これからの時代、いつまでも昇給があると思っていてはいけません。
サラリーマンの昇給額は低い
自分もかつてサラリーマンをやっていましたが、サラリーマンの昇給額は低いですよね?
ただそれは自分が勤めていたブラック企業だけなのかもしれません。
なので、実際にサラリーマンがどのくらい昇給しているのか調べてみましょう。
こういう時は、厚生労働省のデータを参考にするのが1番です。
民間企業(労働組合のない企業を含む)の賃金引上げの調査結果を見てみます。
昇給額を探すのが少し大変ですが、5ページ目に載っています。
「表2」の「1人平均賃金の改定額」が昇給額で、令和3年は平均して4694円の昇給となっていますね。
ちなみに昇給率は1.6%となっています。
まあ感想としては「多くも少なくもなく、だいたい想像通り」と言ったところです。
しかし最近では、日本の会社でも年功序列や終身雇用は崩れつつありますからね。
それに伴い、年齢に関係なく成果を出した人だけが昇給していく時代になりつつあります。
というわけで、いつまでも会社の昇給に期待しているわけにはいきません。
何らかの方法で、自分自身でお金を生み出すものを見つけていかなければならないのです。
その1つの方法として、投資が挙げられます。
というわけで、今回は投資で昇給額を賄おうとするとどのくらいの金額が必要になるのか調べていきたいと思います。
投資で考えるならこのくらい
投資と言ってもいろいろな方法がありますので、まず条件設定から始めていきます。
投資する時の条件
そうは言っても自分はインデックス投資しか知りませんので、投資方法はインデックス投資を採用します。
インデックス投資にもやり方はいろいろありますが、今回は8資産均等型で行きたいと思います。
8資産均等型が分からない方は、先に次の記事を読めばだいたい分かります。
8資産均等型では過去20年間の平均利回りは6.5%でしたが、投資信託の信託報酬なども考え利回りは6%とします。
ということで、条件はインデックス投資で利回り6%ということにします。
本当は複利で考えた方が投資に有利なのですが、複利では増えたお金が使えませんので今回は単利で計算します。
複利と単利の違いについては、簡単に言うと次のようになります。
- 単利…もらった利息は使う。
- 複利…もらった利息は使わず再投資する。
1万円は毎月いくらになるのか?
では実際に計算していきます。
まず1万円投資したとして、毎月いくらお小遣いがもらえることになるのか計算してみます。
1万円投資して6%の利回りがあったとすると、1年後に1万600円になりますよね。
ということは、増えた600円を12ヶ月で割ると1ヶ月にもらえるのは50円になります。
めちゃくちゃ簡単な計算ですね。
答えは「1万円投資すると毎月50円のお小遣いがもらえる」です。
あくまで計算上ですけどね。
どうでしょうか、けっこう多いと思ったか少ないと思ったかどちらの方が多いのでしょうね?
自分は最初に計算した時「え?こんなにもらえるの?」と思いましたが…。
結論
ということで、ここまで計算できればあとは楽です。
令和3年の平均の昇給額は4694円でしたので、この金額を賄うにはどのくらいの投資金額が必要になるか計算していきましょう。
計算は超簡単です。
4694円を50円で割ると93.88になりますので、1万円に93.88を掛けてやるだけです。
答えは93万8800円になります。
要は「毎月4694円のお小遣いが欲しければ、93万8800円投資すれば良い」ということです。
1ヶ月単位に直すと、93万8800円を12で割って7万8233円になります。
なかなか大変かもしれませんが、サラリーマンならボーナスがありますからね。
ボーナスで足りない分を補填すれば何とかできるのではないかと思います。
おまけ
今回は単利だけで計算するつもりでしたが、一応複利の方も簡単に計算しておきます。
複利で計算するなら
ちなみに複利で考えるなら1万円は毎月いくらのお小遣いをくれるのか計算してみます。
これを計算するには「72の法則」を使うのが1番手っ取り早いですね。
これは72÷金利(利回り)で、元本が2倍に増える年数が簡易的に計算できる便利な式です。
6%の利回りを当てはめると72÷6で12になりますから、6%の利回りがあれば約12年で2倍に増える計算です。
12年で2倍になるということは、24年で4倍・36年で8倍・48年で16倍になるということです。
これを使って計算していくと、1ヶ月のお小遣いは次のようになります。
- 12年間再投資するなら約1万円増えるので…約70円
- 24年間再投資するなら約3万円増えるので…約104円
- 36年間再投資するなら約7万円増えるので…約162円
- 48年間再投資するなら約15万円増えるので…約260円
投資する年数によって増え方が違いますので年数ごとに分けましたが、48年間投資するなら1万円の投資で毎月260円のお小遣いになるということです。
改めて複利のパワーを思い知らされますが、単利の時とは違いお小遣いと言っても投資期間中は1円も使えないのが辛いところです。
感覚としては、1万円を途中解約なしの48年定期に入れたようなものですね。
ということで、今回は終わりにします。