最近では、FIRE(経済的に自立した上で早期リタイア)したいという人も増えてきていると思います。
イヤな会社に行く必要もなくなりますし、自由な時間もたっぷり手に入りますからね。
しかし、FIREするためにはかなりの資産が必要になります。
個人的には最低でも5000万円の資産が必要だと思いますね。
さらに、早期リタイアと言うからには40歳そこそこでリタイアしたいものです。
40歳でFIREするならば、20歳から始めたとしてもたった20年しかありません。
なかなかハードルは高いですが、FIREしたいならチャレンジする価値はあるでしょう。
ということで、今回はFIREするために資産を20年で5000万円にする方法とその後の戦略を考えてみたいと思います。
20年で資産を5000万円にするには?
5000万円で毎月15万円の不労所得
資産を5000万円にする方法の前に、5000万円が毎月いくらの不労所得を生み出すのか計算してみます。
投資の出口戦略(どう取り崩すか)では、よく「4%ルール」という言葉が出てきます。
4%ルールとは、資産運用しながら毎年資産を4%ずつ取り崩していくというルールです。
そうすることで、資産が長持ちしてほとんどの場合なくなりません。
過去の実績では、なくならないどころか逆に増えていくケースが多くなっています。
その4%ルールを使って5000万円を取り崩すなら、毎年200万円取り崩せます。
そこからざっくり税金で10%持っていかれるとすると、手元には180万円残ります。
手元に残った180万円を12ヶ月で割ると、1ヶ月では15万円になります。
結論として、5000万円の資産は毎月15万円の不労所得を生み出してくれるということです。
利回り6%なら毎月11万円の積立
次に、20年で資産を5000万円にするにはどのくらい投資すれば良いのか計算してみます。
楽天証券のシミュレーターを使って計算します。
計算してみたところ、毎月11万円積立投資すればOKとの答えが出ました。(利回り6%として計算)
利回り6%というのは、過去20年のインデックス投資では平均的な利回りです。
別に盛っているわけではありません。
もちろん今後もそれが続くとは断言できませんが、続くことを期待しましょう。
毎月11万円を20年間投資し続けると、投資した金額は2640万円になります。
それが複利のパワーで5000万円以上に増えます。
ボーナスで補填してもOK
毎月11万円の投資と聞くと「自分には無理だ」と思うかもしれません。
確かに毎月の給料から11万円投資するのは大変です。
しかし、サラリーマンなら半年に1回のボーナスで帳尻を合わせても誤差の範囲です。
ただし、帳尻合わせが遅れれば遅れるほど複利のパワーが小さくなってしまいます。
なので、リカバリーは早いに越したことはありませんが。
ボーナスで帳尻を合わせても良いなら、決してできない金額ではないと思います。
5000万円貯めた後の戦略
コツコツ投資を続けて、めでたく20年後に資産が5000万円になったとします。
そうなると、そこからどうするかをもう一度真剣に考えなければいけません。
セミリタイアするのもアリ
まず1つの考え方としては、もう十分頑張ったので4%ルールを使うという方法がありますね。
5000万円の資産があれば、毎月15万円の不労所得が入ってきます。
独身で実家にでも住んでいる人なら、贅沢しなければFIREは可能でしょう。
しかし、家賃を払っていたり結婚して子供がいる人は15万円では厳しいでしょう。
そういう人は、まだ完全にFIREするというわけにはいきません。
今まで通り働くか、セミリタイアして足りない分だけ働いて補填する必要があります。
ただ、毎月15万円の不労所得があればけっこう快適な生活ができそうです。
これはこれで1つの生き方ですね。
さらに資産を増やすのもアリ
もう1つの考え方は、完全リタイアを目指してさらに資産を増やすという方法です。
仮に5000万円の2倍、つまり資産を1億円に増やす場合について考えてみます。
1億円の資産は、4%ルールを使うと毎月30万円の不労所得を生み出してくれます。
これならけっこうな人がFIREできそうですよね。
72の法則で計算
この計算で役に立つのは「72の法則」という法則です。
これは、金利(利回り)から資産が2倍になる年数をざっくり計算できる計算式です。
72 ÷ 金利 ≒ 資産が2倍になる年数
この式に利回り6%を入れて計算すると、12年という結果が出ます。
つまり、利回り6%なら5000万円は12年で1億円になるということです。
金持ちほど楽して儲かる
20年間毎月11万円投資して資産を5000万円にした人は、この結果を見てどう思いますかね?
「あと12年もかかるのか」と思うのか、「あと12年でいいのか」と思うのか…。
しかし、誤解してはいけません。
ここからの12年は1円も投資する必要はなく、ただ5000万円を寝かせておくだけで良いのです。
信じられないかもしれませんが、利回り6%で計算するとそうなります。
- 貧乏人は、毎月11万円の投資を20年続けてようやく5000万円の資産を手に入れられる
- 金持ちは、5000万円を12年寝かせておくだけで5000万円の資産を手に入れられる
この世の中は、残念ながら「金持ちほど楽して儲かる」ようにできているのです。
12年寝かせておくだけで5000万円増えるなら、十分選択肢の1つになりますよね。
まとめ
今回は、FIREするために資産を20年で5000万円にする方法とその後の戦略を考えてみました。
ざっくりまとめると、次のようになります。
- 20年で資産を5000万円にするには?
5000万円は毎月15万円の不労所得を生み出す。
利回り6%なら毎月11万円の積立投資が必要。 - 5000万円貯めた後の戦略
セミリタイアするのもアリ。
我慢して資産をさらに増やすのもアリ。
12年寝かせておけば資産は1億円になる。
5000万円の資産は、毎月15万円の不労所得を生み出してくれます。
しかし、毎月15万円でFIREできるのは独身で実家暮らしの人くらいでしょう。
家賃を払っていたり結婚して子供がいたりすると、15万円では苦しいと思います。
ただ、5000万円増やすにしても0円を5000万円にするより5000万円を1億円にする方が簡単です。
なので、FIREを目指す人はまず資産5000万円を目指して頑張るのがいいと思います。
それをクリアすれば、あとの選択肢は広がります。
FIREを目指すなら、まずお金に対する教養をしっかり身に付けましょう。
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ということで、今回は終わりにします。