いろいろな条件で資産が5000万円になる期間を調べてみました。
資産運用することが条件
資産を5000万円に増やすには、当然ながら投資することが条件です。
銀行預金などしていては、金利が低すぎて一生お金が増えませんからね。
タンス預金しているのと同じようなものです。
投資方法は、当然積立投資です。
一括投資できればいいのですが、最初からそんなお金を持っている人はいませんからね。
まあ親の遺産でもあれば別ですが…。
資産0円からコツコツ毎月積立を、資産5000万円になるまでひたすら続けます。
それがどのくらいの期間になるのか、いろいろな条件で調べてみようと思います。
それではまず、調べる積立金額と運用利回りの範囲を決めていきます。
調べる積立金額の範囲
まず、調べる積立金額の範囲を決めます。
下限は1万円くらいにしましょうかね。
それ以下になると、生きている間に5000万円に増やすのは難しそうですから。
次に上限ですが、月に20万円以上積み立てられる人はそうそういないと思います。
と言うか、それ以上積み立てられる人は5000万円FIREなど目指す必要がありません。
もっと上を目指してください。
ということで、上限は20万円にします。
- 積立金額1万円~20万円の範囲で調べる
調べる利回りの範囲
次に、調べる利回りの範囲です。
利回りとは、年間どのくらい増えたり減ったりするかをパーセンテージで表したものですね。
利回り5%だったら、100万円が1年後に105万円になるということです。
というわけで、最近流行りのインデックス投資の利回りがどのくらいか調べてみます。
一口にインデックス投資といっても、ポートフォリオによって利回りは大きく変わります。
リート・株式がメインなら高くなりますし、債券がメインなら低くなります。
面倒くさいので、ここでは世界の主要な8資産の平均を取りたいと思います。
世界の主要な8資産については、8資産均等型の投資信託を参考にします。
8資産均等型の投資信託は他にもありますが、選ばれている資産はほぼ同じです。
その8資産の年率平均リターンを、次のサイトで調べていきます。
このサイトによると、8資産の年率平均リターンは次のようになっています。
- 国内株式:年率平均リターン:5.3%
- 先進国株式:年率平均リターン:8.2%
- 新興国株式:年率平均リターン:9.2%
- 国内債券:年率平均リターン:1.5%
- 先進国債券:年率平均リターン:4.3%
- 新興国債券:年率平均リターン:7.2%
- 国内リート:年率平均リターン:9.2%
- 先進国リート:年率平均リターン:9.3%
(2001年12月末-2021年12月末、円ベース)
これらを足して8で割ると6.775%になります。
ということで、これがこの20年間の8資産の平均リターンです。
ただし、実際の投資信託はここから運用管理費用が引かれます。
なので、端数は切り捨てることとします。
ということで、ここ20年ほどのインデックス投資の利回りは約6%ということになりました。
なかなか良い数字ですが、たまたまこの20年が良かっただけなのかもしれません。
今後はもっと悪くなるかもしれませんので、利回り3%から調べることにします。
さすがに2%からにすると、5000万円になるまでに寿命が尽きそうですからね。
上限の方は、ひょっとしたらもう少し良くなるかもしれませんので利回り7%まで調べます。
- 利回り3%~7%の範囲で調べる
積立期間一覧表
ここからは、実際に上記の条件で5000万円になるまでの期間を調べていきます。
次のサイトで計算することにします。
楽天証券のページですが、4パターンのシミュレーション方法で計算できます。
早速ですが、資産が5000万円になるまでの積立期間を表にまとめてみました。
必要な積立期間を分かりやすくするため、20年未満・20~30年未満・30年以上で色分けしています。
積立金額 | 利回り3% | 利回り4% | 利回り5% | 利回り6% | 利回り7% |
1万円 | 86年10ヶ月 | 71年11ヶ月 | 61年10ヶ月 | 54年5ヶ月 | 48年10ヶ月 |
