新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の使い方

投資信託 タイトル NISA

新NISAを実際に回し始めてみると、つみたて枠と成長枠をどう配分するかでけっこう手が止まるんですよね。

制度は分かってるつもりでも、「結局どの枠に何を置くか」が自分の中で定まらない。

この記事では、つみたて:成長=1:2を起点に、アセットアロケーションと“買いで合わせる”運用を自分なりに整理してみます。

すでに始めている人、概要は分かったけど実務の落とし込みで迷っている人に向けて書きます。

枠の使い方は1:2が基本

投資額は…やっぱり「つみたて投資枠1:成長投資枠2」かなと思うんですよね。

理由は単純で、何でも買えて、自由に投資方法を選べる成長投資枠は1200万円までしか投資できないから。

ここをできれば満額まで突っ込みたい。

非課税保有限度額は1800万円あるから、成長1200+つみたて600。

この形が理想的なんじゃないかと。

だから最初から1:2で投資しておくのが一番しっくりくる気がする。

つみたて投資枠だけを残すのは…正直あまり考えたくないかな。

 

基本はアセットアロケーション投資

インデックス投資の王道はやっぱりアセットアロケーション(資産配分)を守ること。

新NISAでもそれは当然変わらない。

つみたて投資枠は「株式型の投信」が中心だから株式に使う。

成長投資枠はなんでも買えるから、債券やREITをそこに割り当てるのが理想かなと。

もちろん成長枠で株式を買うのもアリだけど、優先するならまずはつみたて枠を株式に充てたい。

ただ…オルカン一本とかS&P500一本で行く人にとっては、この辺の議論はあまり関係ないのかもしれない。

 

つみたて投資枠はクレカ積立にする

つみたて投資枠は積立設定しないとそもそも買えない。

なので、自分のアセットアロケーションにおける株式比率分をここで機械的に割り振るのが正解。

で、一部の証券会社ならクレカ積立ができてポイントももらえる。

同じ積立をやるなら、どうせなら還元がある方が得だろう。

そう考えると、クレカ積立ができない金融機関で新NISA口座を作る意味…あまり浮かばない。

少なくとも、オレにはメリットが見えないなあ。

 

成長投資枠はリバランスしながら購入

新NISAはiDeCoと違って、売却した枠が復活するのは翌年以降。

だから、普通のリバランス(売って買って比率調整)はやりにくい。

そこで代わりにやりたいのがノーセルリバランス。

つまり「買う時点で不足している資産を多めに入れる」やり方。

この方法を取るなら、購入時に各資産の購入金額を計算して決める必要がある。

不足分を都度スポットで買う形になるから、自動積立はほぼ使えない。

手間は増えるけど…そこは我慢かな。

 

最終的には株式・REITだけにするのが理想

新NISAは利益に税金がかからない。

だから含み益が膨らむほど特定口座との差が広がる。

そう考えると、長期的には債券より株式やREITを置いた方が制度を最大限に活かせる。

最終的に目指すのは「新NISA口座=株式とREITだけ」。

債券は特定口座で持つ方が合理的じゃないかと思う。

まあ、最初のうちはそこまで考えなくてもいいけどね。

 

株式・REITだけにするには

もし成長投資枠を将来的に株式・REIT専用にしたいなら、徐々に債券を特定口座へ移す必要がある。

例えば、成長投資枠の残りが240万円を切ったら…年末に240万円ぶんが空くように債券を売って、特定口座で同額を買う。

そうすれば翌年、その240万円の枠を株式やREITで埋められる。(予算があればの話だが)

大事なのは「簿価で240万円を空ける」こと。

だから売るときは簿価基準で計算しないといけない。

 

簿価でしっかり売る方法

簿価は取得単価×口数で計算できる。

だから、きっちり240万円分を空けたいなら「金額売り」ではなく「口数売り」が基本になる。

売却額は「口数×基準価額」で決まるから実際の金額はブレるけど、復活する枠は簿価ベースだから問題ない。

まあ…こういう細かい調整が必要になるのはまだ2年くらい先。

それまでにもう少し頭を整理しておけばいいかな、という感じ。

 

取り崩しは成長投資枠優先かな?

どちらを崩しても税金は0%だから損得は同じ。

ただ、あとで収入が入ってまた買う前提なら、成長投資枠から取り崩したい。

つみたて投資枠は再投資のたびに積立設定が必要で、株式の投信だけ。

成長投資枠にはその制限がないので、再投資しやすい。

どっちにするか迷うけれど、今のところは成長枠を先にする方がしっくりくるかな。

 

まとめ:新NISAのつみたて枠と成長枠の使い方

この記事では、つみたて枠と成長枠の1:2配分を軸に、実務の回し方を書きました。

つみたて枠は株の積立、成長枠は不足資産をその都度足していく(ノーセル寄り)、最終的には株・REIT中心に寄せる──そんな流れです。

売却枠の復活は翌年以降・簿価ベースという前提だけ外さなければ、設計はぶれにくい。

あとは自分のアセットアロケーションを書き出して、今日の設定に落とすだけです。