世界を股にかける航空経営は、華やかな表舞台の裏で、常にライバルとの生存競争が繰り広げられる過酷な舞台です。
経営破綻を回避し、莫大な利益を上げるために最も重要な要素が、各都市での発着枠であるスロットの確保と言えるでしょう。
たった数か月の交渉遅れが、20年という限られた期間の中で取り返しのつかない格差を生んでしまうことも珍しくありません。
今回は、空の覇権を握るために不可欠なスロット交渉の仕組みと、効率を最大化する戦略をプロの視点で徹底解説します。
作品概要

- 発売日
1993年4月2日 - メーカー
光栄 - ジャンル
経営シミュレーション - その他
スーパーファミコン(1プレイヤー対COM3社)
本作はプレイヤーが航空会社の社長として、限られた20年という期間の中でライバル3社を圧倒し、世界の空を制することを目指す作品です。
シナリオは4つの時代から選択でき、エリアも世界7つに分かれているなど、非常にボリュームのある経営体験が用意されています。
今回の攻略記事では、経営の要石とも言える「スロット交渉」の仕組みを詳しく紐解き、最短で最大の結果を出す方法を解説します。
シナリオの選択

- ジェット時代の幕開け
速くて快適なジェット機の登場はレシプロ機を次第に過去のものへとかえていった。 - 大量輸送時代
世界的に航空需要は急増しジャンボジェットをはじめ航空機は大型化を続けていた。 - 世界を覆う航路網
航続性能は飛躍的に向上しほとんどの都市間がノンストップで結ばれつつあった。 - 新世代のネットワーク
新たな時代の航路網は大量輸送と高速輸送の2形態で進化しつつある。
シナリオによって使える航空機や都市のパラメータ、国の友好度などが異なります。
当然ながらあとの時代になるほど航空機の性能は上がっています。
プレイレベルの選択

- ビギナー(レベル1)
クリア条件:4つのエリアで年間旅客数1位 - イージー(レベル2)
クリア条件:5つのエリアで年間旅客数1位 - ノーマル(レベル3)
クリア条件:6つのエリアで年間旅客数1位 - ハード(レベル4)
クリア条件:7つのエリアで年間旅客数1位 - プロ(レベル5)
クリア条件:7つのエリアで年間旅客数1位
レベルが上がるほど初期資金が少なくなりクリア条件も厳しくなります。
資金がマイナスになっている状態が1年続くと倒産(ゲームオーバー)します。
スロットとは

スロットとは、飛行場を使う権利のことです。
週1便飛ばすのに1スロットが必要になります。
このゲームでは1路線につき最大で週14便飛ばせるので、最大の便数を飛ばすにはお互いの都市で14スロットを取得しなければいけません。
路線構築するにはスロットが大量に必要になるので、いかに効率良くスロットを取得していくかが勝敗の分かれ目になります。
スロットは都市との交渉で取得します。
スロット交渉の所要時間

効率良くスロットを取得していくには、交渉期間をできるだけ短くする必要があります。
スロット交渉にかかる時間は、次の3つの条件で決まります。
幹部社員の能力
幹部社員は全部で4人います。
4人には能力差があり交渉スピードに差があります。
幹部社員の能力差は、上の2人>左下>右下となっています。
都市の友好度
都市の友好度には「高」、「中」、「低」の3段階があります。
都市の友好度は国同士の友好度で決まっています。
プレーヤーの国は本社を作った国です。
交渉にかかる期間は、友好度が高い都市ほど短くなります。
本社・支社の有無
本社は7エリアのいずれかに1つ、支社はそれ以外のエリアに1つずつ作れます。
本社・支社を作った都市は、他の都市よりスロットの交渉期間が短くなります。
交渉時間のまとめ
3つの条件から算出される、スロット交渉にかかる期間をまとめます。
表1:本社・支社がある都市の交渉期間
| 友好度 | 上2人の社員 | 下2人の社員 |
| 高 | 3か月 | 3か月 |
| 中 | 6か月 | 6か月 |
| 低 | 6か月 | 9か月 |
(出典:筆者調べ)
表2:本社・支社がない都市の交渉期間
| 友好度 | 上2人の社員 | 下2人の社員 |
| 高 | 6か月 | 6か月 |
| 中 | 6か月 | 9か月 |
| 低 | 9か月 | 9、12か月※1 |
※1 友好度「低」の場合、左下の幹部社員は9か月、右下の幹部社員は12か月かかります。
(出典:筆者調べ)
1回で交渉できる数

