私の売買方法|安く買い高く売る哲学とリバランスの捉え方

窓際にある革張りの椅子に座りスマートフォンを片手で操作する50代の日本人男性 インデックス投資

インデックス投資において、日々の売買をどのように実行するかは、運用を長く続けるうえで避けては通れないテーマです。

市場の状況を見ながら売買する際、ポートフォリオの比率をどこまで厳密に守るべきか悩むときもあります。

私は教科書どおりのリバランスを目的とするのではなく、納得のいく売買の結果として比率が整えばいいと考えています。

今回は、資産A~Dを各25%ずつ保有する例を用いて、売買方法を主軸とした私なりの考えと体験を整理しました。

代表的な購入手法

夜の窓辺に立ってスマートフォンを持ちながら屋外の住宅街を眺める50代の日本人男性

分散投資において資産配分を維持することは、リスク管理の観点から一般的に重要視されている要素です。

ここでは予算40万円で追加投資を行う場合を想定し、購入時の銘柄選定に比率の視点を取り入れた2つの手法について確認します。

 

資産配分どおりの積立

積立購入は、あらかじめ自分で設定したポートフォリオの比率どおりに、各資産を一定額ずつ買い付けていく手法です。

今回の例では、現在のバランスに関わらず、予算40万円を資産Aから資産Dまで一律に10万円ずつ購入します。

購入後の各資産の比率は目標の25%に近づきますが、配分のズレそのものは解消されない結果となります。

表1:資産配分どおりの積立(購入)

銘柄 ポートフォリオ 評価額(前) 割合(前) 購入額 評価額(後) 割合(後)
資産A 25% 35万円 35% 10万円 45万円 32.1%
資産B 25% 30万円 30% 10万円 40万円 28.6%
資産C 25% 20万円 20% 10万円 30万円 21.4%
資産D 25% 15万円 15% 10万円 25万円 17.9%

(筆者作成)

 

買増による比率調整

ノーセルリバランスは、購入後の評価額が目標のポートフォリオに一致するように、逆算して購入額を決定する手法です。

各25%にするため、予算40万円のうち不足している資産Cや資産Dを重点的に買い、資産Aは購入しません。

買い付け後の各銘柄の比率は、追加投資した資金の範囲内で、目標とする25%ずつに整うことになります。

表2:ノーセルリバランス(購入)

銘柄 ポートフォリオ 評価額(前) 割合(前) 購入額 評価額(後) 割合(後)
資産A 25% 35万円 35% 0円 35万円 25%
資産B 25% 30万円 30% 5万円 35万円 25%
資産C 25% 20万円 20% 15万円 35万円 25%
資産D 25% 15万円 15% 20万円 35万円 25%

(筆者作成)

 

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代表的な売却手法

木製のデスクの上で電卓のキーを指で叩く50代の日本人男性の手元

資産を取り崩す際にも、売却後のポートフォリオの状態を把握しておくことは、運用計画を維持するうえで役立ちます。

ここでは予算40万円分を売却する場合を想定し、売却時の銘柄選定が資産配分に与える影響を確認します。

 

資産配分どおりの売却

定期売却は、あらかじめ設定したポートフォリオの比率どおりに、各資産を一定額ずつ売却していく手法です。

今回の例では、現在の評価額に関わらず、予算40万円分を資産Aから資産Dまで一律に10万円ずつ売却します。

売却後の比率は目標の25%からさらに乖離し、ポートフォリオ内の資産の偏りは拡大する形となります。

表3:資産配分どおりの売却

銘柄 ポートフォリオ 評価額(前) 割合(前) 売却額 評価額(後) 割合(後)
資産A 25% 35万円 35% 10万円 25万円 41.7%
資産B 25% 30万円 30% 10万円 20万円 33.3%
資産C 25% 20万円 20% 10万円 10万円 16.7%
資産D 25% 15万円 15% 10万円 5万円 8.3%

(筆者作成)

 

取崩による比率調整

ノーバイリバランスは、売却後の評価額が目標のポートフォリオに一致するように、逆算して売却額を決定する手法です。

各25%にするため、予算40万円分の売却のうち、比率が増えている資産Aを20万円分売り、資産Dは売却しません。

売却後の各銘柄の比率は、追加資金を使わずに、目標とする25%ずつの配分へ戻ることになります。

表4:ノーバイリバランス(売却)

銘柄 ポートフォリオ 評価額(前) 割合(前) 売却額 評価額(後) 割合(後)
資産A 25% 35万円 35% 20万円 15万円 25%
資産B 25% 30万円 30% 15万円 15万円 25%
資産C 25% 20万円 20% 5万円 15万円 25%
資産D 25% 15万円 15% 0円 15万円 25%

(筆者作成)

 

