前回の記事では「禁煙1か月後のメリット(睡眠・お金)」について書きましたが、今回はそこから少し時間が飛んで、禁煙9か月目の出来事をお話しします。
実はこの時期、一度だけ魔が差してタバコを吸ってしまいました。
「え、禁煙失敗したの?」と思われるかもしれませんが、結論から言うと現在(2026年)に至るまで禁煙は続いています。
今回は、なぜ9か月目に吸ってしまったのか、そして久しぶりの一服で身体に何が起きたのかを正直にレポートします。
忘れた頃に来た「誘惑」

禁煙してから9か月が経った2022年5月のこと。
最初の2週間の地獄のような禁断症状も乗り越え、タバコがない生活が当たり前になっていました。
しかし、そんなある日、ポストに一通の封筒が届きました。
差出人は楽天。
中を開けてみると、なんとタバコのサンプルが1箱入っていたのです。
原因は過去の自分
そういえば数か月前、楽天で「サンプルタバコ無料プレゼント」のようなキャンペーン案内が来ていました。
「無料ならもらっておくか」
当時はもう禁煙していたにも関わらず、貧乏性が災いして深く考えずに申し込んでいたのです。
すっかり忘れた頃に、向こうから勝手にタバコがやってきたわけです。
銘柄は「ナチュラル アメリカン スピリット オーガニック リーフONE」。
タール1mgのちょっと良いタバコですね。
謎の自分ルール発動
目の前にタバコがある。
しかも誰かに見られているわけでもない。
ここで私の中に、喫煙者特有の都合の良い理屈が生まれました。
「自分でお金を出して買ったわけじゃないから、これはセーフ」
「もらい事故みたいなものだから、ノーカウント」
意味が分かりませんが、タダなら吸ってみようという軽い気持ちになったのです。
ここまでの9か月の努力をドブに捨てる行為ですが、なぜか「1本くらいなら絶対に戻らない」という謎の自信もありました。
9か月ぶりの喫煙実験

部屋で吸うと匂いがつくので、庭に出て火をつけることにしました。
9か月ぶりのライターの感触。
正直、少しドキドキしました。
現役時代、私は1日吸わないだけでも頭がクラクラしていた人間です。
9か月も空いているのだから、間違いなくめまいがするか、盛大にむせるだろうと予想していました。
覚悟を決めて、煙を肺一杯に吸い込んでみました。
身体が覚えていた恐怖
結果は、驚くべきものでした。
……全く、何も起きないのです。
むせることもなければ、頭がクラクラすることもありません。
吸った瞬間にヤニクラ(ニコチンによるめまい)が来ると思っていたのに、拍子抜けするほど普通に吸えてしまいました。
「あれ? 9か月も休んでいたのに?」
まるで昨日まで吸っていたかのように、身体がスムーズに煙を受け入れたのです。
これには逆に恐怖を感じました。
30年間染みついた習慣というのは、そう簡単には身体から抜けないものなのかもしれません。
なぜ平気だったのか
冷静に分析してみると、銘柄の影響もあったと思います。
今回届いたのは「アメスピの1mg」でした。
実は私、現役時代も最終的には「マイルドセブン(現メビウス)の1mg」を吸っていたんですよね。
キャビンマイルドから始まり、ライト、スーパーライトと徐々に弱くなり、自然と1mgに落ち着いていました。
つまり、身体が慣れ親しんでいた強さと変わらなかったわけです。
これがもし、ガツンとくる強いタバコだったら、また結果は違っていたかもしれません。
結局、元に戻ったのか

1本吸い終わった後の感想は「ふーん、こんなもんか」でした。
美味くなくてよかった
一番の収穫は、思ったほど美味しく感じなかったことです。
「懐かしい味だな」とはあっても、「最高だ!やっぱりこれがないと!」という感動はありませんでした。
もしここで「美味い!」と感動していたら、間違いなくコンビニに走っていたでしょう。
完全には断ち切れていなかった未練が、首の皮一枚で繋がった瞬間です。
吸ってみて「大したことない」と確認できたことで、逆に未練を断ち切る良いきっかけになりました。
残りの19本の行方
さて、問題は残りの19本です。
引き出しにしまっておくのも危険なので、直近の飲み会に持って行きました。
喫煙者の友人に「これやるよ」と渡すと、喜んで吸ってくれましたね。
私の目の前で、残りのタバコは瞬く間に灰になりました。
自分で吸って処理するのではなく、他人に吸わせて処理する。
我ながら良い判断だったと思います(笑)
まとめ:興味本位は危険

- 9か月空いても身体は吸い方を覚えている
- 「1本だけ」は再発の入り口(今回は運よく回避)
- 美味しくないと感じたら即捨てる勇気を
あれから4年近く経ちますが、あの一回を除いて1本も吸っていませんし、買ってもいません。
結果的に禁煙は続いていますが、もしあの時吸ってみて「美味い」と感じていたら、今ごろまたヘビースモーカーに戻っていたかもしれません。
禁煙中の皆さん、「1本くらいなら」という実験は、かなり分の悪い賭けです。
私の場合は運よくセーフでしたが、結論としては「安易に吸わない方がいい」ですね(笑)

