これらを全部真似すれば、確実に投資信託で損します…。
証券会社のおススメを買う
最初に引っかかったのがコレですね。
投資信託を始めようとは思ったものの、ド素人なので全く知識がない。
そういう人は必ずと言っていいほど、まず自分が口座を作った証券会社のページで何を買えばいいか調べることになるでしょう。(窓口や営業マンに相談するのは論外です)
自分は楽天証券で口座を作りましたが、投資信託のページを見るといろいろな選び方が書いてあります。
年代別・目的別・専門家のおススメなど…。
自分がその中で選んだのが「専門家のおススメ」というやつでした。
下記ページのようなものですが、まあ見る価値はありません。
4年前もだいたい同じファンドが載っていましたが、どれもアクティブファンドばかりですね。
もちろんアクティブファンドが全て悪いと言うつもりはありませんが、やはり運用管理費用が軒並み高めです。
今の時代、インデックスファンドなら運用管理費用は0.3%以下が普通です。
それだけの費用を取ってインデックスファンド以上の成績をキープできるならいいですが、そんなファンドはほとんど見たことがありません。
なので証券会社のページなどは参考にせずに、最初から大人しくインデックスファンドを買うことをおススメします。
ファンドスコアを見て買う
専門家のおススメを買うのを卒業した後は、自分でファンドを選ぶようになりました。
そこで注目したのが、ファンドスコアというものです。
これは今説明を読んでみても、難しい式が並んでいてさっぱり分かりません。
当時の自分が理解できたとは到底思えませんが…。
楽天証券ではファンドの詳細を開くと、すごく目立つところにファンドスコアが載っています。
このファンドスコアは1~5の5段階になっており、1年・3年・5年・10年のスコアの推移も分かります。
ファンドスコアがずっと5のファンドが素晴らしいというわけですね。
ではこれの何が失敗なのかというと、別に見てもいいですがこれだけで買うファンドを決める必要は全く無いということです。
買うファンドを決める基準はどの指数に連動するか、管理費用、純資産額の3つで十分です。
それさえしっかり把握できていれば、ファンドスコアは全く気にしなくても大丈夫です。
しかし久しぶりに見てみたら、自分が買っているインデックスファンドはあんまりいいスコアが付いていませんね…。
まあ別にいいですけど。
というくらいのもので、ファンドスコアは無視すればいいと思います。
騰落率の低いファンドを買う
騰落率とは、ある期間からどのくらい上がったか下がったかを率で表したものです。
騰落率が低いということは、簡単に言えば以前より基準価格が下がっているファンドと言うことになります。
ファンドスコアを卒業した後は、そういうファンドをあえて狙って買っていました。
こんなバカなことをするのは自分だけだと思いますが、実際にやっていたので仕方ありません。
なぜそんなことをしたかというと、どこかで相場は上下動を繰り返すということを読んで「じゃあ今下がっているやつを買えばいいじゃん」と思ったからです。
今思うと超短絡的思考ですね…。
下がっている時に買うというのは正解ですが、あくまで長期的に見て右肩上がりの指数に投資する場合のことです。
しかし自分が買っていたのは、指数に関係なく単に運用管理費用が高過ぎて下がっているだけというぼったくりファンドばかりでした。
結果的にはほとんどのファンドがその後ずっと右肩下がりに推移し、今では繰上償還またはほとんど損切りしました。
似た指数に連動しているインデックスファンドの方は、徐々に上がっていたんですけどね。
この買い方は絶対に真似してはいけません。(誰もしないと思いますけど)
100種類のファンドを買う
この見出しは大げさだと思うかもしれませんが、紛れもない事実です。
10万円の予算を使って1,000円ずつファンドを買ったら100種類になります。
これを3ヶ月やりました。
なぜこんなバカなことをしたかというと、これもどこかで分散投資が大事だというのを読んで「じゃあ1,000円ずつ100種類買えばいいじゃん」と思ったからです。
これも先ほどに負けず劣らず超短絡的思考ですね…。
100種類もファンドを選ぶのは大変だと思うかもしれませんが、楽天証券では投信スーパーサーチという素晴らしい機能があり取り扱っている全ファンドをいろんな条件で検索できます。
この機能は大変便利です。
その時選んだファンドは…
そこで何を検索したのかというと、もちろん騰落率の低い順です…。(今は見られないようですが)
検索すると運用管理費用が高くて、毎月分配で、わけの分からない指数に投資しているファンドが山のように出てきます。
それを上から順に、きっちり1,000円ずつ100種類買っていました。
そこにはエマージングとかソブリンとかハイイールドとかトルコとかリラとか危険な文字がズラリと並んでおり、先進国とか米国などという文字はほぼありませんでした。
そういうファンドばかりを買っていては、例え100種類買おうが1,000種類買おうが全く分散投資になっていません…。
分散投資というのは資産・地域を分散することに意味があって、それをするなら10種類で十分です。
もうバカ×バカ=バカの2乗という感じですね。
これでは儲かるはずがありません。
しかも100種類の注文を入れるのはかなり大変ですから、アホみたいに時間をかけてクズファンドを一生懸命買っていたということになりますね…。
まとめ
その後は無事インデックス投資に移行したので、大きな失敗としてはこの4つになります。
- 証券会社のおススメを買う
- ファンドスコアを参考にする
- 騰落率の低いファンドを買う
- 100種類のファンドを買う
投資信託を始めてからわずか半年くらいの間で、これほどミスを犯してしまいました…。
証券会社のトップページに、もっとインデックス投資のことをデカデカと書いてくれるといいんですけどね。
証券会社の儲けが少なくなるから、なかなか難しいとは思いますけど。
ということで、今回は終わりにします。