投資信託の買い方には、手間を極力省く自動積立と、ポートフォリオを守りながら買うノーセルリバランスの2つの方法がある。
俺はノーセルリバランスで買うほうが好きだ。
もちろん積立で買う方法を否定するつもりはまったくなく、手間を省きたいなら積立で買うのも全然ありだと思う。
ただ、俺はポートフォリオの比率を守りながら買い増していくスタイルを選んでいるというだけの話だ。
積立専用口座は積立設定で買う

新NISAのつみたて投資枠やiDeCoのように、制度上積立でしか買えない口座は割り切って積立設定で買っている。
iDeCoは引き落とし日が決まっているのでそのまま任せるしかない。
つみたて投資枠の買付日については、右肩上がりを想定するなら月内の早いほうがいい気もするが、数日の差ならそこまで結果は変わらないと思っている。
だから積立しか選択肢がない口座については、素直に積立設定で買えばいいという考えだ。
当日注文はノーセルリバランス

ノーセルリバランスとは、簡単に言えばポートフォリオの割合が減っている投資信託だけを買う手法のことだね。
通常のリバランスは割合が増えた銘柄を売って減った銘柄を買うが、ノーセルリバランスは売却せずに買うだけで比率を調整する。
表1:ノーセルリバランスの例
| 銘柄 | ポートフォリオ | 評価額(前) | 割合(前) | 購入額 | 評価額(後) | 割合(後) |
| 資産A | 25% | 35万円 | 35% | 0円 | 35万円 | 25% |
| 資産B | 25% | 30万円 | 30% | 5万円 | 35万円 | 25% |
| 資産C | 25% | 20万円 | 20% | 15万円 | 35万円 | 25% |
| 資産D | 25% | 15万円 | 15% | 20万円 | 35万円 | 25% |
(筆者作成)
新NISAの成長投資枠や特定口座など、当日注文ができる口座ではこのノーセルリバランスを利用して毎月月初に買っている。
成長投資枠の年間240万円を年初一括で買う選択肢もあるが、資金はあっても年初高値づかみやその後の暴落が怖いため俺はやらない。
成長投資枠も毎月20万円ずつ、淡々とノーセルリバランスをしながら買っている。
あらかじめ積立額の比率を調整しておくだけでもある程度のリバランス効果はあるが、当日注文でノーセルリバランスをしたほうがより高い効果を得られる。
当日に資産全体の割合を計算し、複数銘柄でまとめてドルコスト平均法を行うイメージだ。
こうすることで相対的に安くなっている(割合が減っている)銘柄を多く買い、相対的に高くなっている(割合が増えている)銘柄を少なめに買える。
高値で少なく買い、安値で多く買えるというドルコスト平均法の効果が、ポートフォリオ全体でよりはっきりと発揮されるのが最大の魅力だ。
購入当日に全体の割合や不足分を計算する手間はかかるが、命の次に大事なお金を投資する以上、その程度の手間は惜しまない。
それに、スプレッドシートで1度計算用の表を作ってしまえば、あとは資産額を打ち込むだけで購入額が算出できるため、それほど手間もかからなくなる。
買い付けのタイミングでしっかり調整しておけばポートフォリオの乱れ自体が少なくなるため、本来のリバランスを行う手間や回数を減らせるのも大きなメリットだ。
まとめ:自分に合った買い方を

手軽さを最優先して自動積立で手間を省くのか、ノーセルリバランスでポートフォリオを守りながら賢く買い増すのかは、個人の好みや投資スタンス次第だ。
俺自身は計算の手間をかけてでもポートフォリオを維持し、安くなった銘柄を多く買い増せるノーセルリバランスのメリットに魅力を感じている。
積立しかできない口座は自動積立に任せ、自由度の高い口座ではノーセルリバランスを活用するというように、口座の特性に合わせて柔軟に使い分けるのも1つの方法だ。
自分の目的や性格に合った買い方を見つけて、無理なく投資を続けていくことが何より大切だと思う。