2万円 | 66年1ヶ月 | 55年11ヶ月 | 48年10ヶ月 | 43年6ヶ月 | 39年4ヶ月 |
3万円 | 54年10ヶ月 | 47年1ヶ月 | 41年6ヶ月 | 37年4ヶ月 | 34年 |
4万円 | 47年4ヶ月 | 41年1ヶ月 | 36年7ヶ月 | 33年1ヶ月 | 30年4ヶ月 |
5万円 | 41年10ヶ月 | 36年9ヶ月 | 32年11ヶ月 | 29年11ヶ月 | 27年6ヶ月 |
6万円 | 37年7ヶ月 | 33年3ヶ月 | 30年 | 27年5ヶ月 | 25年4ヶ月 |
7万円 | 34年2ヶ月 | 30年6ヶ月 | 27年8ヶ月 | 25年5ヶ月 | 23年6ヶ月 |
8万円 | 31年5ヶ月 | 28年2ヶ月 | 25年8ヶ月 | 23年8ヶ月 | 22年 |
9万円 | 29年1ヶ月 | 26年3ヶ月 | 24年 | 22年2ヶ月 | 20年8ヶ月 |
10万円 | 27年1ヶ月 | 24年7ヶ月 | 22年7ヶ月 | 20年11ヶ月 | 19年7ヶ月 |
11万円 | 25年4ヶ月 | 23年1ヶ月 | 21年4ヶ月 | 19年10ヶ月 | 18年7ヶ月 |
12万円 | 23年10ヶ月 | 21年10ヶ月 | 20年2ヶ月 | 18年10ヶ月 | 17年8ヶ月 |
13万円 | 22年6ヶ月 | 20年8ヶ月 | 19年2ヶ月 | 17年11ヶ月 | 16年10ヶ月 |
14万円 | 21年4ヶ月 | 19年8ヶ月 | 18年3ヶ月 | 17年1ヶ月 | 16年2ヶ月 |
15万円 | 20年3ヶ月 | 18年9ヶ月 | 17年5ヶ月 | 16年5ヶ月 | 15年6ヶ月 |
16万円 | 19年3ヶ月 | 17年10ヶ月 | 16年9ヶ月 | 15年9ヶ月 | 14年10ヶ月 |
17万円 | 18年5ヶ月 | 17年1ヶ月 | 16年 | 15年1ヶ月 | 14年4ヶ月 |
18万円 | 17年7ヶ月 | 16年5ヶ月 | 15年5ヶ月 | 14年7ヶ月 | 13年10ヶ月 |
19万円 | 16年10ヶ月 | 15年9ヶ月 | 14年10ヶ月 | 14年 | 13年4ヶ月 |
20万円 | 16年2ヶ月 | 15年2ヶ月 | 14年4ヶ月 | 13年7ヶ月 | 12年11ヶ月 |
毎月11万円が目安
一覧表を作ってみましたが、覚えやすいのは6万円積立の「利回り5%で30年」でしょうか。
しかし、FIREを目指すからには20年で資産5000万円に増やしたいところです。
一応Retire Early(早期リタイア)ですからね。
そう考えると、利回り6%では19年10ヶ月で達成できる積立金額11万円が目安となります。
そこを基点にして、少し縦横に見ていきましょう。
多少減らしても問題なさそう
まず、基点から縦に見ていきます。
1つ上がって毎月10万円のところを見ると、期間は20年11ヶ月となっています。
要は、毎月1万円積立を減らしても1年1ヶ月しか変わらないということです。
これをどう考えるかですが、「それなら10万円の積立でもいいかな?」と思う人もいそうですよね。
逆に1日でも早くFIREしようとして毎月12万円積立しても、18年10ヶ月かかります。
こちらの方も差はたった1年です。
毎月1万円余計に投資しても1年しか違わないのであれば、使ってしまいたい気もしますよね?
利回りもそれほど影響しない
次に利回りですが、今度は基点から横に見ていきます。
こちらも思ったほどの差はありませんね。
例えば、積立金額11万円なら利回り3%でも25年4ヶ月で5000万円に達します。
利回りは6%の半分なのに、積立期間は5年6ヶ月しか変わりません。
5年6ヶ月は長いと言う人もいるかもしれませんが、想像していたより差は少ないですね。
倍の40年くらいかかるのかと思っていましたが…。
そうは言っても、利回りが高ければ高いほど期間が短くなるのは間違いありません。
なので、そうなるように毎日祈りましょう。
こればかりは、自分の力ではどうしようもありませんから。
ということで、今回は終わりにします。