇〇円〇〇円〇〇円
均等割加入者1人につき〇〇円〇〇円〇〇円

赤文字の率、金額については市町村によって異なります。

所得割は、退職1年目の確定申告書を見れば簡単に計算できます。

退職2年目の所得割・平等割・均等割の計算結果は次のようになりました。

  • 所得割:8万8400円
  • 平等割:3万3000円
  • 均等割:4万6000円

合計すると16万7400円になります。

退職2年目の任意継続健康保険料と国民健康保険料の比較は下記になります。

  • 退職2年目の任意継続健康保険
    年額:42万4800円
    月額:3万5400円
  • 退職2年目の国民健康保険
    年額:16万7400円
    月額:1万3950円

国民健康保険の方が約60%安くなるという結果が出ました。

ただ、自分の場合は会社を4月で辞めて退職1年目の所得が大幅に減ったことが大きく影響しています。

誰でもそうなるわけではありませんので注意してください。

ということで、今回は終わりにします。