個人的にポートフォリオは楽ラップの「かなり積極型」を参考にしています。
2ヶ月遅れにはなりますが…
インデックス投資している人でもポートフォリオ作成ができない、または苦手という人もいると思います。
というか、得意な人はほとんどいないのではないでしょうか?
自分も苦手ですからね。
そういう人でも、楽天証券の楽ラップと同じようなポートフォリオを組むことは可能です。
楽ラップを知らないという方は、先に下記の記事を読んでください。
簡単に説明しておくと、楽ラップはいわゆるロボアド(ロボットアドバイザー)です。
ロボアドとは、ロボットが資産運用してくれるサービスのことですね。
楽ラップでは、ありがたいことにポートフォリオを公開してくれています。
どこに書かれているかと言うと、楽ラップが毎月リリースするマンスリーレポートに書かれています。
ただしリリースは次月の中旬以降になりますので、確認できるのは約2ヶ月後になってしまいますが。
それでもいいのなら、楽ラップのポートフォリオを参考にするのは全然アリです。
具体的な手順
それでは楽ラップを参考にしてポートフォリオを作っていく方法を書いていきます。
まとめると、次のような手順になります。
- 参考にする運用コースを決める
- アセットアロケーションの確認
- ポートフォリオの作成
参考にする運用コースを決める
まず知っておいてほしいことは、楽ラップには5つの運用コースがあるということです。
DRC機能を入れると9つになりますが、今回DRC機能は無視します。
ちなみにDRC機能とは、下落ショック軽減機能というものです。
株価が急落した時に株を売って債券を買う機能ですが、ポートフォリオには直接関係しません。
なので、今回はDRCなしの運用コースだけを使います。
- 保守型
とにかく「慎重派」だという方のための運用コース。
5年間騰落率:20.97% - やや保守型
基本は慎重だけど、攻めの姿勢も忘れない方のための運用コース。
5年間騰落率:29.44% - やや積極型
資産の保全を図りつつ、攻めたい方のための運用コース。
5年間騰落率:37.98% - 積極型
リスクをある程度見込んで収益性を追求したい方のための運用コース。
5年間騰落率:44.84% - かなり積極型
とことん収益性を追求していきたい方のための運用コース。
5年間騰落率:52.12%
※2022年1月31日時点
1番上が1番慎重なコースで、下に行くほどリスクを取ってリターンを求めるコースになっています。
5年間騰落率とは、過去5年間でどのくらい増えたかを表したものです。
パーセンテージが高いほど儲かっていますが、それだけリスクを取っているとも言えます。
まず、この中からどの運用コースを参考にするか決めてください。
自分の年齢やタイプをよく考えて、どれだけリスクを取れるのか決めてください。
参考までに言うと、若い人は「かなり積極型」や「積極型」、逆に年配の人は「保守型」や「やや保守型」を選ぶのが一般的です。
アセットアロケーションの確認
参考にする運用コースが決まったら、次にアセットアロケーションを確認します。
まず、参考にする運用コースのマンスリーレポートを開きます。
「1000100」~「1000500」のいずれかになります。
マンスリーレポートを開くと、真ん中に「アセットクラス・銘柄の基本構成比」という見出しがあります。
その下にある表から「サブアセットクラス」という列を探します。
その列を見ていくと8資産が並んでおり、その横に「当月末」の割合が書かれています。
それが楽ラップのアセットアロケーション(資産配分)になります。
重要なところですので、しっかりメモっておきましょう。
先進国株式と先進国債券は為替ヘッジの有無で2行に分かれていますが、面倒なので足してしまいます。
現金等が数%ある場合はそれも記載しておきます。
- 国内株式:○%
- 先進国株式:○%
- 新興国株式:○%
- 国内債券:○%
- 先進国債券:○%
- 新興国債券:○%
- 国内リート:○%
- 先進国リート:○%
- 現金等:○%
全部足して100%になることが確認できたら、これでアセットアロケーションの確認は完了です。
ポートフォリオの作成
次にポートフォリオの作成です。
楽ラップのポートフォリオについては、先ほどの表の「組入銘柄」に載っています。
それを見れば分かるように、楽ラップではラップ用のファンドをポートフォリオに組み入れています。
なので、残念ながら完全コピーはできません。
ではどうするかというと、資産ごとに代わりの投資信託を自分で探します。
そこは好みになりますが、個人的には下記の投資信託で問題ないと思います。
- 国内株式:eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
- 先進国株式:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- 新興国株式:eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
- 国内債券:eMAXIS Slim 国内債券インデックス
- 先進国債券:eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
- 新興国債券:iFree 新興国債券インデックス
- 国内リート:eMAXIS Slim 国内リートインデックス
- 先進国リート:eMAXIS Slim 先進国リートインデックス
- 現金等:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
「現金等」は別に現金でもいいのですが、あえてバランスファンドで代用しています。
そこは自由ですので、もちろん現金で保有しても問題ありません。
資産ごとに買う投資信託が決まれば、これでポートフォリオ完成になります。
あとはもうアセットアロケーションの割合通りに投資信託を購入していくだけです。
メンテ方法
ここまで楽ラップを参考にしてポートフォリオを作成してきましたが、これだけで終わってはいけません。
というのも、楽ラップでは次のタイミングでアセットアロケーション及びポートフォリオが見直されます。
- 長期的な見通し(年に1度)
- 短中期的な見通し(四半期に1度)
つまり、3ヶ月に1回アセットアロケーションやポートフォリオが変わる可能性があるということです。
どう変更されたかについては、毎月のマンスリーレポートで確認するしかありません。
なので最初に書いたように、追従するとしても2ヶ月遅れになってしまいます。
ただ、最終的には自分でポートフォリオを組めるようになるのが理想的です。
そのためにはFP(ファイナンシャルプランナー)の勉強が1番です。
猛勉強して自分が納得できるポートフォリオを作りましょう。
独学が難しいなら通信講座もあります。
ということで、今回は終わりにします。