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リバランスの基本知識

日本庭園が見える窓際のデスクで傍らに積まれた小石とタブレットを見つめる50代の日本人男性

通常のリバランスは、資産の買い付けと売却を同時に行い、ポートフォリオを目標値に強制的に戻す手法です。

今回の例では、比率の高い資産Aを10万円、資産Bを5万円分売却し、その資金で資産Cと資産Dを買い付けます。

売買後の各銘柄の比率は、追加資金を使わずに、目標とする25%ずつに正確に戻ることになります。

表5:通常のリバランス

銘柄 ポートフォリオ 評価額(前) 割合(前) 調整額 評価額(後) 割合(後)
資産A 25% 35万円 35% -10万円 25万円 25%
資産B 25% 30万円 30% -5万円 25万円 25%
資産C 25% 20万円 20% +5万円 25万円 25%
資産D 25% 15万円 15% +10万円 25万円 25%

(筆者作成)

 

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私の購入ルール

日差しが入る窓際で紺色のジャケットを着用し手に持ったタブレットの画面を確認する50代の日本人男性

私が購入時に考えていることは、単純にできるだけ安いときに買うということです。

その考えと相性が良いのは、ノーセルリバランスを取り入れながらの購入です。

購入のついでに多少は比率の調整もできるので、一石二鳥のメリットを感じています。

ただ、積立設定が必要な口座ではできないので、現在のところ新NISAの成長投資枠でのみ実施している状況です。

 

割安な資産を拾う意識

ノーセルリバランスを実践すると、目標の25%から配分が減っている資産を多く買い付けることになります。

配分が減っているということは、他の資産と比較して相対的に割安になっているということです。

つまり、自然と割安な資産を多く拾えることになり、これは私の購入時の考えと見事に一致します。

購入日に買い付け金額の計算が必要になりますが、私には購入作業において楽をしようという考えはありません。

納得のいく買い方をするための手間であれば、私にとっては全く苦にならない作業といえます。

 

積立設定との付き合い方

積立設定がシステム上必要になる口座については、仕組み上、仕方なく従来の積立購入をしています。

今でいえば新NISAのつみたて投資枠や、iDeCo口座での買い付けなどがこれに当たります。

ドルコスト平均法のメリットとして、高いときには少なく、安いときには多くの口数が買えることは十分に理解しています。

表6:積立購入(口数)

条件 基準価額:1万円 基準価額:5000円 基準価額:1万5000円 合計購入口数
資産A 1万口 2万口 0.67万口 3.67万口

(筆者作成)

1万円のときに3回買えば3万口にしかなりませんが、表のように合計ではそれより多く買えることがわかります。

これはこれで優秀な買い方だとはおもいますが、私は価格が高いときでも何も考えずに同じ金額を投じるのが好きではありません。

高いときは買わないか、あるいは買う金額を減らすほうがいいにきまっているという考えが、私の中ではどうしても拭えないからです。

 

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私の売却ルール

コーヒー器具が置かれた机でノートパソコンの蓋を両手で閉じる50代の日本人男性

私が売却時に考えていることは、単純にできるだけ高いときに売るということです。

その考えと相性が良いのは、ノーバイリバランスを意識しながらの売却です。

ノーバイリバランスでは、目標の25%より配分が増えている資産を優先して多く売ることになります。

配分が増えているということは、他の資産と比較して相対的に割高になっているということです。

つまり割高な資産を多く売れるため、私の売却時の考えと見事に一致します。

そのため、売却はノーバイリバランスのみで行っており、ついでに比率を整えられる一石二鳥の手法として活用しています。

 

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手間とコストの葛藤

夜の書斎で机に向かいノートパソコンのキーボードを打つ50代の日本人男性

私は売買のタイミングでその都度調整を行っているため、決まった期間ごとの通常のリバランスは行っていません。

個人的には、売買のついでに比率を整える程度で運用の管理としては十分かなという感覚を持っています。

理屈では簡単だといわれるリバランスですが、いざ実際に実行しようとすると非常に悩ましい問題が立ちはだかります。

新NISA口座でリバランスのために売却を行うのは非課税枠がもったいないですし、かといって特定口座では利益に対して税金を取られてしまいます。

さらに突き詰めると、特定口座で源泉徴収される分をあらかじめ計算に含めるべきなのかという技術的な壁にぶつかります。

もし仮に源泉徴収分まで考慮して正確な比率を算出するとなると、難易度は途端に跳ね上がってしまいます。

運用の効率と管理の手間を天秤にかけると、リバランスを完璧にこなすのはなかなか大変です。

注意点:新NISA口座で商品を売却した場合、その非課税枠を再利用できるのは翌年以降となります。
豆知識:iDeCoは非課税で商品の入れ替えができるため、年に1回程度リバランスするのも有効です。

 

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まとめ:納得感を優先した運用

窓際にある革張りの椅子に座りスマートフォンを片手で操作する50代の日本人男性

私にとって投資の売買は、自身の哲学である「安いときに買い、高いときに売る」という行為を形にするためのものです。

その結果として資産配分が整うリバランスは、あくまで売買に伴う副産物のようなものだと捉えています。

税金や手間の問題を考えると、完璧な数値を追い求めるよりも、自分のスタイルに合った売買を優先するほうが無理なく続けられます。

皆さんも自分なりの売買基準を持って、心地よいバランスで運用を続けてみてはいかがでしょうか。