地元の地方銀行の投資信託ラインナップは最低最悪ですね…。
信託報酬の高い商品ばかり
銀行の何がけしからんのかというと、まず信託報酬の高い投資信託ばかり売っていることです。
銀行にも報酬が入る
信託報酬というのは投資信託の運用にかかるコストのことです。
投資信託ごとに決められています。
どうやって支払うかというと、決められたパーセンテージのお金を天引きされます。
例えば信託報酬が1%なら、100万円持っていたら1万円天引きされるイメージです。
信託報酬のパーセンテージは低い商品なら0.1%ほど、高い商品なら2~3%ほどもあります。
当然客としては、信託報酬は低ければ低いほど良い商品なわけですよね。
しかし、銀行には信託報酬の低い投資信託などほとんど置いてありません。
その理由としては、信託報酬は全額ではありませんがその一部は銀行にも入るからです。
要は、信託報酬の高い投資信託を売れば売るほど銀行も儲かるというわけです。
信託報酬の低い商品などいくら売っても銀行は儲かりません。
選択の余地がない
それを踏まえたうえで、地元の地方銀行の投資信託ラインナップを見てみます。
すると予想通り、信託報酬が1%を超えているものばかりです。
投資信託の中でも信託報酬が低いとされているインデックスファンドも、一応ラインナップにはあります。
それでも信託報酬は0.5%ほどのものが多いですね。
これはインデックスファンドにしては高い方だと思います。
自分がネット証券で買っているインデックスファンドは全て0.3%未満ですからね。
もちろんネット証券でも銀行と同じように信託報酬の高い投資信託は売っています。
しかし同時に信託報酬の低い投資信託も売っていますので、買おうと思えばそういう投資信託も買えます。
しかし銀行ではそもそも信託報酬の低い投資信託を売っていませんので、客に選択の余地すらありません。
それがけしからんですね。
複利効果も減ってしまう
信託報酬が高い投資信託の何がけしからんのかというと、利回りが低くなることです。
例えば、年率5%の利回りがある指数に1000円投資するとします。
すると毎年5%ずつ増えていき、10年目には1551円になるというのが下の表です。
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 6年目 | 7年目 | 8年目 | 9年目 | 10年目 | |
利回り5% | 1000円 | 1050円 | 1103円 | 1158円 | 1216円 | 1276円 | 1340円 | 1407円 | 1478円 | 1551円 |
信託報酬0.3% | 1000円 | 1047円 | 1096円 | 1147円 | 1201円 | 1257円 | 1316円 | 1378円 | 1442円 | 1510円 |
信託報酬1.5% | 1000円 | 1034円 | 1070円 | 1106円 | 1144円 | 1183円 | 1224円 | 1266円 | 1309円 | 1354円 |
その指数に連動する投資信託が2種類あるとします。
一方は信託報酬0.3%で、もう片方は信託報酬1.5%です。
それぞれ1000円買って、10年後にいくらになっているか比較してみましょう。
信託報酬0.3%の方は1510円、信託報酬1.5%の方は1354円です。
同じ指数に投資しても、信託報酬の差でこれほど差が付いてしまいます。
しかもその差は年々広がっていきます。
投資信託は複利効果を狙って長期保有するのが基本です。
それなのに、信託報酬が高いと複利のパワーも減ってしまうのが非常にけしからんのです。
販売手数料まで取っている
さらに銀行がけしからんのは、投資信託の販売手数料を取っていることです。
販売手数料は銀行が決める
販売手数料がどうやって決まるかというと、投資信託を売る会社が自由に決めます。
なので同じ投資信託を買う時でも、販売手数料がかかる場合とかからない場合があります。
ちなみにほとんどのネット証券では、投資信託を売る時に販売手数料など取っていません。
そういうことは銀行で投資信託を買う時に絶対に教えてくれませんからね。
そりゃそうですよね。
自分のところで高い販売手数料払って買おうとしている客に「楽天証券なら販売手数料タダですよ」と教えてくれる銀行員などいるはずありません。
銀行はノーリスクで儲かる
地元の地方銀行ではほとんどの投資信託で販売手数料を取っていますが、あり得ないくらいの高さですね。
ほとんどが1%以上、中には3%以上の商品もあります。
こんな商品を買う人がいるとは信じられませんが、買う人がいるから取っているんでしょうけどね。
ネット証券を見慣れている自分には、ぼったくりとしか思えませんけど。
投資信託を1000円買ったとしても、3%の販売手数料を取られたら実質970円からのスタートになってしまいます。
それで先ほどの信託報酬1.5%の投資信託を買ったとすると、1000円に戻すだけでほぼ1年かかってしまいます。
1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | 6年目 | 7年目 | 8年目 | 9年目 | 10年目 | |
信託報酬1.5% | 970円 | 1004円 | 1039円 | 1075円 | 1113円 | 1152円 | 1192円 | 1234円 | 1277円 | 1322円 |
そもそも販売手数料って何なんですかね?
客が元本割れのリスクを取って投資信託を買っている時に、銀行だけはノーリスクでしっかり儲けているというのが非常にけしからんですよね。
まあそれを言ってしまえばギャンブルも全てそうなのですけど。
ネット証券が断然おススメ
そういうわけで、投資信託を買うならネット証券での購入を強くおススメします。
給料の振込口座になっている銀行からお誘いが来たとしてもガン無視です。
個人的には楽天証券、SBI証券、松井証券を使っていますが、どれも大差ないと思います。
ネット証券の何がいいかというと、次の2つですね。
- 販売手数料を取っていない
- 探せば信託報酬の低いインデックスファンドも見つかる
上記のネット証券に加えマネックス証券辺りを選んでおけば、とりあえず証券会社選びについては正しい選択をしたと思っていいでしょう。
もちろん買う投資信託については慎重に選ばなければいけませんけどね。
ネット証券にも極悪な投資信託は山のようにありますので。
ネット証券の口座はモッピー経由で作るのが断然お得です。
ということで、今回は終わりにします。