もしタバコをやめられたとしても、無駄使いしては意味がありませんよね。
タバコは高級嗜好品
タバコは昔と比べると、ものすごく値上がりしてしまいました。
自分が吸い始めた頃は、まだ1箱220円でしたからね。
そこからジワジワ値段が上がり始め、2006年にはとうとう大台の300円に突入しました。
さらに4年後には、いきなり100円以上アップして400円を超えました。
そしてそれからもジワジワ上がり続け、2020年にはとうとう500円の大台を突破してしまいました。
2021年もまた少し値上がりするそうです。
というふうにタバコ値上げの流れはもう止められそうにありませんが、値上げしてもあまり売り上げが減らないのか最近では1回の値上げ幅が大きくなってきたような気がします。
このままでは、近い将来ホントに1000円の大台を超えても不思議ではないと思います。
こうなると、もう貧乏人には手が出せない高級嗜好品になってしまいますね。
自分の昔のイメージだと、タバコ1箱は自動販売機のコーラ2本分またはコンビニ弁当半分の値段でした。
ところが今では缶ジュース5本分、さらにほとんどのコンビニ弁当よりも高くなっていますからね。
喫煙者からすると、もういい加減にしてくれという感じです。
タバコ代を投資してみよう
タバコはほぼ間違いなく、これからもどんどん値上げされるでしょう。
となると、思い切って禁煙するというのもひとつの手です。
タバコは毎日1箱吸っていると銘柄にもよりますが、だいたい540円ほどです。
もしタバコをやめるとその分がまるまる浮くわけで、毎月にすると1万6200円ほどになります。
それをそのまま使ってしまえばそれでおしまいですが、最近のブームは資産運用すなわち投資です。
ということで、タバコをやめてその分のお金を投資に回したとするとどのくらいお金が増えていくのかシミュレーションしてみたいと思います。
シミュレーション条件
まず投資条件を決めます。
タバコはもっとも一般的な銘柄のメビウスということで1箱540円とします。
次にタバコを吸う本数ですが、これももっとも一般的な1日1箱(20本)とします。
これを毎月投資に回していくのですが計算を簡素化するために1ヶ月30日とし、毎月1万6200円投資するものとします。
投資する商品のイメージはインデックス投資とし、年利4%、5%、6%で計算するものとしましょう。
- タバコは1箱540円
- 1日1箱
- 1ヶ月30日とし、毎月1万6200円の投資
- 年利5%で計算
年利4~6%は高いと思うかもしれませんが、過去のインデックス投資ではごく普通の利回りで高すぎるということは全くありません。
シミュレーション結果
では10年後、20年後、30年後、40年後にどうなっているかを見ていきます。
10年後
まず10年後を見ていきます。
10代からタバコを吸い始めて20歳で禁煙した人はまだ30歳です(笑)
累計買付金額 | 時価評価額 | 評価損益 | |
年利4% | 194万4000円 | 237万6474円 | +43万2474円 |
年利5% | 194万4000円 | 250万0683円 | +55万6683円 |
年利6% | 194万4000円 | 263万2070円 | +68万8070円 |
まず毎月1万6200円を10年間投資し続けると、投資金額は累計で194万4000円になります。
時価評価額については増えていると言えば増えていますが、10年くらいではまだそんなに特筆することはありません。
このまま順調に増えていってくれといった感じでしょうか。
20年後
次に20年後を見ていきます。
20歳でタバコをやめた人はもう40歳になっています(笑)
累計買付金額 | 時価評価額 | 評価損益 | |
年利4% | 388万8000円 | 589万4236円 | +200万6236円 |
年利5% | 388万8000円 | 657万4033円 | +268万6033円 |
年利6% | 388万8000円 | 734万5706円 | +345万7706円 |
頑張って20年間投資し続けてきたので、累計投資金額は388万8000円になっています。
そこそこいい車が1台買えそうな金額です。
ということは、タバコを20年間吸い続けるとそこそこの車1台分を灰にしてしまうということですね。
ですが時価評価額を見ると、複利効果もあり高級車1台買ってもまだお釣りが来そうなくらいになってきました。
しかし投資期間的にはまだまだ途上の段階です。
30年後
次は30年後です。
20歳で禁煙した人ももう50歳、そろそろ老後のことも考えなければいけない時期になってきました。
累計買付金額 | 時価評価額 | 評価損益 | |
年利4% | 583万2000円 | 1110万1383円 | +526万9383円 |
年利5% | 583万2000円 | 1320万9090円 | +737万7090円 |
年利6% | 583万2000円 | 1578万7110円 | +995万5110円 |
累計投資金額も583万2000円と増えてきました。
しかしそれよりも時価評価額の増え方にビックリします。
どの年利でも時価評価額が1000万円を超えてきました。
年利6%の方は評価損益だけでそろそろ1000万円を超えそうです。
もう少し頑張って、あと10年耐えてみましょうか。
40年後
40年後には次のようになっています。
20歳から投資を始めたとしても、もう60歳になっています。
累計買付金額 | 時価評価額 | 評価損益 | |
年利4% | 777万6000円 | 1880万9233円 | +1103万3233円 |
年利5% | 777万6000円 | 2401万6898円 | +1624万0898円 |
年利6% | 777万6000円 | 3090万4380円 | +2312万8380円 |
累計投資金額は777万6000円ですが、時価評価額がエライことになっています。
年利4%ではわずかに足りませんが、年利5%以上では老後2000万円問題も軽くクリアできそうなくらい増えています。
複利効果恐るべし、というところでしょうか。
時間が経てば経つほど、2次曲線的に増えるスピードが早くなってきます。
ということで、禁煙は早ければ早いほどいいということですね。
結論としては、40年間禁煙して投資すれば老後資金が十分貯まるかもということです。
複利効果についてもっと詳しく知りたい人は、FPの勉強をしましょう。
ついでに資格を取れば一石二鳥です。
ということで、今回は終わりにします。