将来の資産形成のためには自分が年金をどのくらいもらえるのかを知っておくことも重要です。
自分の年金はいくらなのか?
皆さんは、老後のお金のことについてしっかり考えておられるでしょうか?
老後のお金というと最近では年金にプラスして2,000万円の貯金が必要だとか言われ、ちょっとした問題になったりもしました。
しかしその前に、自分の年金がいくらもらえるのかということについてちゃんと把握しておくべきだと思います。
かく言う自分もよく知りませんでした。
普段は言われるまま払うだけで、もらう方については誰も教えてくれませんからね。
ということで、自分の年金の納付履歴や将来の受給額について調べる方法について書いていきたいと思います。
年金見込み額のチェック
やはり一番重要なことは、自分の年金がいくらもらえるかを把握しておくことですよね。
自分の年金が今のところいくら支給されるかということについては、下記のサイトで簡単に調べられます。
まず登録に基礎年金番号の入力が必要なので、年金手帳や国民年金保険料納付書などで見ておきましょう。
会社員なら総務部に聞けば分かると思います。
登録が完了したら「将来の年金額を試算する」というところで今後の条件を入力していけば見られますので、1度は見ておくようにしましょう。
年金記録のチェック
年金は10年(120ヶ月)以上払っておかないともらえません。
自分はそれすら知らなかったのですが、ねんきんネットでは過去の納付状況を調べられます。
20歳の誕生月からの記録を全て調べられますので、1度は見ておいた方がいいでしょう。
一覧でも調べられますが、月別で見るのが一番見やすいですね。
国民年金を納付した月は紫色で「国年」、厚生年金を納付した月は水色で「厚年」と表示されているので分かりやすくなっています。
抜け・間違いがないか
ここでもし納付しているはずなのに未納になっていたり、厚生年金を納付したはずなのに国民年金になっていたりした場合は年金事務所に問い合わせをして下さいとなっていますので、早めに問い合わせをしておきましょう。
また国民年金、付加保険料が未納付の月で、これから納付してもまだ間に合う月などもチェックできます。
国民年金、付加保険料は納付期限を過ぎても2年後までは間に合いますからね、納付していない期間がある人はこれもチェックしておいた方がいいでしょうね。
付加年金はお得
国民年金を払っている人は、付加保険料というものを納付できます。
付加保険料は月額400円ですが生きている間ずっと、もらえる年金が年額で「200円×納付月数」プラスされます。
例えば10年間(120ヶ月)付加保険料を払っておけばトータルで48,000円納付することになりますが、その代わり1年でもらえる年金額は24,000円プラスになります。
なので年金給付開始から2年以上生きていれば元が取れて、そこから先はずっとお得になります。
付加保険料を納付した期間に関係なく必ず2年で元が取れるようになっているので、払える対象の人は払っておいた方がいいと思いますね。
何歳で元が取れるのか?
ねんきんネットでは、自分が今までトータルでいくら保険料を納付してきたかも調べられます。
自分の場合は現在国民年金なので、その金額に60歳までに納付する年金保険料を足し込むと、生涯で大体いくら年金保険料を納付することになるのか計算できます。
その結果、このまま今の保険料を60歳まで継続して納付すると、トータルして1,200万円くらい納付することになるという計算になりました。
受給開始年齢ごとの比較
年金は受給開始の年齢を60歳から70歳の間で選べますが、早く受給開始すると月々もらえる金額は少なくなってしまいます。
年金ネットでは自分がもらえる受給開始年齢ごとに年金受給額の累計も試算できますので、次のようなグラフを作ることも可能です。
60歳受給、65歳受給、70歳受給の3通りでグラフを作成してみました。
縦軸が累計の受給金額で横軸が年齢です。
納付する約1,200万円を超えるには60歳受給では75歳、65歳受給では74歳、70歳受給では77歳まで生きていればいいということになるので、大体7年から15年くらいで元は取れる計算になりますね。
ちなみに自分の場合だと、70歳までに死ぬなら60歳受給、71歳から97歳までに死ぬなら65歳受給、98歳以降に死ぬなら70歳受給が一番お得(多くもらえる)という計算結果になりました。
こうして計算してみると分かりますが、平均寿命を考えると現実的なのはやはり65歳受給ですかね。
今から98歳まで生きられるとはとても想像できませんからね。
長生きリスクに備える
しかし7年から15年で元が取れるなら、よく言われているように年金保険料を納付しても元が取れない、払ってもムダということはなさそうですけどね。
今回時間をかけて調べてみて、思ったより早く元が取れるんだなと思いました。
早く死ねるのならいいのですが今では平均寿命が男性で81歳、女性で87歳となっていますからね、こればっかりは誰にも分かりません。
昨今では長生きリスクなどというイヤな言葉も出てきていますが、長生きがリスクにならないようにしっかり備えていきたいですよね。
まだ調べていないという人は、年金ネットを活用して将来の年金受給について1度調べてみてはどうでしょうか?
ということで、今回は終わりにします。