シムアント(スーパーファミコン)は、1993年2月26日にイマジニアから発売されました。
黒アリ軍団を率いて赤アリと戦う――そんな一風変わったコンセプトのこのゲームですが、遊び込むほどに「思考型ストラテジー」としての魅力が見えてきます。
今回は、全49エリアを支配することが目的の「オリジナルゲーム」モードに焦点を当てて、詰みパターンを回避しながら効率的に勝ち続けるためのコツを紹介します。
「女王を殺すな」が攻略のカギ。少しクセはありますが、ちゃんと理解すれば手応えある戦略ゲームです。
オリジナルゲームの概要
オリジナルゲームは、民家の敷地が戦いの舞台です。
敷地は縦横7エリアに区切られており、全部で49エリアあります。
ゲームは、1番右下のエリアから始まります。
このエリアには、黒アリと赤アリの巣が共存しています。
その他のエリアは全て空白地帯で、黒アリの巣も赤アリの巣もありません。
最終的には、全てのエリアを黒アリのエリアにして赤アリのエリアをなくせば勝ちです。
プレーヤーが操作する黄アリは、オリジナルゲームでは何回死んでも復活できます。
エリアの広げ方
エリアを広げる方法には、次の2つがあります。
- 羽アリが結婚飛行する
エリア内のアリが100匹以上になると、羽アリが結婚飛行を始めます。 - 大群になって移動する
エリア内のアリが250匹以上になると、一部のアリが他のエリアに移動します。
要は、エサを集めて仲間のアリを増やせば良いということです。
最初のエリアで赤アリの女王を殺さない
ゲーム開始時は、1番右下のエリアにしか赤アリの巣はありません。
なので「ここで赤アリの女王を殺せば良いのではないか?」と思ってしまいます。
しかし、最初のエリアで赤アリの女王は殺してはいけません。
殺してしまうと、クリアするのはほぼ不可能になります。
遠いところに赤アリのエリアができる
最初のエリアで赤アリの女王を殺すと、なぜか遠いところに赤アリのエリアが1つできてしまいます。
マップで言うと、だいたい犬小屋付近ですね。
そうなると、もうお手上げです。
そこから赤アリのエリアがどんどん広がっていきます。
近くに黒アリのエリアがないので、止めたくても止める術がありません。
最終的にエリアは2分される
そのままゲームを進めると、黒アリは下から、赤アリは上からエリアをどんどん取っていきます。
その結果、最終的に黒アリのエリアと赤アリのエリアで敷地を2分する形になります。
そうなると、お互いに敵のエリアには侵入できません。
侵入できたとしても3匹対250匹くらいからのスタートになるので、勝ち目がありません。
なので、このまま永遠に膠着状態が続くことになります。
赤アリを100匹以上にしない
赤アリは、100匹以上になると結婚飛行を始めます。
結婚飛行を始めると、近くに赤アリのエリアが1つできてしまいます。
そうなると面倒なので、赤アリが100匹を超えないようにコントロールします。
赤アリの数が増えてきたら、少し攻撃して数を減らせば良いでしょう。
ただ、数を減らしすぎると今度はエサを集められなくなり赤アリの女王が飢え死にする可能性があります。
なので、あまり数を減らしてもいけません。
常に、生かさず殺さずの状態にしておきます。
黒アリはどんどん増やす
一方で、黒アリはどんどん増やします。
エサをたくさん集めれば、黒アリの数は自然に増えていきます。
黒アリが100匹を超えると、羽アリたちが結婚飛行を始めます。
すると、エリアの周辺に黒アリのエリアが1つできます。
黒アリのエリアが1つできると、何もしなくてもそこからどんどん黒アリのエリアが広がっていきます。
自分は最初のエリアに残る
一度黒アリのエリアが広がれば、放っておいても黒アリのエリアは広がっていきます。
黒アリのエリアが広がると自分もそこに行きたくなりますが、序盤でそれをしてはいけません。
その理由は、赤アリの女王が死なないように監視するためです。
自分が他のエリアに行くと、仲間が赤アリの女王を殺してしまう可能性があります。
そうなると、犬小屋付近に赤アリのエリアが誕生してしまいます。
犬小屋付近まで黒アリのエリアが進出していれば問題ありませんが、そこまで行っていないとそこから赤アリのエリアが広がってしまいます。
なので、他のエリアに移動するのは犬小屋付近までエリアが広がってからにしましょう。
まとめ:オリジナル攻略の要点
オリジナルゲームでは「赤アリの女王をあえて生かしておく」のが最大のポイントです。
焦って倒してしまうと、遠方に赤アリの新エリアが生まれ、詰みパターンに突入してしまいます。
黒アリはエサを集めてどんどん増やし、自然にエリアを広げていけばOK。
赤アリは生かさず殺さずの絶妙なバランスを維持しながら、地道に陣地を奪っていく戦略が効果的です。
じっくり構えて進めれば、全エリア制覇も夢ではありません。
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※ 掲載画像は私のプレイ画面を撮影したものであり、著作権はイマジニア株式会社に帰属します。