積立投資していると、たまには暴落してほしいと思うことがあります。
いつ暴落するかは予測できない
2021年は絶好調でしたが…
2020年11月から2021年12月までは相場が絶好調でしたよね。
まさに右肩上がりといった感じでしたので、含み益が大きく増えた方もたくさんいるでしょう。
自分も2020年10月時点では利回り2.0%でしたが、2021年12月時点では11.8%まで上がりましたからね。
投資信託を始めてからこんなに上がったのは初めてでした。
と同時に、「こんな好調がいつまでも続くわけない」という不安もありました。
自分の資産配分の利回りは、過去20年のデータではせいぜい6%ほどでしたからね。
「いつかこの水準まで落ちるのだろうな」と思っていましたね。
今年や来年の可能性もある
最近では2020年3月に軽い暴落がありましたよね。
その時は米国の株価指数(S&P500)が一気に34%ほど急落しました。
投資信託の評価額が1週間ほどで数百万円減ったのを覚えています。
それ以前のことについてはあまり詳しくありませんが、有名なところとしては2000年頃のITバブル崩壊や2008年頃のリーマンショック(サブプライムショック)などがありますね。
その時もS&P500のチャートは約半分にまで落ち込んでいます。
つまり10年に1回くらいは暴落しているわけですが、時期はバラバラですね。
特に周期のようなものはありません。
次の暴落は10年後、20年後かもしれませんし、もしかすると今年や来年の可能性もあります。
ハッキリ言っていつ暴落が来るかなど、一般人には分かりようがないというのがホントのところです。
暴落に対する備え方
ここからは、来たる暴落に備えて普段から何をしておくべきか考えてみます。
株価が好調な時はついつい忘れがちになりますが、これは重要なことですよね。
一括投資している場合
一括投資している場合は既に買っていますので、買っている分については特に何もできません。
よって次の暴落に備えるだけですが、暴落したら当然価格が下がります。
価格が下がるということは言ってみればバーゲンセールですから、そこでもう一度買い増ししたいですよね。
投資というものは、いかに安く大量に持っているかが勝負ですからね。
なので普段やることは、暴落に備えて増資用の資金を貯めておくということでしょうか。
そして、暴落が来た時に一気に買い増しをする。
そうすることで平均取得価格を下げられ、価格が回復した時にさらに含み益が増えます。
価格が上がり続けている時は、ノーチャンスですからね。
暴落時は絶好の増資チャンスと言えるでしょう。
また、最初から目標金額があるなら達成した時点で売ってしまうのもひとつの方法ですね。
そうすれば、あとでどんなにすごい暴落が来ようが全く関係ありませんからね。
ただ、そこで解約して投資とおさらばできる人はある意味投資の達人でしょう。
目標金額に達したということは、順調に儲かったということですからね。
俗人なら当然「そのまま保有し続けた方がもっと儲かるのではないか?」と思ってしまうわけです。
たいていの人は欲を出して、保有し続けることになるでしょう。
そしてそうこうしている間に暴落が来てしまう、と。
人間は欲深い生き物ですから。
- 増資用の資金を貯めておく
- 目標金額に達したら解約する
積立投資している場合
積立投資している場合は、生活防衛資金をある程度貯めておくことが重要です。
生活防衛資金をある程度貯めておけば、暴落が来ても積立を続けられますからね。
積立投資で一番してはいけないことは、言うまでもなく暴落中に売ってしまうことです。
その次が積立の一時中止で、その次が積立金額を減らすことです。
暴落中にそういうことをすると、これまでの苦労が水の泡になってしまいます。
ドルコスト平均法が泣いてしまいますよ。
あとは、普段からできるだけ分散投資しておくことでしょうか。
積立している時点で時間分散はできていますので、あとは地域分散と資産分散です。
地域とは「日本・先進国・新興国」、資産とは「株式・債券・リート」ですね。
これらは独立した動きをしていますので、集中投資するよりは暴落のダメージが平均化できます。
ただ、暴落のリスクも平均化される代わりにリターンも平均化されますけどね。
リスクを増やしてリターンも増やすか、リスクを減らしてリターンも減らすか、どちらかだと言うことです。
- 生活防衛資金を貯めておく
- できるだけ分散投資しておく
暴落時の対応
ここからは、ついに暴落が来てしまった時の対応について考えていきます。
一括投資している場合
一括投資している場合は、暴落が来ても基本的には放置するしかありません。
もちろんどこまで下がるか不安でしょうが、来てしまったものは仕方ありません。
嵐が過ぎ去るまでジッと我慢するだけです。
逆に絶対やってはいけないことは、慌てて売ってしまうことです。
特に含み益がマイナスの時に解約してしまうと、一体何のために投資していたのか分からなくなります。
むしろベストなのは、含み益がマイナスになった時に買い増しをすることです。
そうすれば、最初に買った時よりも平均取得価格が下がり数量も増えます。
価格が回復した時に含み益がグッと増えることは間違いありません。
しかし、これは言うほど簡単なことではありません。
どこまで下げ続けるか分からない不安な状況の中で、さらに買い増すことになりますからね。
買った翌日以降も、まだまだ下がり続ける可能性もあります。
これは相当難易度が高いと思います。
- 基本的に放置
- 絶対売らない
- 評価損益がマイナスになった時に買い増しする
積立投資している場合
積立投資の場合は簡単ですね。
暴落前と同じように淡々と積立を続けるだけです。
含み損がどんどん増えていきますので精神的にダメージは大きいですが、こればかりは仕方ありません。
しかし積立投資というのは、ここが頑張り時です。
先ほども書いたように、ここでやめてしまってはこれまでの苦労が水の泡になります。
暴落時こそ、ドルコスト平均法の真価を発揮する時なのです。
暴落を初めて経験する人は、価格が回復した時の含み益の多さにびっくりするはずです。
分散投資しているなら、含み益がマイナスになった時にリバランスするというのもひとつの方法です。
リバランスでは、含み益が出ている時に売ると儲かったお金に対して税金がかかってしまいます。
含み益がマイナスの時なら売っても損しますので、税金がかかりませんからね。
さらに売った時の損失は3年間繰越ができますのでね、売って出た利益と相殺できます。
なので、儲かっている時よりはリバランスしやすいと思います。
- 淡々と積立を続ける
- 絶対売らない
- 評価損益がマイナスになったらリバランスする
まとめ
ここまで一括投資と積立投資に分けて、暴落前の備えと暴落中の対応について考えてきました。
基本的には平時とやることは変わりません。
やらなければいけないことは、次のひとつだけですね。
- いつも通り続ける
これまでは暴落しても必ず回復していますので、きっと大丈夫なはずです。
歴史は繰り返しますからね。
と言っても、次回もそうなるかは分かりませんが…。
投資は自己責任です。
ということで、今回は終わりにします。