効率良くスロットを取得していくには、1回で多くのスロット数を交渉することも重要です。
1回で交渉できるスロット数には、旅客数の順位が大きくかかわってきます。
さらに大都市と地方都市でも条件が異なります。
大都市と地方の定義
このゲームでは全7エリアに89の都市があります。
その中で本社・支社が作れる都市は32都市です。
この本社・支社が作れる32都市を大都市、残りの57都市を地方都市と呼びます。
マップでは大都市は緑、地方都市は白で表示されます。
大都市の交渉数
大都市で1回に交渉できるスロット数は、エリア間の旅客数順位で決まります。
表3:大都市で交渉可能なスロット数
| エリア間旅客数順位 | 1回で交渉できる数 |
| 1位 | 14スロット |
| 2位 | 11スロット |
| 3位 | 8スロット |
| 4位 | 5スロット |
(出典:筆者調べ)
エリア間の旅客数の順位は、3か月ごとの会社別結果報告で確認できます。
14スロットで交渉中に順位が下がった場合は、スロット数しか取得できません。
地方都市の交渉数
地方都市の場合は、その都市が属するエリア内の旅客数順位が基準となります。
表4:地方都市で交渉可能なスロット数
| エリア内旅客数順位 | 1回で交渉できる数 |
| 1位 | 14スロット |
| 2位 | 11スロット |
| 3位 | 8スロット |
| 4位 | 5スロット |
(出典:筆者調べ)
各エリアの旅客数の順位は、3か月ごとの会社別結果報告で確認できます。
14スロットで交渉中に順位が下がった場合は、その時点の順位に応じたスロット数しか取得できません。
効率的なスロット取得

必要以上の取得は不要
全ての路線で週14便飛ばすと仮定すれば、各都市で必要なスロット数は路線数×14です。
本社・支社はエリア間+エリア内の路線と接続するので、大量のスロットが必要になります。
ただ都市のスロット数には限りがあるので、欲しいスロット数が確保できない場合がほとんどです。
しかし都市は空きスロットが少なくなると拡張工事をする場合があります。
一方で本社・支社以外の都市は本社または支社としか接続しないので、14スロットしか必要ありません。
エリア間1位をキープ
エリア間の旅客数1位をキープすると、いつでも大都市で14スロットの交渉ができます。
大都市は世界各地に32都市もあるので、それらの都市で14スロットの交渉ができるのは大きなアドバンテージです。
またこちらがエリア間の旅客数1位であれば、他の会社は大都市で14スロットの交渉ができません。
なので、スロット取得のスピードに大きく差が出ます。
新エリアは大都市から
新しく進出するエリアでは、エリア内の旅客数は当然0です。
その場合は他の会社の旅客数が0でも、エリア内の旅客数の順位は4位とみなされます。
その点、大都市ではエリア間の旅客数が1位であれば最初から14スロットの交渉ができます。
なので新しいエリアに進出する場合は、まず大都市と交渉するようにします。
幹部社員を使い分ける
幹部社員の交渉能力には差がありますが、特定の条件では交渉期間が変わりません。
例えば「本社・支社の友好度が高い都市」などの条件では全員が最短で交渉可能です。
そのため好条件の都市には能力の低い社員を優先で割り当てます。
そうすることで有能な幹部社員の稼働が空くので、別の困難な交渉に割り当てられます。
まとめ:スロット制覇が勝利の鍵

スロット交渉の仕組みを正しく理解することは、効率的な経営を進める上での大前提と言っても過言ではありません。
交渉時間を短縮し、1回あたりの獲得数を最大化することで、ライバルが足踏みしている間に世界中を自社の色に染め上げることが可能です。
効率化によって捻出した時間と資金をさらなる機材投資へ回し、世界最強の航空ネットワークを構築しましょう。
盤石な地盤を築き上げた先に待っているのは、世界の空を独占する一流社長としての輝かしい未来です。
※ 掲載画像は私のプレイ画面を撮影したものであり、著作権は株式会社コーエーテクモゲームスに帰属します。






